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New Frontier Online -PK・強盗・仮想通貨のVRMMOで遊んでいたらTSした件-  作者: 東山スバル
おめでとう! 少年は少女に進化した!!

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8/8

8 犯罪者から犯罪

「ってかさ、佐野〝ザ・ミラクル〟で女の子になったとか言ってたけど、いやー。可愛いねぇ~」

「そ、そう?」

「すっぴんでそれは卑怯だよ。あたしなんか、このゲームのためにメイクしてるのに」

「それはそれでどうかと思うよ……」


 宮崎は真希の頬を優しくつねる。


「いやー、もちもち。ザ・ミラクルってすごいんだね」

「ありがと。でも、効果がTSすることだけなのかな」

「さぁ。もしかしたら、リアルでもNFOでのデバイスとか使えたりね」

「銃出したり、ロケット・ランチャー出したり?」

「そー。持ってて損はないでしょ」


 そんなふたりの会話を遮るように、


「ねぇ! ミッション行くなら行こうよ!」


 真由が頬を膨らませながら、文句を垂れてきた。


「あー、ごめんね。けど、ひとつだけ確認させて。IDがMAYUChanになってるけど、真由ちゃんってことで良いのかな?」

「……真由、普通IDは本名使わないんだぞ?」

「知らないよ! 私は佐野真由なんだから、別に良いでしょ!」


 なぜ怒るのか、我が妹よ。兄……姉の真希と宮崎は置いてけぼりだ。


「ん、んじゃ、きょうのミッション行きますか」

「なにするの?」

「このゲームにNPCはいない、って説明したっけ? 要するに巨大なサーバーにプレイヤーしかいないわけなんだけども、きょうは真面目に犯罪に取り組む連中の妨害をします!」

「え、NPCいないんですか?」真由が目を丸める。

「いないよ~。そこで街を探検してるヒトもリアルプレイヤーだし、近くで聴こえる爆発音や銃声音もリアルプレイヤー。それがニュー・フロンティアの売りなのさ」

「なるほど。とんでもサーバーを使ってると」

「そういうこと。さすが創麗グループだよね。なにかを企んでる気がしてならないよ」


 なお、宮崎は真希と真由の両親が創麗グループの最高幹部であることを知らない。まぁ今のところは説明する理由もないため、話すこともない。


「そうだね。検索エンジンからミサイルまで買い占めた超大企業だもん」

「だから仮想通貨を導入したのかもね。客集めに。デバイスだって、高校生のバイトくらいで買えるしね」

「まぁ良いや。犯罪者から犯罪してやろう」

「オッケー!」


 宮崎は戦闘ヘリに乗り込む。そして彼女は、真希と真由に後部座席へ乗るよう手招きしてきた。どうも、ミサイル等を撃てるらしい。


「これ、ひとりでも動かせるけど、複数人だとミサイルとガトリングが複数個操作できるんだよね~。ふたりともろくな武器持ってないから、まずヘリで武器搬送を行ってる連中を追いかけよう」

「了解」

「は、はい」


 ヘリコプターの後部座席に座り、いつでもミサイルやガトリング、フレアが炊けることを確認する。宮崎の、「行くよん~」という間の抜けた声とともに、ヘリは空を飛び始めた。


「うおぉおおお!?」

「うあぁあああ!?」


 ぶぉおおおん!! という爆音が響き渡った。また、揺れている所為で目がクラクラと回る。相乗効果で吐き出しそうだった。

 そんな中、真希はふたつヘルメットがあることを視認した。まずそれを後ろに座る真由に手渡し、自身もそれを被る。


『慣れた?』


 無線で声が聞こえてくる。真希は、「なんとか……」とだけ返事した。真由も、「頭がクラクラする……」と泣き言を嘆く。


『最速で向かうから、武装類使えるようにしておいてね~。HUDにマークつけておいたからさ』


 デバイスに表示されているHUDによれば、敵性まであと1キロメートルくらい。ヘリは凄まじい速度で進んでいるため、1分もかからないだろう。


『敵は重武装した装甲車に乗ってるから、ガンガン武器類使って良いからね~』


 そう言った頃には、目的地に到着したらしい。ピシュー……、とミサイルが飛び、バコンッ!! と強烈な破裂音とともに、装甲車へそれが直撃した。


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