零章 少年は優し過ぎた
どうも!作者の玉ねぎです。
初投稿となります!
若者故、語彙力&表現力が皆無ですw
そんな私ですが、何卒よろしくお願いします!!
少年は笑顔を絶やさなかった。
彼は生まれながらにして実験台のため、とある施設に送り込まれていた。
そこでは神を作る研究 [神創] が行われていた。
そして彼はその研究の実験に成功した。
彼は不死となった。そう、神となったのだ。
しかし、彼に待ち受けていたのはあまりにも残酷な未来だった。
毎日行われる悲惨な実験。
眼球を破壊、四肢切断、窒息など、それは普通の少年ならば、精神崩壊では済まない程の残酷さだった。
しかし彼は笑っていた。死ぬほどの痛みに耐え、笑っていた。いや、笑わなくてはならなかった。
もし泣き叫ぶようなら、仲間が殺されるからだ。
しかし、その仲間も彼を軽蔑、気持ち悪そうにみている。 イジメにもあっていた。殴られる、蹴られる、そんなのは日常茶飯事だった。
しかし彼は反抗しなかった。彼は優しすぎたのだ。
運命に従い。自分より相手を思う。
それが彼の言う幸せだった。
しかしある時、事件が起きた。
研究室の実験台にされていた魔物が突如暴れたのだ。
研究員は殺され、幼い子供たちも次々と襲われた。
そんな中、少年は魔物に襲われていた2人の子供を助けた。
2人は、「どうして...どうして助けたの!?」と、困惑していた。その少年にした事を思えば、魔物に襲われて死ぬ方が少年にとって1番いい筈だった。
しかし少年は言った、「死んで欲しくなかった。生きてほしい。」と
少年は優しかった。 優しすぎた。
2人の子供たちは逃げた。心で少年に謝りながら、泣きながら自分を恥じた。
少年は走り去る子供立ちを見て笑った。どうか幸せになって...と。
少年は装置の前に立った。
[施設消滅装置]
施設を消滅する機械。
少年は(危ない装置作ってるね...今は感謝してるけどね...)と苦笑いしながら立っている。
もしここを消滅しなければ、施設を出た魔物が街を襲う。とてつもない被害が及ぶだろう。それだけは避けたい。そう少年は願った。
自らを犠牲にしてでも。
そして彼はボタンを押す。
心残りがあるとすれば、友達が欲しかったなと。
「皆、幸せにね。」
少年は死に際でも優しかった。
白い光が施設を包んだ。
少年はこの世から消滅した。
どうでしょうか?
感想、アドバイス等、じゃんじゃんください!
山田「ん?俺?オマケだよ。」