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第48話 俺の錬金術のスキル嘗めてたわ・・・。

何とかGW中に投稿する事が出来ました。

 依頼で、里に帰るエルフの子供達の道中の護衛(実際はお守りだけど)し、その道中で俺と同じ転生転移者であるドクターリョウコいやハマベリョウコ医師の話を聞いている内に里の付近まで来たのだが、エルフの里は妙な武装集団に、里の子供達を人質に取られて、脅迫を受けている最中だった。

 連中も里のエルフ達も、まだ結構離れている俺達に気付いていないので、俺達が人質を助けるのが理想的なのだが、問題は助ける手段が今のところない事である。


 「あ~、えっと、リリアさん?その持っている弓で、ここから子供達を身柄を拘束している奴らを射抜くというのは・・・やっぱり無理ですよね・・・。」

 「・・・それはまぁ、そうです。風の精霊の加護を受けて放っても、ここからではどう見ても無理です。もっと近づいて矢を放たないとあの連中を射抜けません。それに」

 「それに?」

 「森の中なので、身を隠しながらもっと近づいて矢を放つことは出来ても、子供達が二人、人質に捕られていますので、一人を射抜いても間を置かず他数名を射抜く事は私の技量じゃ無理です。」


 あ~、連射ができないから人質を捕えている奴らを殺しても、直ぐに他の奴らに捕えられるという訳か・・・。なら、


 「銃を持っているエリカなら、人質を捕えている奴らを殺し、他の奴らも殺せるんじゃないか?」

 

 エリカに、そう訊ねると、エリカは難しい表情で、


 「う~ん、私、銃を持ったばっかりなんで、あの武装集団相手では乱射するしか出来ないんですけど、人質の子供達や奥の里のエルフの方々を避けて撃つだけの技量はないので・・・。」


 そう言って申し訳なさそうに目を伏せた。


 あ~、確かに銃を持ったばかりのエリカに、高度な技量を求めるのは無理だよな・・・。

 なら、他にこのメンツで出来る事はないか・・・?

 俺がそう考えたところで、アイリスが俺に言ってきた。


 「おい、カズサ、お前のその凄い筋肉ならば石を投石しても連中を倒せるんじゃないのか?」

 「は?俺の筋肉?」


 一瞬、こいつアイリスは何を言ってるんだ?と思ったが、確かにこのチートボディならば石を投石して連中を倒せる可能性も十分にあると言えなくもない。

  

 「い、いえ、アイリス、確かに彼の筋肉は凄いと思うけど、だからと言って石を投石しても連中を倒るとは思わないのだけれど・・・。」


 しかし、リリアが否定してきた。まぁ、現実的に考えるなら俺もそう思うが、


 「あ、いえ、確かにカズサさんの筋肉による投石ならば、倒せるかもしれませんね。カズサさんの身体能力はとても凄いですから。」

 「そうなのかクリスティーヌ?」

 「エリカで良いです。はい、私を抱えながらニンジャの様にピョンピョンと壁蹴りをして、普通ならば登れない所を上ったり、牢屋の鉄格子をこじ開けたりと凄い身体能力です。その凄い筋肉はハッタリじゃないのは確かです。」


 「へぇ」とアイリスは感心した声を出したが、アイリスもリリアもその顔は半信半疑と言う様子である。

 実際、俺も何度も石を蹴り、相手の顔に当てて倒してきたが、手で投げて倒した事はない。ましてや今回の場合、人質がいる以上、投石して失敗しましたでは駄目なのだ。


 こういう時、アクション映画などで見た狙撃銃があればすぐ解決できるんだけどなと思い、試しに俺のスキルで造る事が出来ないか調べてみると、


 「え!?」


 俺は思わず声を上げてしまい、「どうしたカズサ?!」とアイリスが怪訝な表情で訊ねてきた。

 リリアもエリカも同じ表情で俺を見ている。


 「い、いや、何でもない。」とごまかしたが、俺はもう一度、スキルで自動装填の狙撃銃を調べてみると、素材さえあれば造れる事が判明した。

 マジか、地球の武器も素材さえ満たせば、生み出さるとかチートかよ。いや、チートだったわ・・・。

 どうやら俺は自分のスキルの”力”を把握出来ていなかった様である。


 さて、自動装填の狙撃銃を造るには素材がいるのだが、問題は俺達の所持している今の所持品で自動装填の狙撃銃を造れるかどうかである。一人で考えていても仕方がないので、


 「なぁ、話というか提案があるのだが・・・。」


 そう言って俺はアイリスとリリアそしてエリカに説明をする事にした。




 「遠距離から攻撃できる銃か・・・。確かにそんな武器があったら今、目の前で起きている問題何ぞ直ぐ解決だろうな・・・。」

 「いやいや、今、里で起きている問題どころか、帝国が目指している大陸統一にとっても力になると思いますよ!!」

 

 そう言いながらもアイリスとリリアも俺が造ろうとしている狙撃銃に対して懐疑的である。

 この事からして、この世界ではライフルなどの狙撃銃は存在していないと言う事か・・・?

 そんな事を思いながら、エリカの意見はどうかと思い、彼女を見るとエリカは思案気に、


 「以前、見習の時、冒険者の方から普通の銃よりも更に遠距離から攻撃できる銃、確かライフルでしたか、が西の大陸で生み出され、使用され始めていると聞いた事がありますが、本当にカズサさんはそれを造る事が出来るのですか?」

 「造れる分の素材があればな。」


 ジッと見つめるエリカに対し、彼女を目を見ながらそう答え、しばし無言で互いに見つめあうと「分かりました。」とエリカが目をそらした。

 どうやら、俺の言う事が事実かどうか確かめていた様である。しかし、この世界、ライフルはあるのか・・・。

 まぁ、銃を造りだせる技術がある以上、ライフルを造れてもおかしくはないわな・・・。


 「それで、カズサさん、その狙撃銃を造るのに必要な素材は何なのですか?」

 「鉄だわ。後、ガラスも少し必要だわ。」

 「鉄、鉄かぁ・・・。」


 俺の返答にエリカ達は互いに顔を見合わせた。


 「まぁ、だから、素材の1つとして俺の使っている相棒の鉄棒を使うわ。」

 「よろしいのですか。あなたの武器なのでしょう?」

 「武器ではあるが、この鉄棒自身も俺が錬金術で造り出したものだからな。今から造る狙撃銃と同じで素材さえあれば難なく造り出せる。」

 「・・・分かった。なら私も防具を出そう。だが剣は勘弁してくれ。これは我が家に代々伝わっている家宝でもあるんだ。」

 「じ、じゃあ、私も銃を一つ出します。これでどうでしょうか?」

 「わ、私は矢ぐらいしかないのですが、これも使ってください。」


 それぞれが出してくれた素材を集めてスキルで調べてみると、鉄は条件を満たしたが、ガラスが足りない。


 「なぁ、誰かガラスを持ってないか?」

 「え?ガラス?!」


 俺の言葉にエリカ達は再び顔を見合わせたが、


 「ガラスってどんなガラス何ですか?」

 「ビー玉1つほどで良い。持ってないか?」

 「い、いや、カズサ、いきなりビー玉を持っていないかと私達に尋ねられても・・・。」


 アイリスが代表で困惑した表情で言ってきたが、彼女の言う事ももっともだ。大の大人がビー玉を所持なんてしていないよな・・・。

 後はビー玉程度の量のガラスがあれば狙撃銃が造れるのだが・・・。


 「おかま・・・のにーちゃん、ビー玉が欲しいのなら俺のをやるぜ。」


 そう言って子守じゃなくて護衛をしていたエルフの子供の一人が俺に4つのビー玉を差し出してくれた。

 その子供の行動に俺が何か言う前にアイリスが尋ねた。


 「いいのかニール?お前の宝物なんじゃないのか?」

 「宝物だけど、里がヤバくて、そのおかま・・・のにーちゃんが、それを如何にかしてくれる道具を造ろうしてくれてんだろ?そんでビー玉があれば出来るんだろ?だったらこいつらの親分の俺が一肌脱がないといけないだろ。」


 どうやら、このエルフの男の子は他の子供達のガキ大将の様である。そして子供なりに状況を理解して、自分が率先して大事な物であろうと必要だから差し出す。

 間違いなく、このニールと呼ばれる男の子は良きガキ大将である。

 

 だから、俺をおかまと言った事に対しては怒らないでやろう。俺はおかまじゃなくて男の娘だ!!


 内心、荒れながらニールからビー玉を受け取り、俺はスキルを発動した。次の瞬間、自動装填の狙撃銃が造り出された。


 造っておいて何だが、マジで凄いわ俺のスキル。


 エリカ達も造り出された自動装填の狙撃銃を見て、驚きの表情をしている。


 「これがカズサさんの言った自動装填の狙撃銃ですか・・・。こんな凄い銃、見た事ないです・・・。」

 「・・・半信半疑だったが、本当にこんな銃を造り出すとはな・・・。」

 「凄い、この取り付けられている望遠鏡らしき物から覗くと、連中の顔がハッキリと見えます。」


 リリアが銃を持ち、スコープを覗きながら、里の門の前にたむろしている武装集団を見て驚きの声を上げた。


 「それでカズサさん」

 「ん?」

 「この銃、誰が使うんですか?」

 「え?」


 リリアの思いもよらなかった質問に、俺は目をパチクリさせながら、そう返すしかなかった・・・。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ゴールデンウィーク中も執筆お疲れ様でした。 なにかあれば取り敢えずカズサの筋肉に頼れば大丈夫じゃね?という話の進みかたは面白かったです。こう書くと脳筋みたいに聞こえてしまいますが、錬金術…
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