名探偵藤崎誠の推理ショー2
藤崎は手にある3枚のコインを相手にまず見せた。
そして、それらを手の中で隠し、華麗に3枚混ぜ合わせ、テーブルに並べた。
相手は四角く、小さめの木製テーブルにロックグラスを置くと、
藤崎の手先を注意深く見つめる。
「また推理ショーの始まりかい?」
向かいの男が尋ねた。
藤崎は無言で微笑む。
「今度は解答して見せる」
男は自信ありげだった
藤崎は1枚くわえた。
そして、ショーが始まった。
藤崎は、答えてみろと相手を見つめる。
男は頭を抱えて考えた。
目をつむる。
天を見上げる。
何度も首を振る・・・
「ダメだ。
もう教えてくれ」
男は手を合わせた。
藤崎はニヤリと笑う。
すると、テーブルに魚が現れた。
淡水魚。
今年もっとも話題になった魚で、
女子にも大人気だ。
男は笑いながら言った。
「くだらね~
じゃあ、紺でもいいじゃん」
テーブルには『コ』、『イ』と書かれた2枚のカードが並べられていた。
藤崎は『ン』のカードを口にくわえていた。
名探偵藤崎誠の推理ショー、またの名をなぞなぞ。
満足いただけたでしょうか。
次もあるかも・・・