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幼稚園って大変だ!

今日はめいと初めて外食する事になった。めいの希望もあってハンバーグに決定し、俺んちから歩いて15分くらいのレストラン街の中にある。

「めい、決めたかぁ?」

「うっ、うん。」

「ボタン押しちまうぞ」

「めいが押すっ!!」

「しょーがねーなぁ。今回は譲ってやらぁ!」

「だいちゃんおとなげなぁ〜い!!」

そんなこんなでお子様ディナーBとデミバーグセットを注文。

「あぁ!めいちゃんだぁ〜!」

後ろからやかましいくらい元気な声でめいの名前を呼ぶ女の子が。

「あっ、ゆきちゃん」

「ねぇ〜、なんでようちえんこないのォ?なんでなんでなんで〜!!」

「こらこらゆき!外で大きな声を出すんじゃない!…あ、すみません!ゆきの父です。」

「あ!どーも。めいがお世話になってマス!」

「お父さんお若いですねぇ!!」

「イヤァ!!俺はめいの父親じゃあないんっすよぉ!!」

「あ、すみません!!余計な事言ってしまったみたいで…」

どうやらこのゆきちゃんのお父さん、小林さんはシングルファザーでゆきちゃんが2歳の時に奥さんを亡くしたらしい。めいと少し状況が似てる。

「めいちゃんはままいないのぉ?」

「うん。いたけどなんか会えなくなっちゃったみたい。」

「ゆきのまましんじゃったんだって!めいちゃんのままもしんじゃったの!?」

俺はすかさずその場を違う話題にした。めいに死ぬだとか両親の事は深く教えたくない。

「おっ、肉来たぞぉ!!!」

「ゆき!!そんな事言うもんじゃない!!めいちゃん、気にしないでね。」

小林さんも気を使ってくれたようでめいも何事も無かったようにハンバーグを美味しそうに食べていた。

俺は帰りに小林さんに幼稚園の事や子供を預けている間の仕事の事をいろいろ聞いた。なにしろ、かぁちゃんが、んな事教えてくんなかったもんだから。

「めいちゃんばいばい!」

「ばいばい。」

「んじゃ、おやすみなさい!」

小林さんは俺に令をして帰って行った。

今の幼稚園は保護者以外は特別な許可が下りないと送り迎えさえ出来ない程厳重警戒されているらしく、軽々しく近所のおばちゃんとかに頼めないらしい。俺の仕事柄、朝から始まり予定どおり作業が進めば6時前には必ず上がれる。しかし幼稚園は2時半には終わるし延長保育は6時まで…うぅ…頭が痛い…

「ん?どした?もうすぐ家だぞ。眠いんか?」

めいは目をこすりながら首を大きく横に振った。めいの性格が少しわかった気がする…

「お前くらいおんぶでも抱っこでも出来るんだぞぅ?」

それでもめいは目を半開きにしながらフラフラ歩き、家まで自分で歩いて帰った。変な所が頑固で、弱いとこは弱い。なんだか俺に似てるなァ,,,とか思いつつ昨日から敷きっ放しの布団にめいを寝かし、めいが来たからか久しぶりのビールで今後の事を考えなくては、と。


ん…?何から考えりゃぁいいんだ!?

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