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悪役令嬢は魔術師になりたい  作者: 神楽 棗
第一章 ひよっこ魔術師
1/81

プロローグ


初めての投稿で読みにくいことなどあると思いますが、よろしくお願い致します。

プロローグは短めです。


 たくさんの花が咲きほこる温室で抱き合う男女。その姿を遠目に見つめている私。


 私はこの二人の事をよく知っている。


 金髪、碧眼の見るからに絵に描いたような王子様のような見目の男はこの国の第一王子で私の婚約者。

 もう一人はフワフワのサーモンピンクの長い髪をなびかせ、パステルグリーンの瞳で相手を見上げれば落ちない男はいない、ということを座右の銘にしているような容姿の少女は私の妹。


『これは、どういうことなの…』


 衝撃、嫉妬、悲しみ、怒り…自分の中で様々な感情が渦巻いたその時…自分とは違う、誰かの記憶が入ってきた。


「これって…前世の記憶…」


 私は二人から背を向け、急いで自室へと戻った。


 部屋の扉を閉め、止まない動悸を抑えるため深呼吸をすると頭が冷えて少し冷静になった。


 私の前世はゲーム、アニメ、漫画大好きの日本人。

 妹に婚約者を取られる話などもたくさん読んできた。

 この世界がゲームなどの世界かどうかはわからない。


 ただ一つはっきりしたことがあった。


「私はあの二人の恋路を邪魔する、悪役令嬢ってところかしら…」


 若干の殺意が芽生えていたことを考えると、ありえない話ではなかった。


 この段階で前世の記憶が甦ったのは幸いだったかもしれない。

 悪役令嬢→少しの言動でも誤解されやすい→破滅フラグ この法則を知っているかどうかで命運が左右されてしまうのが悪役令嬢のセオリーだからだ。

 つまりこの法則を崩すために悪役令嬢がまず行わなければならない事、それは元凶との決別、婚約破棄である。


「ふふふ…そんなに好きなら潔く身を引いてあげようじゃないの」


 悪役令嬢(仮)は不敵に笑った。





読んで頂きありがとうございます。

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