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第8話:『失われた文明の残響』

激戦の末、俺たちは秘密組織の追撃を振り切った。リリィの才能が覚醒したことで、彼女はロストテクノロジーの残骸からエネルギーを引き出し、俺たちの窮地を救ったのだ。しかし、その力はまだ不安定で、リリィの負担も大きかった。


俺たちは、秘密組織の追跡から逃れるため、彼らの拠点の一つと思われる場所へと潜入した。それは、地下深くへと続く、古代の遺跡のような施設だった。内部は、ロストテクノロジーがむき出しになった、まるで工場のようだった。


そこで俺たちが見たのは、恐るべき光景だった。秘密組織は、手に入れたロストテクノロジーを解析し、それを兵器として再生産していたのだ。彼らが操る光の武器や、異形の魔物たちも、この施設で生み出されていた。


「こいつら、本当に……」


俺の脳内実況は怒りに震えた。ロストテクノロジーを悪用し、世界を支配しようとするその思想が許せなかった。


さらに奥へと進むと、巨大なデータベースのような装置を発見した。リリィの覚醒した力が、その装置と共鳴する。まるで、装置が彼女に語りかけているかのように、俺たちの頭の中に情報が流れ込んできた。


それは、遥か昔の光景だった。


かつて、この世界には、俺たちの地球をも凌駕するほどの**高度な文明**が存在していた。彼らは、核融合炉を開発し、ライドロンのような巨大な機械を建造し、空を飛び、大地を操る技術を持っていた。しかし、その文明は、ある時、突如として滅びたのだという。


そして、ライドロンは、その文明の**「最後の希望」**として造られたことが示唆された。滅びゆく文明が、未来を託した存在。その役割は、ただ戦うことだけではない、もっと深い意味があるのではないか、と俺は感じた。


データはそこで途切れた。だが、俺たちは確信した。この秘密組織は、その滅びた文明の末裔か、あるいはその技術を解読し、再び同じ過ちを繰り返そうとしているのだと。


「リリィ……このライドロンは、俺たちの希望だ。絶対に渡さない」


俺はリリィの手を握りしめ、改めて決意した。この世界の過去と未来は、ライドロンと俺たちにかかっている。



### 次回予告


ロストテクノロジーの真実に触れた俺たち。

リリィの才能は、この世界の謎を解く「鍵」となる。

そして、ついに秘密組織の真の首謀者と対峙する。

彼らが目論む「禁断のロストテクノロジー」とは?

未来を賭けた最後の戦いが始まる。


次回、ライドロンと紡ぐ家族の物語。


**第9話:『暴かれた真実、そして「鍵」』**


「くっそ、このデカブツ……リリィを怖がらせやがって。許さねえぞ。ライドロン、出力全開!核融合炉、限界まで上げろ!あの笑顔のために……変形だ!!!!!!!」


お楽しみに!

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