第10話 最初の力
?「起きるのです……」
その声と共にハヤトは飛び起きた。
ハヤト「…またここか…霞みがかった真っ白の世界…でもなんだ?」
どこか前よりも霞が晴れているような気がする。
?「そろそろ貴方のabilityaについて教えましょう」
女の声がだんだん近づいてきた気がした。
その時
?「後ろですよ…」
ビクッとなってハヤトが後ろを振り向いた時、そこには白髪の長髪。少し良さそうな白の浴衣、タレ目と落ち着いた様子だが。どこか絶対的自信を感じる
ハヤト「そろそろ教えてくれよ!!ここはどこで、俺のabilityaは一体なんなんだよ!」
少し声を上げて言った時。彼女は少し驚きながらも淡々と話し始めた。
?「分かりました。まず私の名前はエコー。この場所。abilityaの力によってできた存在しない人。そのようなものです。」
エコー?abilityaによってできた?
ハヤト「つまりここ俺のabilityaの中ってことになるのか?!そんなこと有り得るものなのか?!」
エコー「本来はほぼ不可能でありえないものです。それほどまでにこの力は絶大なのです。」
ハヤト「なんだっけ…エラー?って言ってたよな?お前」
エコー「はい。貴方のabilityaの名前はERROR。簡単に言ったら…」
その後の言葉を聞いて俺は思わず腰を抜かした
エコー「abilityaができた理由。つまり原初のabilityaです。」
ハヤト「…は?待て待て、意味が分からないぞ…?しかもなんで俺なんかにそんな力…?」
ほんとに頭がこんがらがってきた。でも理解はできてきた。俺はとんでもない力を持ってるようだ。
エコー「貴方が山の中で戦っていた時にやらせたもの。ERRORCodeというものがありましたよね?あれが簡単に言えば物質へ対するルールのようなものなんですよ。ただ貴方はまだまだ発展途上中。だからERRORで出した物質でしかできません。つまり貴方の今の力はこの力の0割1分も満たしていません。」
ハヤト「まて、それは分かった、この力は一番初めの力で、この力によって色んな力のルールができたってことだよな?」
エコー「はい、その通りです。」
ハヤト「それは分かった。でもなんで俺なんかがそんな力持ってるんだよ!」
エコー「貴方は素質があったんですよ。他の人が高くてもERRORの適正が2%だとしたら貴方は120%はゆうに超えていました。」
ハヤト「でもabilityaの先祖なんだろ?だったらもっと前から適正していた人がたくさんいたんじゃないのか?」
エコー「いたのかもしれませんね…」
少し詰まった声に俺は戸惑ったがその後こう言った。
エコー「もう時間です。また会える時に詳しく話します。さようなら。」
?「おい!ハヤト!!起きろって!!」
?「彼が私なんかを庇ったせいで…うぅ…」
?「おい!目開いたぞ!」
目覚めたらレオ、ナオト、そしておじさんの顔が見えた。そして俺は確信した。勝ったということを




