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有能?な王子の影武者は一苦労  作者: 集村優作
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4面倒事は誰からでも起こる

◇◇◇◇◇◇◇◇


ランスロット・ブラントはかつてないほど弟であるアーサー・ブラントのことを心配していた。


「調査に行くように命令したのはあなたなのになんでそんなに心配しているのですか?」


「アイリス、それとこれとは話が別ってやつだ」


「あなたはアーサーがやられると思っているんですか?あの人が苦戦する姿すら想像できないんですけど」


アイリスは凄く不思議そうに首を傾けている。

実際アイリスが言う通りアーサーが苦戦する姿は想像できないのは確かだが、私が生きてきた中で初めて聞いた特徴の魔獣の存在。

山を割るだの翼だけだの規格外すぎる。


そんなことを黙って考えていると

「信じてまっていればいいのです」

私と同じくらい小さい頃からアーサーの事をしっているアイリスだからこそでる言葉だな。


「そうだな」


◇◇◇◇◇◇◇◇


大きい。

見上げる程大きくて白い狼のような魔獣がいた。

ただ、体力を消耗しているようだ。ぐったりしていて弱弱しい。


「大きすぎてここからでれなくなったとか言わないよな?」

冗談ぽっく煽るように言い放つ


(ふふ、違います。私の名は誇白、この山脈を支配しています。このような状態でお呼びしてしまい申し訳ない)

特に不快な反応はなく落ち着いていて返答してきた。

他の2匹も特に反応しないのか。

よく躾けられているな。

そしてこっちも魔法で話してくるタイプか。

俺のところにきた2匹は真っ黒だったが、こっちは正反対の真っ白だな。

なにかが原因で体力が消耗してこの洞窟から出ることができなくなっているのか。


「そうか誇白、要件を言ってくれ」


(単刀直入に言います。私の傷を治してください)

大きな狼が発動していた魔法を緩めた。

左の前足と後ろ足から血がでてきた。

魔法を纏っていたのはわかっていたが。


「幻術だったのか?」


(いいえ幻術ではなく魔法で体を固定していただけです。回復魔法は我々は得意ではなく)

誇白はそう言った後また魔法を発動し体を固定した。


「魔法でそのような使い方もできるのか関心した。それで?俺にその傷を治すことができると考えているのか?その根拠は?」


(私は気配からその者の魔力を感知することができます。どれだけ魔力を隠そうとも私にはわかってしまうのです)


「なるほど俺なら治せると確信できるできるだけの魔力があるのか」


(圧倒的なまでの魔力ですよ)


「俺が拒否する可能性は考えなかったのか?」


(この傷はちょうど1ヶ月前に恐ろしい斬撃によってつきました)


「・・・・・・・・・」


「俺か」


(私はそうだと確信しております。あなたがこの山脈に現れた時。私は存在に気づき動向をうかがっていました。一度目にとんでもない圧を感じ、二度目に同じく圧を感じた時には洞窟が斬り裂かれる斬撃が飛んできており、ギリギリ避けることに失敗しこうなりました)


なんとゆうか凄く申し訳なくなった。

ここまで会話できる魔獣だと、どうしようもない人間より全然好感がもてる。


「すまない。そうゆうことならすぐに治そう」


(こちらこそ魔獣である私を気遣ってくださりありがとうございます)


「1つだけ確認したいんだが、固定してるとはいえ1ヶ月もその状態なのは回復魔法でどうにかなるものなか?」

俺は回復魔法はもちろん使えるのだが、使わな過ぎて知識がない。

回復魔法を使うほどのことにならないから。


(ええ、問題ありません。私が使っている固定魔法は時も止めています)


「凄いなそんな魔法もあるのか」

俺は魔法の研究をするくらい魔法が好きだ。特に攻撃要素のあるものは。

誇白の言う固定魔法は使いようによっては面白い攻撃魔法になると思い関心した。


(まさか、あなたのような方に称賛の言葉を頂けるとは嬉しいことです)


「では、治すとしよう」


(お願いします)

誇白が魔法を完全に解除したと同時に俺が回復魔法をかけた。

傷跡も残らないほどきれいに治った。


(なん、、、と)


(凄い)


2匹の狼が大きな口を限界まで開けてびっくりしている。


狼ってこんな顔になるのか。

顎外れてなか?面白いな。


(何事もなかったように治るなんて、流石ですね)


誇白の顔がひきっつている。

治したのに引くことはないだろうに。


「元は俺の起こした問題だからな。これくらいは当然だ」


(決めました。我々をあなた様の従魔として契約をしていただけないでしょうか?)


「は?」


(あなた様はお強く慈悲深い。強い方について行きたいと思うのは本能です)


「悪いが俺の一存では決められないことになる。相談しなければいけない者がいる」

他の2匹は一切口出ししないのだが、自分たちの主が他の者の下につくと言っているのに、それでいいのか?少しは止めようとしないものなのだろうか?


(なんと、、、あなた様のような強者が相談されるとは、その方もまた凄いお方なのでしょう)

誇白が目を輝かせている。

そんなに期待されると若干不安になるな。

兄は俺とは違う強さの持ち主だから、こいつらにそれが理解できるのか、、、


「そうだな俺が一番信頼している人だ」


(そのように言ってもらえるなんて、その方が羨ましいです)


「誇白はこの山脈の支配者なんだよな?この場から離れてもいいのか?」


(?と言いますと?)


「支配者がここからいなくなれば、次の支配者争いとかおきて面倒なことにならないか?例えば白く大きな翼だけの魔獣とかな。俺は1ヶ月前にこの山脈の上空で目撃されたその魔獣の調査にきたのが本来の目的なんだ」


俺はついでに本来の目的のための情報収集ついでに聞いてみた。


(争いは起きると思いますが、特に問題にするようなことではないと思います。そしてそのような魔獣はいないと思いますよ?)


「いないと思う根拠はあるのか?お前たちが知らないだけとゆう可能性はあるだろう?はっきりした情報ではないがこの山脈の上空に現れたのを見た者たちがいるんだ」


(それについては私がお話させていただきます)

真っ黒の狼の1匹が前に出てきて話し出した。


(山脈を割る前に一度上空を切り裂いたのを覚えておられますか?)


「ああ、俺はそれで満足できなったから山脈を斬ったsんだ」


(その時の雲が白く大きな翼の正体だと思います)


「はぁ?」

理解が全く出来ずに間抜けな声が出てしまった。


(私たち2匹は丁度その現象を見ていたのです。雲がきれいに縦に割れ広がっていく様子を)


「それが翼に見える事なんてあるか?」


(上空を斬られた際の圧は、山脈にいた者なら誰もが感じたでしょう。そしてすぐに山が割れ圧がした方を見たら綺麗に割れた白く大きな雲が恐怖で翼に見えても仕方がないかと。実際一部始終見ていた私達ですらしばらく動けずにいました。あなた様の姿ははっきりとは見えませんでしたが間違いないかと)


あいた口がふさがらなかった。


(どうされましたか?)


仮面をしているから俺の表情がわからないのもあり、俺が黙ってしまったと思ったんだろう。

実際は予想外すぎてあいた口がふさがらず、思考が追い付かないだけだ。

これは兄に文句を言われるな、、、、

俺は想像したことでどうでもよくなり考えることをやめた。


「よし、わかった。俺は帰って今回のことの報告と相談をする。お前達はここで待っていてくれ」


(かしこまりました)


「その前に迷惑をかけてからな」

俺はそう言いながら魔法を発動し、崩れた洞窟を直して出ていった。

狼たちは”ありがとうございます”っと言っているのが聞こえたが振り返ることなく城に向かった。

さて、どうやって説明したもんか。

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