お姉、どぉる(超短編小説)
...ギイ、ギイ、ギイ、ギイ、ギイ、ギイ、ギイ...ギイ... .....。
...「あーあー、また止まっちゃった。もっと動いてよ。」
...「...」
...「...今日もお仕置きしてあげる。...えいっ!」
...「...」
「...っあはは、あはははは。あは...あはは、あ...」
毎日、泣きながらお仕置きしてる。小さい頃もらったどぉるに...
「ほら、お人形よ、使いなさい」
「お姉ちゃん、ありがとう」
今はそのどぉるはボロボロ。お姉が死んでから乱暴に扱っちゃったんだ。
あんたのせいだって。でも今やっと気づいたよ。
お姉は自分が死ぬのを分かってて、「私変わり」に使ってほしかったんだ。
ごめんね、そう扱えなくって。ほんとに、ごめんね。
...でも、大丈夫、このどぉると一緒に、今お姉のとこに行くから。あたし、さみしいんだもん。
「どぉる、行くよ。お姉のとこに行っても、あんたはずっと私のとこにいるのよ...
もしかしてもうお姉のとこに逝ってると思うけど。
じゃあ、今逝くね。」
...「お姉」