第26話 WADF第三部隊隊長
玲央「おい始まったぞ!!」
ついに第1審査の勝負の15秒が幕を開けた。
すぐに俺は周囲の情報を頭の中に入れようとした。
約半径400m程の円形の会場
受験者ほぼ500人
真ん中に白の剣と黒の剣を持った剣遊さん
次々と受験者を目に止まらぬ速さで
斬っている
直登「こっち来たぞ!!」
彩奈「コールズエリア!!」
剣遊「ん?」
彩奈が仕掛けた魔法陣型トラップに引っかかったのがすぐに分かった
受験者「よしゃ!!逃げろ!!」
受験者「おい待て!!そっちい、」
その瞬間。剣遊さんが受験者の喉を剣で貫通させ。剣を喉から抜いたと同時に飛んできていた受験者の炎や斬撃などの魔法攻撃を逆の剣で1ミリのミスもせずにその攻撃の芯を捉え。真っ二つに斬ったり弾いて自分の右後ろ48.73度にいた受験者のみぞおちを弾いた魔法攻撃で貫いたりしていた。
直登「まるで自分の体の一部かのように操っている…!」
玲央「レベルが違うぞこんなの!?」
颯斗「とりあえず早く逃げるぞ!!」
受験者「おいお前!!そっちは!!」
颯斗「何だよ?!って!」
俺が自分勝手に判断して距離を置こうとして逃げた瞬間に剣遊さんの黒い剣が俺の頬をかすっていた
剣遊「今のかするだけですませるのか…やるな」
颯斗「くそ!お前らすまん!!」
玲央「あの剣をどうにかしないと!!」
受験者「すぐにどこかにほおり出せ!!」
玲央を含めた多くの受験者達黒い剣に向かった
剣遊「自ら来てくれるとはありがたい!!」
颯斗「まて!あんまり近づ…」
その途端、頭の中に声が響いてきた
エコー「動け、止めにいきなさい、」
颯斗「うぐ…玲央戻れ!!」
玲央「なんだ?!」
剣遊「剣舞 黒の魔剣 壱の舞…!!」
そう剣遊さんが言った瞬間、黒い剣が誰も触れていないのにも関わらず宙に舞い。暴れだした。
剣遊「黒渦!!!」
その瞬間、黒い剣がまるで渦を描くかのように暴れだし、その勢いで渦に吸い込まれていっている
受験者「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
受験者「やめてく…」
飲み込まれた受験者は跡形もなく切り刻まれ、血しぶきが辺りを彩っていた。
玲央「なんだよそれ!?」
直登「風魔法書64ページ4行目!!人をこちらに吸い込め!!サックウィンド!!」
直登の魔法を唱えた時、風が玲央や受験者4名を引き連れてきた。
颯斗「ナイス!!」
受験者「あと何秒だよ!!」
受験者「あと…」
受験者の一人が確認した瞬間、その人の顔が曇った
受験者「6秒…!?」
体感20秒は経ったと感じていた。正直。
でも全然そんなことなかった!!
颯斗「くっそ!!使うしかないのか?」
極力第1審査はERRORの力を使わずにいきたいのだが…
颯斗「出し惜しんでたら終わる!!」
直登「颯斗…!使うのか…!」
颯斗「ERROR 無秩序の剣!!」
玲央「その剣!?あの時の!?出せるようになったのか?!」
颯斗「まぁこっちだってabilityaの修行嫌ってほどしてるんでね…!」
剣遊「黒の魔剣、戻ってこい!!」
黒い剣が剣遊さんの方にものすごい速度で飛んでいった。
そして常人じゃ取れない剣を当たり前のように手にとった。
剣遊「あの子…読めないな…?」
一人の子が脅威となっている男は、一人の子を脅威として見ている




