第25話 第1審査(ステージ)
彪馬会長「はいみんな急にすまんな!!じゃあ推薦者紹介もしたし早速今回の試験を始めるのが例年の流れなんだが…今回ある人が来ている!!わざわざ時間を頂いているので!!感謝するように!!では来てくださーい!!」
舞台裏から来た人を見て推薦獲得者含む会場全員がざわめいた。
直登「おい…!?あの人って…?!」
颯斗「あぁ!!間違いない!!」
彩奈「現在のWADF、ワールドアビリティアディフェンサーの第三部隊隊長!!」
彪馬会長「てことでWADF第三部隊隊長!!海蘭 剣遊さんに来て頂きました!!」
受験者「すげぇ…!!本物だ!!!」
受験者「誰?あれ」
受験者「お前知らないのかよ!!」
受験者「人間離れした美しと雄大さを兼ね備えた剣技で敵を倒し、戦場の心を完全に自分の物として操る。付けられた名は 双剣の指揮者。」
受験者「何それかっこよ!!」
受験者「間違いない……今の光側の人間でトップ4に入る実力者だぞ!!」
彪馬会長「さてじゃあ早速話してもらっていいですか?!」
剣遊「あぁ、全然構わないよ。」
彪馬会長「じゃあよろしくお願いします!!」
剣遊「……正直に言わせてもらうよ」
何故かたったそれだけの言葉なのに今まで会った人とは桁違いの気配が背筋を伝った。
剣遊「俺はそこの星神君がこの中で一番強いとはとても思えない。」
天炎「…あ?なんだとお前」
剣遊「まずそういう態度を直した方がいいって伝えたいって分からねぇのか?お前は?」
その言葉を放った瞬間の圧で俺らは分かった
絶対に相手にしたら死る
何故か分からないけど受験者全員で戦っても勝てる気が全くもってしなかった。
天炎「くそが、本当にバケモンじゃねぇか、」
剣遊「分かってくれたらそれでいいんだよ。俺は」
彩奈「あの人は本当に凄いよ」
颯斗「本当に今の圧で息すら出来なかった…」
剣遊「さて、まぁこれで俺の実力は分かってくれたと思うのだが…勿体ぶっても意味ないから第1審査について言わせてもらおうか…」
その次の言葉で会場は混乱に陥った
剣遊「俺と戦おうか。みんなで」
玲央「…え?」
直登「本当に何言ってるの?」
剣遊「戦うと言っても簡単だから大丈夫。鬼ごっこをしよう。」
颯斗「どういうことだ…?」
剣遊「今から全員。会場に転送するから。そこで俺から1分間逃げ切った人は即合格。」
受験者「まじかよ!!」
受験者「余裕じゃねぇか!!」
心吾「…バカしかいないのか?」
龍「え?なんでだよ、いけそうじゃね?」
ルーカス「普通に無理だ。相手は光側トップ4の実力者。それに天炎君にあそこまで言わせた人だぞ?」
カノン「…………無理ゲーだね……むにゃむにゃ…」
剣遊「そしてもう1つ…俺から15秒、逃げられずに俺から捕まった者は第1審査敗退。15秒~59秒逃げ切ればとりあえずいいんだ。いいね?」
受験者「おい嘘だろ!!」
受験者「15秒逃げきれない人なんているのか!?」
受験者の多数の人間が笑っているが、4人は違った
直登「15秒だと…?あの人から…?」
彩奈「どうするみんな…?!」
颯斗「どういう会場かにもよるけど…とりあえず脚力とかでは話にならないと思う…」
玲央「第1審査からこんなにきついのか…?!」
?「あの、すんません!!」
剣遊「どうした君。何か質問か?」
?「abilityaって使ってもいいんすかね?」
剣遊「構わないよ。妨害でも攻撃でも好きに使ってくれ。」
颯斗「それはそれで有難いんだが…」
玲央「正直俺でも分かる、勝てる気がせん」
彩奈「とりあえず私と直登君で妨害を」
彪馬会長「それじゃあみんなファイト!!」
ヒュン
颯斗「……いきなり始まるのか?」
彪馬会長「今から15秒間逃げたらとりあえず第1審査クリアだ!!」
受験者ほぼ全員に緊迫とした空気が流れる
「それじゃスターーーートーーーー!!!!」




