時は近い未来、異世界へと繋がる手段が手短になった時代。されども行き来するにはまだ遠い時代
そんな未来で起こるは『異世界者』による密入と、異世界へ行き『力』を授かるも心半ばで折れてしまい異世界から帰還した『異世界帰還者』による重犯罪
『異世界者』や異世界の力を持つ『異世界帰還者』には並の警察などには歯が立たず、人々は怯え生きていた
そんな中、政府が新たに設立したのが『異世界特殊犯罪課』である
だがしかしこれが世に広まることはない。なぜならば・・・
日本の小規模都市、夜の『若狭』にてそれは始まっていた
「・・・こちら『騒音』、標的は未だ現れず。ドーゾー」
<こちら『侵蝕』・・・帰っていい?明日六時から出勤なんだけど>
「ダメに決まってんだろ・・・俺だって帰りたいのによ・・・ドーゾー」
<いや、そんなこと言われてももう夜中の三時よ?あと一時間で終わるとしても二時間程度しか寝れないじゃない>
「んなこと言うなよ。もう金貰っちまったんあだから最後までやらねえと。それに―――」
<わかってるわよ。途中で任務投げ出したら『ボスにぶっ殺される』でしょ?>
「・・・分かってるんなら言うんじゃねえよそんなこと」