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第1話 転生したらチート男の娘!?

懲りずにまた、ふと思いついたので書いてしまいました。

手軽に読めるチートハーレムモノです。

 「どうしてこうなった・・・。」


 俺は上総心かずさしんは今、川の水面に映る自分の姿を見て思わず、そう呟いた。


 そして、この世界に転生するまでの先程のやり取りを思わず振り返った。



 

 気が付けば、俺は白い部屋の中にいた。目の前にはそこそこに高そうなイスと机が設置されており、その上にはノートパソコンが置かれている。

 どうしてこんな部屋にいるのかと直前の行動を振り返った。


 俺はそこそこのランクの大学を卒業し、ゼミの教授のコネで入社出来たモノづくり関係の研究職の仕事をしていたのだが、ここ近年続いている不況に加え、新型ウィルスによる経済停滞で社内の人員も半分以上が解雇されてしまった。


 俺は教授のコネで入社したためか、リストラ対象になる事はなかったが、半分以上も人員がいなくなったため、当然、仕事の量は倍以上になる。

 そのため、ここ2か月ほど家に帰る事も数回しかなく、睡眠時間も3~4時間しかない事もザラだった。

 

 そして、ようやく久しぶりに自宅に帰る事が出来る状態となったので、俺は過労で重くなった身体を引きずる様にして、会社から帰宅しようと帰りの道中にいたのだが、疲労の所為で思考も鈍っていたためか、既に赤となっていた大きな交差点に出てしまい、そこに勢いの着いた自動車が突っ込んできて・・・、


 そして気が付けばこの部屋にいたと訳である。


 「俺、あの車に轢かれて死んだのか・・・?ならばここは死後の世界・・・?」


 それにしては実に殺風景な景色である。これでは情緒も何もあったもんじゃない。

 とは言え、こうしていても埒が明かないので、取り合えず目の前に置かれているノートパソコンを置いてある机の元に行く事にした。


 机とイスは少し値が張る大量生産品の机とイスであり、パッと見た限りでは何か仕掛けがある様にも見えない。

 ノートパソコンには電源が入っており、ノートパソコンのモニターに何か書かれているので、それを読むために俺は椅子に座ってモニターを集中してみた。

 

 『ようこそ上総心、死後の世界へ


  君がいるその場所はあの世の一部だ。普通ならばそのまま地獄の裁判官のところに行き、その裁判結果によって転生するか、天国に行くか地獄に行くかが決まるのだが、君は我々、神々が行っている転生実験のサンプルの一人として選ばれた。


 この実験の趣旨を君に語るつもりはない。君は我々が選んだ世界に、俗に言うチート能力をいくつか持って今の記憶と人格を維持したまま転生してもらうと言う事だけを理解すれば良い。


 当然だが、そのチート能力も我々が決める。


 そして君いや君を含むこの実験に選ばれたサンプル達に拒否権は無い。』


 これを読んで俺は思わず顔が引き攣った。神と言うだけあり実に一方的であり、上から目線である。

 とは言え、ここで文句を言っても向こうは意にも返さないだろう。逆に不快に思い、ペナルティを掛けられる可能性もあるので、俺は黙って転生する世界の情報と与えられるチート能力を見た。


 説明によると俺が転生させられる世界は、剣と魔法のファンタジー世界で、如何にもテンプレな中世ヨーロッパのような世界観で、ドラゴンやモンスターは勿論の事、魔王や天使などもいる世界の様である。


 そして俺に与えられるチート能力は”アルケミー”と呼ばれる錬金と”クリエイト”と呼ばれる創造の2つの能力で、この2つによって転生する世界で材料とそれに生み出すために必要な俺自身の”魔力”が相応にあれば、どんな物でも生み出す事が出来るらしい。


 もっとも、このチート能力は、その世界に合わせてレベルアップ制なので、最初のうちは生み出せるものが限られてくるが、チート能力を使って物を生み出せば生み出すほど経験値が貯まってレベルアップし、色んな物が生み出せるようになるそうである。


 後はその世界に転生させるために、一度、俺の肉体を分解し、向こうが選んだ転生先の姿に再構築させるのだが、その時に向こうで必要な言語を読み書きできる知識や、アイテムを収納できるアイテムボックスと言うモノも付属させ、他にも色々といじったりするそうなので、結果的に身体能力や魔力、更に言えば精力なども含めて全ての能力が、転生先の世界において常人の約四倍になるそうである。


 これは転生させる神が狙って与えたモノではないが、これも1つのチートになるそうである。


 まぁ、確かに身体能力を含めた全ての能力が、常人の約四倍となれば、それだけでもやっていけるのは確かだな。


 最後まで読み終えると『説明を全て読み終えたので了承します』というタッチボタンが出てきた。

 

 了承しますか?ではなく了承すると言うメッセージに俺は思わず苦笑してしまった。

 この転生実験を行う神々は、つくづく俺達の意思など関係なく有無を言わせるつもりはないらしい。


 とは言え、このタッチボタンを押さない限り、事態が動く気配がないので、俺は意を決してノートパソコンのモニターに浮かんだタッチボタンを押した。


 次の瞬間、俺の身体が瞬く間に原子のレベルにまで分解され、俺の意識も途切れた。




 次に意識を取り戻すと俺はどこかに立っている状態であり、見上げれば青い空がある。

 周囲は木々が覆い茂って薄暗くなっており、森の中と言うよりも何処かの山中の様である。


 「この様子では俺は転生したと認識して良いのか?」

 

 疑問を声に出して、すぐに俺は違和感に気付いた。

 声が女性としか思えない声なのである。


 「え?ど、どういう事だよ?!」

 

 焦って思わず出た声も今し方出た声と同じで、どうみても女性の声である。


 「おいおい!?まさか女に性転換したとかいうんじゃないだろうな?!」

 

 俺は慌てて自分の下半身を見ると、そこで自分の服装も変わっている事に気付いた。

 上はブレザーのような何処かの学校の制服のような服装でネクタイの代わりにリボンがついており、下は膝ぐらいまでのショートパンツで、白い靴下に高そうなシューズのような靴を履いている。


 おいおい、何だよこの服装?!と思いながらも自分の下半身に手を当ててみると、ちゃんと自分のムスコがあった。

 その事に安堵しながらも前よりも少し大きくなっているような気がして、思わずパンツの中を覗いてみると明らかに以前の自分のより大きくなっているムスコがあった。


 生前、一度も使う事がなかったムスコが、転生してよりビッグサイズとなってパワーアップした事に喜べばいいのか分からず、何とも言えない気分となった。

 ふと、自分の他の身体はどうなったのかと思い、上の服も捲って身体を見てみると、腹筋は綺麗に割れており、胸板も厚い漢の身体があった。


 「わおっ」


 思わず声を出してしまったが、無駄な筋肉のない実に良い身体つきである。ただし身体つき自体は華奢で、手も身体も色白い。しかも目線が低くなっており、どうやら身長も少し低くなった様である。

 おまけにこの声である。どうもちぐはぐな身体に転生してしまった様である。


 とは言え、いつまでもこうして突っ立っていても仕方がないので、そのまま前進して暫くすると、水のせせらぎが聞こえてきたので、音がした方に行ってみると、そこには山の中に流れている川があった。


 「川か・・・。この流れに沿って歩いたら人のいるところに出るかな?」


 俺は何気に川の近くに行き、それに沿って歩こうと思ったところに水面に、の俺の姿が映り、俺は驚きのあまり固まって水面に映った姿を穴が開くほどに凝視した。


 そこには黒髪の全く見覚えのない見た目10代後半の絶世の美少女の顔が写っていた。


 「は?」


 思わず俺は自分の顔に右手を持っていくと、水面に映る美少女も顔に右手を持っていく。


 間違いない。水面に映る美少女は俺である。しかし身体は間違いなく男なのである。


 それから考えられる結論は・・・


 「俺、男の娘になっちまった・・・。」


 そして冒頭に戻り、俺は思わずしばらくの間、放心してしまうのだった・・・。

面白ければ感想をください。

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