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終わり往く世界を始める為の物語を
これは、終わり往く世界を「始める」為の物語<プロローグ>
終末の運命に抗う、少年達の小さな英雄譚の始まりである。
この世界に、本当の魔法があるのなら。
それは、きっとあの日の出会いを指すのだろう。
燃える故郷。
失われる命。
消える事のない悲鳴。
俺は、ただひたすらに助けを求める事しか出来なかった。
剣を取る勇気も、捕らわれた友を救う勇気もなかった。
ただひたすらに奪われるだけの人間。
それでも俺は叫んだ。
全てを失い滅びゆく世界で。
奇跡が起きる事を信じて。
「大丈夫か?」
目の前の男は、そう問いかけながら俺に手を差し伸べた。
「た、助けて……」
そう答える事しか出来なかった。
それだけだったのに。
理由も、原因も。
何も知らないのに。
「分かった」
彼は、優しく俺の助けに、そう答えるのだった。
始めての連載。
週1くらいで少しずつ進められたらな、と!
拙いですけど、どうぞよろしくお願いしまーす!