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第51話 アイリスって実は図々しくないか・・・?

リアルが忙しく、少し前の投稿から期間が開いてしまいました。


 「今回は色々と世話になったな。」


 あれから俺達は護衛の依頼を最後まで果たすため、子供達が里に入り、里の広場で解散して、それぞれが自分の家に帰るのを見たどけた後、アイリスが礼を述べてきた。


 「いや、俺達のした事は些細な事だから。」

 「いえいえ!カズサさんが、子供達を捕えていた奴らを殺してくれたおかげで、里の皆も他の連中を討伐する事が出来ましたし、イデさんも助けていただきましたし・・・。」

 「ああ、リリアの言う通りだ。些細な事では断じてない。そういう謙遜は逆に相手に不快感を与えるぞ。」


 俺の言葉にリリアが反応し、他のエルフが後に続いてそう答えてきた。

 そう言われたら、俺も素直に受け取った方が良いと思ったので、「そうですか。ならどういたしましてと返しておきます。」と答えた。


 「依頼書にも、この事は記しておくし、里長が戻られたら伝えておく。」

 「里長?」

 「?ああ、カズサは別の大陸から来たと言っていたな。なら、ピンと来なくても仕方が無いか。イーストウッド伯の事だ。」

 

 アイリスの言葉に俺は「ああ、成程」と頷いた。そこでふと、疑問が湧いたので尋ねてみる事にした。


 「どうでも良い質問なんだが、前皇帝が国の大改革を目的とした内乱を起こした時、先代皇帝に協力する事を決めたのが、そのイーストウッド伯なのか?」

 「?いや、先代の里長だ。それがどうかしたのか?」

 「いや、今のイーストウッド伯が当事者ならば、ドクターリョウコ氏と面識があったのかなと思っただけだ。気にしないでくれ。」


 俺が苦笑しながら、何でもないと言う風に手を振ると、この場にいる何人かが不思議そうな表情をしたが、それ以上、この事について言ってくる事はなかった。


 「では依頼書に依頼達成のサインを頼みます。」


 そう言ってアイリスに依頼書を渡すと、彼女は「了解した。」とそれを受け取り、近くにいた里の住人の男に頼む様に少し会話をすると、男と共に近くの家の中に入って行った。

 どうやら、記入する筆記用具の類を借りに行ったのだろう。

 俺はここで、今回、錬金した狙撃銃は、このまま俺が持って帰って良いのか、ふと疑問が生じたので、近くに言ったリリアに尋ねた。


 「俺が錬金したこの狙撃銃、あんたら二人やニール君からも素材を提供してもらったのだが、俺がこのまま持って帰っていいのか?」

 「えっ?!あ、う~ん、どうでしょうね。私はカズサさんがそのまま持って帰って良いと思いますが、アイリスはどう言うか・・・」


 彼女リリア的には俺が持って帰っても良さそうなので、後はアイリスがどういうかだな。とは言え、俺がこの銃を錬金した時、彼女達は使い方が分からないと言っていたのだから、所有権を主張して手に入れても無意味だろう。弾丸だって装填されていた3発全部撃って弾切れだから飛び道具としてもう使えないし・・・。




 「・・・可能ならば、その銃は我々に預けてくれないか。」


 まさか、自分達に預けてくれと言うとは思わなかった。しかし、何の為に預けて欲しいのか、その理由はまだ聞いていないので、まずはその理由を聞こう。


 「それは構わないんだが、何のために預けて欲しいのか理由を聞いても良いか?」

 「勿論だ。理由は里長、つまりイーストウッド伯に今回の事を子細報告する時、カズサの錬金で生み出された狙撃銃の事もお伝えするが、その時、実物があった方が、里長も理解しやすいだろうと思ったからだ。ましてやお前の錬金した狙撃銃は今までにない新型だ。言葉だけでは、いくら私や他の者達が伝えても里長も半信半疑なられると思うのだ・・・。」


 アイリスの説明に俺は成程と思った。確かにアイリスの言う事も一理あるだろう。

 俺としては彼女達に預けるのも吝かではないと思ったが、この狙撃銃を錬金する時、エリカの使っている銃も使わせてもらったので、彼女の意向を聞くのも筋なので、


 「彼女はああ言っているが、エリカ、君はどう思う?」

 「え?私に尋ねるのですか?」

 「君の銃も素材に使ったのだから、エリカにも意見を言う権利があるさ。そうだろ?」


 アイリスに振ると「あ、ああ、そうだな。」と同意する。


 「と言う訳だ。エリカはどう思う?」

 「え、え~と、私もイーストウッド伯に信じてもらうために、アイリスさんに預けたら良いと思いますよ。」


 エリカも銃を預ける事に同意したので、俺はアイリスに銃を預ける事にした。

 彼女に狙撃銃を渡し、そこで弾切れで弾丸は装填されていない事を告げると 


 「あ~、それならばカズサに悪いんだが、この銃の弾丸も数発で良いので錬金してくれないか?」


 アイリスは凄くバツの悪そうな表情になって、と要求して来た。


 この女、図々しくないか。そう思った事が顔に出たのか、アイリスは「この銃が連発で狙撃できる事を里長に証明するためには、実際に撃つ場面を見てもらわねばならないんだ・・・。」と蚊が鳴くような声で説明してきた。

  

 どうやら、自分でも図々しい事を言っている自覚はあるようだ。まぁ、それなら弾丸を3発ほど錬金してやってもいいだろう。

 と言っても、俺は狙撃銃の弾丸の素材何て持っていないので、エリカに彼女の使っている銃の弾丸を数発貰う事になるので、エリカが拒否したら、その時点でこの話は終了だけど・・・。

 

 と言う事でエリカに何発か銃の弾丸を融通してもらえないか頼んでみた所、


 「そういう事情ならば拒否は出来ませんね。いいですよ。」


 苦笑しながら、数発弾丸をもらい、それを使って狙撃銃の弾丸を錬金してアイリスに渡した。


 しかし、彼女は受け取る様子はなく、力のない表情で、媚びるような笑みを浮かべながら、先程よりも弱弱しい声で


 「す、すまない、その弾丸をこの銃にどう装填していいか分からない。そのやり方を教授してくれ。いや、してください。それと銃の使い方もお願いします。」

 「・・・。」

 「・・・。」

 『・・・。』


 更にそう頼んでくるアイリスに俺とエリカは何とも言えないアイリスを見つめ、リリアを含めたこの場にいた里のエルフ達は呆れと哀れみ込めた表情でアイリスを見つめた。




 只今、俺とエリカはリリアの家で昼食に招かれ、ランチタイムを満喫していた。

 あの後、このまま俺達を帰すのはバツが悪いと思ったのか、それとも里のイメージダウンになると考えたのか、リリアが


 「そ、そうだ。今、ふと気づいたんですけど、丁度、昼食時間どきなのでカズサさんもエリカさんも私の家でお昼でも食べていきませんか?大した物は出せませんが、ご馳走しますよ。」


 と唐突に提案すると、他の里のエルフ達も「そ、それは良い提案だな。」「ち、丁度、昼時なので良いのではないか。」「リリアはアイリスと違って料理が美味いので、お二人も気に入ると思うね。」と皆が皆、諸手を挙げて賛同した。


 アイリスすら「そうだな!それは良い提案だ!!」と凄い勢いで賛同したぐらいである。何人かはそんなアイリスを睨むほどではないが、あまり良い感情がない目で見つめていた。


 まぁ、そんな訳で里の中にあるリリアの家で俺達は昼食をご馳走になっているのだが、出された料理が野菜ときのこのパスタとドライフルーツが入ったパンなのだが、


 「このパスタ、味付けが絶妙ですよね・・・。」

 「ああ、コナタで店を開いても十分、やっていけるんじゃないのか・・・。」


 その美味さに驚きながらも、堪能させてもらっている。しかし、これほどの料理の技術を持っているのならば、戦士よりも料理人に転職した方がよいのではないだろうか・・・。

 

 いや、まぁ、彼女リリアからしてみれば余計なお世話何だろうが・・・。


 「確かにリリアの料理の腕は里の中では随一だからな。」


 何故かリリアの家で優雅にアップルティーを飲んでいるアイリスが説明してくれるのだが、何で彼女がここで茶を啜ってるんだ?

 まぁ、家主のリリアが何も言わないので、客である俺達が何か言う資格はないが・・・。




 食事が終わると、食後の一杯と言う事でリリアは、アイリスが飲んでいるアップルティーを俺達にも出してくれたので、それも飲んでいると、アイリスが俺達に、特に俺に対して話しかけてきた。

 と言っても「カズサはどこの生まれなんだ?」とか「錬金術師としては長いのか?」とかなど、俺の個人情報に関する事ばかり聞いてくるので、内心うぜぇと思いつつも、途中からリリアも話に混ざり、エリカも含めて女性陣で盛り上がるので、話を切り上げる事が出来ない。そうしたら、いつの間にか二時間も経過していた。


 正直、うんざりしていたので、内心で、この話を中断するような事が起きないかなと思った時だった。


 大きな破壊音が聞こえ、俺達は何事かと話を中断し、外に出ようとした時、バンッと大きな音を立てながら里の戦士の男が一人、血相を抱えてリリアの家の玄関ドアを開けて入ってきた。そして俺達というかアイリスとリリアに対し、


 「大変だ!!またもや里が襲撃された!!」

 「ええッ?!コングさん、本当なの!?」

 「確かなのかコング?!」


 と再び里が襲撃された事を告げた。


 しかし、こんな緊急事態の時に何だが、その細く中性的な見た目で、コングって名に違和感を感じるのは俺だけだろうか?

 と言うか、話を中断するような事が起きないかと思った時点で、俺、余計なフラグを立ててしまった?

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