8.公開処刑で謝罪
これは私が小学6年生の頃の話です。
私のクラスではイジメのようなことが起きていました。
といっても、誰がいじめようと言ったわけでもなく、皆がその子を避けた結果イジメのようになってしまったのです。
事の発端はその子にありました。
人を煽り、暴力を振るい、悪口を言い、トイレに行っても手を洗わず、食べ方は汚く、話すたびに様々なところに唾を飛ばす。
そんな子でした。
性格の悪さ&不潔さのダブルコンボで、皆次第にその子を避けるようになりました。
影でその子のことを噂し、その子の所有物や触れたものを触るのを避け、その子自体に近づかないようになりました。
直接悪口を言う子はクラスの中心にいるような子達だけです。
そして、事件は起こりました。
とある日の総合の時間。
クラスで謝罪の会が開かれたのです。
まず、1時間目にその子を抜いたクラス全員でその子にどのようなことをしてしまったのかを一人一人話し、2時間目にその子にしてしまったことを一人一人謝りました。
確かに、悪いことをしました。
イジメようとしたわけではないとはいえ、結果的にはイジメになってしまったのです。
犯罪と同義と言える、"イジメ"をしてしまったのです。
勿論、素直に謝りました。
しかし、その子が先にしたことを水に流してあげるわけではありません。
私は、その子に叩かれました。
悪口を言われました。
笑われました。
大好きな読書を侮辱されました。
その子のせいで泣いたこともありました。
それを忘れるわけにはいきません。
簡単に許せはしないのです。
ですから、私は謝ったあとに言いました。
「私は、〇〇に悪口を言われ、嫌なことをされました。だからといってイジメる理由にはなりませんが、〇〇にも、きちんと謝ってほしいです。」
震える声と溢れそうな涙をこられて抗議しました。
その子が先に抗議したから、被害者として訴えたからといってこちらが完全なる加害者ではないのです。
どちらも加害者であり、被害者なのです。
その子だけ謝らずに済むなんて、そんなの許せません。
私の発言を聞き、私のあとに謝る子たちも「このようなことをされた。だから、ちゃんと謝ってほしい。」と、いう言葉を謝罪と共に言うようになりました。
それは、ほぼ全ての人がそのように言いました。
その子に直接悪口を言った子でさえ、叩かれ、悪口を言われたと言っていました。
イジメる理由にはなりませんが、確かに、皆被害を受けていたのです。
しかし、その子は謝りませんでした。
「言われたことはこれから直す。だから、また仲良くしてほしい。」
そう言いました。
謝罪の言葉など、ひと言もなかったのです。
先生も、私たちの抗議を聞いてなお、その子に謝罪の催促はついぞしませんでした。
私は、そのとき初めて大人は頼りにならないと思いました。
その後、その子は小学校の直ぐそばにある、私たちと同じ中学校に進学し、中1の終わりに転校しました。
中学生になってからイジメなどありませんでしたし、何が理由で転校したのかは今でもわかりません。
さて、皆様。
この話を読んで貴方はどう思いましたか?
加害者を責めますか?
被害者を責めますか?
それとも、そのどちらとも悪いと思いますか?
これは、私が小6の秋に、初めて大人を憎んだ日です。
友達の居なかった私の唯一の心の拠り所である読書を侮辱され、涙ながらにその子に抗議したことは今でも忘れられません。
皆様も、加害者にならぬ事、そして、自身の意見をしっかりと言う事をお勧め致します。
私情でついつい長くなってしまいましたが、それでは、また明日。




