第10話：『終焉へのカウントダウン』
秘密組織との戦いは熾烈を極めた。ライドロンは幾度となく損傷を受け、核融合炉の出力も不安定になっていく。それでも、俺はライドロンの操縦桿を離さなかった。隣にはリリィがいる。彼女の能力は覚醒し、今や俺たちの大きな力となっている。
「お兄ちゃん、これ以上はライドロンが……！」
リリィが叫んだ。ライドロンの全身から、軋むような音が響き渡る。だが、秘密組織の首謀者は、容赦なく「禁断のロストテクノロジー」の起動を進めていた。巨大なクリスタルが、膨大なエネルギーを吸い上げ、禍々しい光を放ち始める。このままでは、世界が崩壊するかもしれない。
「くそっ、間に合わねえのか……！」
俺は焦りに襲われた。その時、リリィが、まるで何かに導かれるように、クリスタルへと手を伸ばした。彼女の能力がクリスタルと共鳴し、その中に秘められた情報が流れ込んできた。
「これは……！この技術は、世界を滅ぼすものじゃない……！使い方を間違えなければ、世界を再生できるはずなのに！」
リリィは叫んだ。彼女の能力は、そのロストテクノロジーの真の姿、そして正しい使い方を読み解いていたのだ。しかし、そのためには、秘密組織の制御を断ち切り、正しい起動シーケンスを踏む必要がある。
「ライドロン、最後の力を振り絞れ！あそこまで行くぞ！」
俺はライドロンを操り、満身創痍の体でクリスタルへと突進する。秘密組織の兵器が襲いかかるが、リリィがその力を使い、彼らの動きを一時的に止めた。
「俺は、必ず止める！この世界を、お前たちの好きにはさせない！」
ライドロンの核融合炉が、最後の力を振り絞るように、青白い光を放った。クリスタルが放つ禍々しい光と、ライドロンの希望の光が激しく衝突する。世界が、終焉へと向かうカウントダウンが始まっていた。
### 次回予告
世界を救うため、俺たちは最後の力を振り絞る。
リリィの能力と、ライドロンの秘められた真の力が覚醒する時、未来への道が拓かれる。
そして、ついに秘密組織との最終決戦へ。
希望を叫び、未来を掴む、俺たちの咆哮が響き渡る！
次回、ライドロンと紡ぐ家族の物語。
**第11話：『決戦、未来を賭けた咆哮』**
「リリィ、お前はもう俺の隣で戦えるほど強くなったんだな。だったら、俺は全力でこの世界を守る！ライドロン、行くぞ！最後の戦いｄあ！！！！！！！」
お楽しみに！
