第18話 今できる全力 第1部最終話
怜央「どうした颯斗?!ついにこの圧で頭おかしくなってしまったのか?!」
直登「違う…あれは違う…きっと」
言えない。俺には言えない、きっと颯斗のabilityaに何かが起きてるんだ。間違いない
颯斗「今ならきっと耐えれるぜ!校長先生の圧はどこか心を高ぶらせる!」
廻奇「いいぞ少年!俺も気持ち高ぶってきたわ!」
エコー「廻奇!あまり今は!」
頭の中に声が響いてきた。少し痛かったが、もはやなにも感じない。だって目の前のことが気になって仕方ない!
廻奇「どうやら大丈夫そうやで…?どうするんやエコーさんよ!」
エコー「まさかもうERRORの声に適応したのですか?!この子は?!」
廻奇「そうみてぇだな!さぁ少年!今こそAPを全力で使うときじゃ!」
颯斗「がってん承知…!やってやんよ!」
彩奈「待って…?おじいちゃんの圧に正面で受けて普通に立ってる?!」
定原校長「ほう…これは凄い…APで自分の前にシールドを造っているのか…見えないが分かるな…さて他の2人はどうなるんだ…?」
怜央「分かったぜ颯斗!!今自分が出せる本気のAPで押し切るんだな!」
直登「俺実は本で読んだんだよ…圧を生成させるのはAPが大量に必要…つまり俺ら3人のAPならいけるんじゃないのか?!」
颯斗「やるぞ、それ」
彩奈「そんな無茶だよ!普通に人と人のAP、abilitya powerを合わせるのだけでも相当な連携が必要なんだよ?!」
颯斗「安心してくれ彩奈さん…!俺ら生まれたときからほぼ一緒に遊んできたから…!」
3人のAPが重なり合い。合わさっていく。その力で部屋は書類や本などでかなりぐちゃぐちゃになっている。ただ今は関係ない。
怜央「押し切るぞ!!お前ら!!」
彩奈「嘘…!本当にできるの…!」
直登「言ってるでしょ!俺ら3人はなぁ!」
怜央「生まれたときからずっと!」
颯斗「一緒に過ごしてきたんだよ!!」
校長の圧が段々と押されていく。俺らの圧によって
定原校長「なるほど素晴らしい!!寮入りを許可する!とりあえず終わらせよう!」
と言った途端全員の圧と力が抜けていく
定原校長「…まだやってる途中だったのだが…?蘭丸君…」
?「校長…貴方は火がついたら燃えてでかくなる…今のは僕としての最善手でしたよ」
定原校長「まぁ良しとしよう。さてそこの3人!君たちは寮入りを許可する!ただし入学ではないぞ!君たちが来年!15歳になったときに試験がある!その時に合格しなかったら即出ていってもらうぞ!」
怜央「まじ…?」
直登「やったぞ…!」
颯斗「よっしゃぁぁぁぁ!!!」
こうして入学ではないが、俺たちは寮に入ることができた。
?「校長…あなたさっき普通に圧使ってましたよね?この部屋の荒れ方…さすがにひどいですよ?」
定原校長「はっはっは、まぁ蘭丸君、許してくれや!にしても君も来年もしかしたら危ういんじゃないのか?校内トップ3の君も足元すくわれるかもしれないぞ?」
蘭丸「全然大丈夫ですよ…むしろ校長の圧とあいつらの圧が合わさっていても乱せることが出来たんですから…まだまだ余裕です…」
定原校長「自分はまだあの圧は3割程度だがな!」
蘭丸「勝手に言ってください。いつかあなたをも超える人になってみせますよ」
夕方の校舎。校長室で談笑しているまだまだそこの知れない2人だった。
颯斗「きたー!!ここが俺らの部屋だー!!」
直登「まじしんどかった…」
怜央「まぁ無事これたことを祝いましょうや!」
こうして俺らは寮に入ることができたんだ。
2024年 8月12日 颯斗、怜央、直登、無事入寮
そして舞台は2年後の冬、2026年年明け早々の1月に移り変わる。
この話をもって第1部を終了と致します!
第2部からも近日公開します!
これからも読んでくださると嬉しいです!




