第3話 午前2時
「……………が……の……らし………か」
ハヤトがふと目を覚ましたとき、周りの景色は真っ白で霞みがかって、どこか光り輝いていた。
ハヤト「どこだここは?まさか天国?」
?「否、そなたのabilityaの中だ」
聞き覚えのない声がハヤトの脳に直接語りかけてきた。
ハヤト「いって…!誰だ!」
?「我、そなたのabilityaの一部なり」
?「汝に渡った、説ある力」
別の女性のような声が脳に響く
?「我らがそなたを選び、見抜いた」
?「誇れ、1000年ぶりに見つかった器だ」
だんだんと霞が晴れていく…
「やっぱりハヤト死んだのか…?」
「まて!目開いたぞ!」
レオ「ハヤトー!俺はもう無理かと思ったぞー!」
涙ながらに俺を抱きしめてきた、そうか、俺らまだ生きてるんだ。
ハヤト「村は…クルトス村は?!」
ナオト「…覚悟してくれ。」
かつて俺らの村だったところは。今や崩れ落ちた村や未だに燃えている木々のみだった。
ハヤト「…生き残りは俺らだけなのか…?」
ナオト「どんだけ探しても誰もいなかったんだ…」
レオ「なんで急にこんなことになるんだよ…!」
その景色はどうやら俺らが襲われてから4時間後。
2024年8月9日 午前2時のことだった。