スラムの街で
今日も読んでくださりありがとうございます。このお話は幻想世界での少年と少女の出会いの始まりの物語です。今日も相変わらずですが続きはまた投稿していきます。
スラムで、何か絡まれているやつがいた。このへんじゃ何も珍しいことじゃねえけど。と、いつもの彼なら視線も配らずに通り過ぎていたところだが、その視界の端に入った絡まれている被害者はいかにも上流階級のような衣服を纏った年端も行かない少女だったため物珍しがって少し視線を配ってしまった。そう、彼は視線を投げかけてしまった。あのとき見ていなければ面倒事に巻き込まれずに済んだものを。と彼こと釼谷創助はいささか後悔することになる。``今の彼は``面倒事があまり好きではないのだ。
あきらかに毎日手入れされているであろう白く綺麗な肌。髪は黄色く少しウェーブがかかっていてこちらも同様に汚れなど微塵もついていない。そして身体に着ているドレスのような服。どれを取ってもこのスラムの街に似つかわしくない。おそらくそこらの上流階級の者が迷い込んだのだろうが、それにしてもあんな少女がたった一人というのが創助は訝しく思った。
どうもありがとうございました。また明日、おそらくはこの続きを投稿すると思います。毎日投稿していきますのでどうぞよろしくお願いします。