第28話 ERRORの法則、
2025年10月4日
俺たち4人はいつものように修行していた。
玲央「こんな入学してもないのに寮に入れさせて貰ってるんだからちゃんと受からないとだよなー!」
直登「お前勉強の方は大丈夫なのか…?」
玲央「ノーコメントでお願いします…」
颯斗「お前はいつになったら本気で勉強するんだろな…」
と俺は苦笑いをした。
まぁいつも通りたわいもない話をしながら修行をしている。
颯斗「とりあえず俺もabilityaの強化とか使い方とかそろそろ出来るようになりたいんだけどな…」
直登「まぁ無理もないよな…いきなりそんな力貰っても…」
唯一知っている直登とERRORについて話していた瞬間
エコー「それじゃあこちらの世界へ誘います。」
颯斗「いてっ…!なんだ急に!!ってなんだこれ…」
急に意識が遠のいていく…
直登「おい颯斗…?!おい…!お………」
ーーーーーーん?ーーーーーこの感じーーー
ーーーー この一面白く霞んだ世界ーーーーーーー
颯斗「まさか!」
廻奇「久しぶりだな小僧!随分APついてきたじゃねぇか!!」
颯斗「?!廻奇さん?!てことはやっぱりERRORの中に入ったのか?!」
エコー「えぇ、その通りです。」
颯斗「エコーまで?!急に意識飛んだんだけどこれ向こうで俺どうなってるの…?!」
エコー「意識飛んで今頃貴方様の仲間に心配されてるんじゃないでしょうか」
颯斗「やばいじゃん!早く戻らせてくれ!!」
エコー「焦らないでください。今から貴方の力の使い方。その基礎。エラーコードについて教えます。」
颯斗「それって…以前俺が使ったやつか!!」
はっきりと覚えている。山賊との戦いの時。
俺はその技を使った。
エコー「貴方が以前使ったのは<エラーコード エラーソード エラーナンバー1 物体消滅の禁止>です。」
颯斗「確かエラーコードっていうのが物体にルールを付与するんだよな…?」
エコー「はい。その通りです。コードは物質にルールを付与する。そしてその中の基礎が無秩序の法則。
簡単に言えば物質の中の法律のような物です。」
颯斗「俺はその基礎すら使えてないってことか…」
廻奇「大丈夫だ小僧。今からお前にエラーコードが付与できる物質を五種教える。」
颯斗「五種…?でも物質にルールが付与できるんだろ?だったら五種に限らないんじゃ…」
廻奇「この力。ERRORには物質にルールを付与するだけで無く。ERRORの力を持った者にしか生成することのできない特別な物質。
「無秩序の動力」を生成し、扱うことができる。」
颯斗「てことは無秩序の剣もその中の一つってことなのか…」
エコー「えぇ。そして無秩序の動力は八種あります。それがこれです。」
颯斗「う…!!!なんだこれ…?!」
頭の中に急に文字が浮かび上がってきた…!?
エコー「大丈夫です。すぐ慣れます。」
いやそういう痛みじゃねぇだろこれ…?!情報量が俺の脳ぶん殴ってんのか?!まじで!
<無秩序の動力>
剣 胸 魔法 盾
銃 杖 脳 兵士
颯斗「なるほど…?つまり…俺は今…剣だけ使えているんだな…?」
頭が痛みながらそう問いかける。
エコー「はい。その通りです。そして今から貴方に覚えてもらうのは。胸です。」
颯斗「他はまだ理解できるんだが…これはどういうことなんだ…?」
廻奇「簡単に言えば身体強化のことだ。正直俺が考えてる感じ。これは覚えてもらわないと今後厳しくなってくるぞ。」
颯斗「なるほどな…それで無秩序の法則をそれに使えばいいんだろ?」
エコー「簡単じゃないですよ。無秩序の法則もその無秩序の動力専用の法則を覚えないといけません。」
颯斗「えてことは俺が毎回ERROR使って気を失うことが今後これ以上に起るってこと…?」
廻奇「それは小僧が慣れて貰わないとな…なんともいえん。」
颯斗「分かったよ。んで胸の中のどの法則を覚えればいいんだ…?」
エコー「廻奇さん。これは貴方に任せますよ?」
廻奇「あいよ。とりあえずお前には 無秩序の法則 無秩序な胸 エラーナンバー1、2、6を覚えてもらう。言った順に内容は 腕力増強。脚力増強。 加速。の三つだ。」
颯斗「最後の加速っていうのは?」
廻奇「全ての部位の動きが身軽に。速くなる。地味かもしれないがこの中で一番大事なのは実はこいつだ。」
颯斗「そうなのか?腕力とかのが大事そうだけど?」
廻奇「それもそうだが。実は全ての部位が加速するということは」
俺は剣遊さんに殺られかけた今この瞬間。この廻奇さんの言葉を思い出した。
「敵の攻撃を避け、さらに加速の影響で攻撃速度も上げ。最高のカウンターをくらわせれるんだ。」