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1章 邂逅編 Episode:06 反撃開始だ

正直ここで戦いを終わらせたいですね...

スト―リー上、能力がどんな物なのか見え隠れする場面です。

2076|03.30/12:37


「素晴らしい。君のようなタイプは初めてですよ。」


不気味に半田は嗤う。


「いや、全く嬉しくないから」


あきれ半分ツッコミ半分で龍我は返す。


「すいませんね。君、いえ、龍我君と呼びましょう。私は半田と申します。以後お見知りおきを。」


龍我は恐ろしいと、思ってしまった。戦っているこの状況の中で、自己紹介を始める半田という男の精神が。今まで喧嘩を挑まれたり、因縁吹きかけられたりされて来た奴らとは全く別の何かを感じる。


(半田が出してたあの鎖一体何で出来てんだ?壊した後消えてったしな...)


掌を確認するが欠片の一つも残っていない何の変哲のない手である。


「そんなに不思議ですか?」


半田が話しかけてくる。再び意識を半田に向け少女を守る体勢へと構える。


「雪原を駆ける白兎よ...」


後でぶつぶつと何か聞こえてくる。


(念仏じゃねぇよな?もしかして負けるって思われてる?)


後ろの少女が少し怖いが、


「おい。あの鎖は一体何だ?」


半田に思い切って聞いてみた。正直答えは見えてるんだが...


「教えるわけないでしょう?」


考えた通りの答えが返ってきた。教えてくれたって良いじゃねぇえかよ。ケチだなぁ...


「ですが...」


勿体ぶった様に半田は口を開く。


「器、とだけ言っておきましょう。」


(器?一体何のことを言っているんだ?)


顔を顰め考える。

器、鎖、地面から出現、キーワードを掻き集め、頭の中で整理し組み立てる。


(ダメだ...情報が足りなすぎる...)


考えても結論は出ない。何となくだが異能の力と言うことは分かった。だが、まだ何か決定的なことが抜けている。何か大事なことが...

その時


「いい?3数えたら走って。」


突然、少女から話しかけられた。


「え?」


唐突すぎて理解できなかった。


「逃げるのよ。貴方一人じゃ勝てないわ。」


「いや、でも...」


「でもじゃない。今は命の方が大事なのよ!」 


返す言葉もなかった。彼女の鎖を砕き解放したところで状況は変わらない。

半田からすれば獲物が一人から二人に増えただけだ。むしろ楽しみ甲斐があるのだろう。

現に半田からは先程までとは比べ物に成らないほどのオーラが漂っている。


「ごめん。ちょっと冷静じゃなかった。」


「うん。それでいいわ。」


(半田相手によくここまでいけたわね逆に。軍人ならまだしも、ただの素人がここまで...)


少女は少年を見る。どこにでもいる普通の少年だ。多少の喧嘩慣れはしているのだろうが、それでも素人とその道のプロとでは話が違う。


(ましてや向こうは暗殺者なわけだし...)


龍我と半田を交互に見やる。圧倒的に半田が有利な筈だ。経験も技量もすべてだ。

だが、この少年からは何かを感じる。自分の未来予測すらも書き換えてしまう何かを。


「今は君に頼るしかないんだよ...」


情けないようだが今はこれしかない。

少年と少女の反撃が始まる。

終わらねぇ!

反撃後半に続く!!

次回!!

「つーか買い物袋どこ行った」をお送りします。(違いますwww)

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