第14話 2人の考察
ハヤト「は!ここは?」
ヤマラ「やっと起きたか!心配しとったぞ!」
目が覚めたらヤマラ王の顔がほぼ目の前にあった。
そっから色々話を聞いたんだけど。どうやら俺は6時間近く寝ていたらしい。なので今は夜中の3時とからしい。それまで起きていてくれたヤマラ王には感謝してもしきれなかった。
ハヤト「ほんとに迷惑かけました!ありがとうございます!」
ヤマラ「いいんだ、それより体調は大丈夫なのか?」
ハヤト「はい、お陰様で」
ヤマラ「よかった、とりあえずゆっくりしておきな、わしもそろそろ寝るから」
ハヤト「はい、おやすみなさい」
ヤマラ王が出ていって俺はもう一度ベッドに寝転がった。本当によく分からないことになってきた。でも廻奇、エコーと話している感じ、この力は人には話さないほうがいいものらしい。でも俺は1人だけ話しておきたい人がいた。
ハヤト「せめてナオトにだけは伝えておきたいな…」
ナオトなら沢山の本を読んできた。何かしら知っていることくらいあってもおかしくはない。
そう考えていたとき。部屋のドアがコンコンとノックしてきた
ナオト「ハヤト、入るぞ」
ハヤト「ナオト!ちょうど良かった!」
ナオト「ん?どうかしたのか?てか体調は?」
ハヤト「もう大丈夫!てかそれより冷静に話を聞いて欲しいんだが」
ナオト「なんだよそんな改めて」
ハヤト「実は…」
俺はナオトにERRORのことについて少し話した。でもエコーと廻奇のことは離さないでおいた。あの2人の行動からしてこの話も聞いてるだろうし。
ナオト「えっと?ちょっと理解できないんだが?」
ハヤト「分かる、俺も理解出来てない」
ナオト「つまりお前はERRORっていう最初の力を手に入れて、その力でヤマラさん助けたってことでいいの?」
ハヤト「えっと、まぁそんな感じ」
ナオト「なるほど、俺にだけ話したい理由がよく分かった、でもレオには話さないのか?」
ハヤト「それを含めて相談だよ、ナオトはどう思う?俺のこの力について」
ナオト「謎なのはなんでハヤトにその力が宿ったのか、そして種類分けにプラス1種類で分けられてるのか。この2つが俺はめっちゃ気になるな」
ハヤト「宿ったのはともかく種類分けなのか?」
ナオト「だって最初の力だろ?言い方的に1つしかないのになぜ種類分けされてるんだ?」
ハヤト「確かに…普通に考えてよく分からないなそれ…」
ナオト「あくまで俺の仮定なんだが、1つは最初の力、ERROR自体は1つではない、もう1つはそもそもハヤトの力がERRORっていう名前で合ってるのか。これくらいかな」
ハヤト「1つ目はERRORっていう力自体1つじゃなくて実は沢山存在するってことだろ?後者はどういうことだ?」
ナオト「お前のその力の種類がERRORに分類されるだけでそのabilityaの名前がERRORではない何かって感じ?」
ハヤト「なるほどな…でも俺はERRORって言われたぞ?」
ナオト「誰に?」
ハヤト「このabilityaに?」
ナオト「もはや意味が分からんけど信じてやるよ」
ハヤト「おう意味わからんくてすまんな!でもありがとな、話聞いてくれて」
ナオト「まぁそれはいつものことだし大丈夫だよ、でも不思議なこともあるもんなんだな…」
2人で向かい合ってクスクス笑った