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プロローグ

親と5歳年上の姉に勧められ入学したエスカレーター式の名門女子校のおかげで異性との接触は皆無。

クラスメート達は嘆いているが私にとってはここは楽園。

幼少期からなぜか異性と関わることが少なく、現在中学2年だと言うのに三言も会話を続けたことがない。



いつものように私は家に帰るため友人と帰路につくのだが、友人に用事があるらしく、少し寂しい気持ちをしながら1人で帰っていた。


いつもと変わらない景色に涼しい風は私の隣を通り抜ける。

ぼーっと空を見上げつつ足を進める。


突然腹部に激痛が走った。

何事かと思い見ると自身の血で真っ赤に染まった腹部と目の前に包丁を握りしめ目がうつろな男性。


まるでドラマの様にいっきに周りの音が遠のく。

男性が走り去ったあと、数人の大人が走りより私の身体を支え、どこかに電話をかけている。

多分警察や救急車だと当たりをつける。


何故私はこんなに他人事のように語っているのだろうか。

だんだん薄くなる意識の中で今まで仲良くした友人や大事な家族の顔が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。


まだ私は十三歳、もうすぐで十四歳でこの世を去るのか。

これは本当に現実なのか?


重くなる瞼に逆らわず、そっと意識を手放した。











「……ん、」


意識が浮上し、身体がどこも痛くないことを感じた。

むしろ寝心地のいい最高級のベットの上のような感触だ。

隣からは暖かい人肌のような温もりを感じる。



「…え?」


人肌のような温もり…?

目を開けると広がる大きな天上と、広い部屋。

そして、隣に眠る幼い美少年。



「…ん、ゆうかおきたの…?」


私の動きに反応してか、少年が起き私に話かける。

いや、そもそも私はゆうかと言う名前ではないし、こんな幼い美少年な知り合いはいない。


「え、…え?」


混乱の中、視界に入った大きな鏡と、それに映る美少年そっくりで驚愕の顔をする女の子の顔。


私の動きに合わせて動く女の子。




「…え、………………えぇぇぇええええええ!?!?!?」

「ゆ、ゆうか!?」



待って、今私はどうなってるの?













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