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無題

作者:


視界を遮る建物が無くなったせいか、空を近く感じた。



今、自分がここにいる事が運命だとしたら。

生まれた時から、存在した時から、既に決まっていた事だったなら。

私は…私は、何のために今まで生きてきたというのだろう。



分からない。

何故私は泣いているんだろう。

何が悲しいんだろう。



人のいないこの場所で、涙を拭う事もせずに思い切り泣いた。

他人の目を気にせずに泣ける事は幸せだと思った。




どれほどの時間が経ったのか。

澄みきった青空は気付けば茜色に変わっていた。

落ち着いた所でゆっくりと歩き出し、どこか威圧的な高いフェンスに手をかけた。




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― 新着の感想 ―
[一言] 死に直面した時の涙の正体は、本当に何でしょうね。 心の奥底から溢れ出るような涙。止めようとしても止まらず、自分の感情の不安定さに困惑する。 生きている事が辛いのに、生きていたいと泣くのか…
[良い点] 情景が浮かぶ。丁寧に言葉が置かれている。 [一言] 一語一語選んでじっくり言葉が使われていると感じました。これくらい、よくよくの熟考が全文に行き通った作品を書くべきなのだと身につまされる思…
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