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依頼1

初めまして、林明と申します。どうぞよろしくお願い致します。

 町を闇が覆う夜。それは裏社会の者たちが動き出す時間。己の地位を上げるため、ボスの敵を討つために研ぎ澄ました刃物でぶつかり合う。殺さなければ殺される、平和とは無縁の場所。それが裏の世界。そんな場所で広く名をとどろかせる双子の姉妹がいた。裏で彼女たちの名前を知らぬ者はいない。これはその二人が命を懸けて守った世界の秘密の物語。


 とある町にあるビル。そこは超能力者のみを集めた裏組織、デストロイズの首領及び幹部たちが住む場所。その一室に二人の少女がいた。金色の髪と赤い目を持つ少女の名は霧泉美玲。銀色の髪と青い目の少女は霧泉玲華。二人は双子の姉妹であり、デストロイズの10大幹部の中で最も強いとされている。当然彼女らも超能力者であり、美玲はテレポーション、幽体離脱、時間操作、空間操作の超能力を操り、玲華は。重力操作、テレポーション、予知能力、千里眼の超能力をもつ。二人の能力は最強かつ最凶であり、その気になれば国を一つ滅ぼすことなど造作もないことだった。そんな人物がなぜ人に従っているのか。それは彼女たちが孤児であり首領とその友人に拾われ、育てられた恩があるからだ。


 「ねえ、玲華。先日組織に来た依頼知ってる?」

 「ああ、行方不明の兄を探してほしいってやつ。」

 「そうそれ。この件についてボスが話があるって。」

 「私たちがその依頼を受け持つってことか?」

 「たぶん。」

 「じゃあ急いでボスの部屋に行かないとな。」

 私たちはそろって立ち上がる。ボスの部屋は2つ上の階にあるので階段で移動する。ボスの部屋まで来るとドアを開けて入った。

 「やあよく来てくれたね。まあ座ってくれ。」

すすめられたとおり私たちは椅子に座った。

 「早速だが、本題に入らせてもらう。今回の依頼の事は知っているよね?」

 「ああ。行方不明の兄を探してほしいというやつだろ?よくあるやつではないか。何か問題でもあったのか?」

 「大ありだ。なんと失踪者は実は超能力者で、何かしらの事件に巻き込まれ姿を消したらしい。」

 「あー。それはまためんどくさそうなじけんだな。」

 「で?その事件を私たちの担当にしようと呼び出したんだな?」

するとボスは二ヤリ、と笑い

 「その通り。理解が早くて助かるよ。」

といった。

 「やっぱりか......。まあ仕方ないな。姉さんもそれでいい?」

 「まあ、そうするしかないだろう。」

 「すまないね。よろしく頼むよ。」

 

 「了解だ。任せろボス。」

私たちの声が重なった。


 「じゃあ私たちは依頼者に話を聞いてくるから。」

 「ああ。気を付けて。」








 

二人の過去、ボスが語ったこと。次は依頼者との面会、失踪者の素顔です。

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