25面倒事が起きるのが確定した説明会
この会場でリサが接触している奴らを監視していたが、
まさか繋がりがある本人が直接出向いてくれるとは思わなかった。
ピンク髪の男とサイズは客席の真ん中の右側に座った。
一番前の真ん中にはドランバルト学長が座っていて横に空席があり、
リサが座る席として空いている。
(アーサー。ハゲが敵なのはわかったが一緒にいるピンク髪の男もそうか?)
ハゲと一緒に会場に入ってきた男。
聞こえた会話で一緒に来た事は間違いないがあのハゲとの繋がりはわからない。
顔を隠してきて入ればほぼ仲間と言いたいんだが、
2人とも顔を隠していない。
表向きは普通の研究者としてサーチにいるんだろう。
つまり研究者として関わっている関係ならハゲの仲間と断定できない。
(わからない。俺の前に現れたのはあのハゲだけだ)
(わかった。リサが接触するのか見て判断しよう)
さっきの会話的には席が空いているからとゆう理由で選んで座っていたが、
ドランバルト学長を狙うにしては位置がよくわからない。
研究者としての知り合い説がでてきたな。
(あいつらの席の真後ろが空いているから移動して会話を聞いてみる)
(気をつけろよ。アーサー)
(私から見るとピンク髪の男もかなりの魔力を持っているようです)
(そういえば誇白は魔力を感知できるんだったな)
誇白と出会う前も直接見ていないのに気配に気づき俺の魔力を感知されたことあったな。
気配さえ感じる事が出来れば直接見ていなくてもわかるなら、
直接見ていればわかるのも当然か。
(今この会場にいる私達以外の者の魔力で目に付くのはあの2人とドランバルト学長くらいです。他の者はそこそこの魔力を持っている者もいますが脅威ではないかと)
(私と比べるとどうだ?)
(そこそこと伝えた者達の方が魔力が上です)
(そうか、、、)
わかりきっていたことなのに兄がショックをうけていた。
流石にそうだろう。
兄は弱いわけではないが強いわけでもない。
研究者がそろっているとはいえ、
誇白がそこそこと言う者達に勝っているわけがない。
(わざわざへこまないでくれ兄上)
(そうだな。今更だな。アーサーとその2人だとどれくらい違う?)
(魔力だけなら主様が全然上です。もちろん戦闘でも後れを取ることはないと思います)
(では問題ないな)
(そうだな。ハゲに関しては戦っているからわかっていたが、もう1人の魔力だけでもわかったのはいい情報だな)
(リサ様があの2人に近づいています)
動きだしたか?
リサは先ほどまで話していた者達から離れ、
2人にまっすぐ向かっていた。
「あら。学長の側近さんがこちらに歩いてきてるわ」
「そうだな。挨拶しねーとな」
普通の会話だな。
「サイズさん。ビビアンさんお久しぶりです。最近の研究は順調ですか?」
リサは笑顔で2人に近づき声をかけた。
「あらぁリサさんお久しぶり。わざわざこっちまで来てくれてありがとう。あたしの研究は完成したわ」
「ビビアンさんの研究是非見たいです」
リサがピンク髪の男をビビアンと呼んだ。
「この説明会が終われば見せてあげるわ」
「ありがとうございます」
なんの研究なのか聞きたいが、
話に割って入るわけにもいかない。
気になるな。
「サイズさんはどうですか?」
「俺は昨日始めた研究が3割終わっているってくらいだな」
「そうなんですか。昨日から新しく始められたのですか?」
これって従者を殺したって隠語だったりするのか?
昨日から始めた計画がもし従者を殺していく計画なら3割りって言い方だと、
結構しっくりくるんだよなぁ。
「ああ。ちょっと思いついたことがあってな」
「どんな感じでしたか?」
どんな感じって質問は言葉的におかしいな。
どのような内容かって聞いたりするよな普通。
「昨日の内容はまあまあって感じだな。俺にかかれば何の問題もなく片付いた。」
「そうですか」
リサから笑顔が消え絶望しているように見える。
この会話が俺の想像通りなら、
誇白が生きている可能性がなくなったと考えても無理ない。
「あら顔色が悪いわよリサさん大丈夫?」
「ええ。旅の疲れが出たのかもしれません。お気遣いいただきありがとうございます。では私は席に戻ります」
リサが2人から離れていった。
(主様!)
誇白から慌てた連絡がきた。
ここまで慌てるなんてよっぽどの事だと思うんだが、
真後ろにいる俺からは何も問題ないように見えているんだが?
(どうした?こっちは特に問題は起きていないぞ)
(私も今まで違和感に気がついていませんでしたが、そこの周りにいた人達が主様以外離れています)
??
俺は自身の周りを見渡してみた。
確かにおかしい。
さっきまで俺と奴らの周りには人がいたのに、
今はこの場所を避けるように誰もいない。
自然と皆がここを避けているように見える。
(すまないアーサー私は気付かなかった)
兄の位置からだとそこまでこちらの様子が見えていなかったんだろう。
しかしなぜだ?
この3人が揃うのはここの研究者なら近寄りたくないのが常識なのか?
そんな露骨なことあるか?
「あら?もしかして気づいちゃった?」
ビビアンが振り返り
笑顔で俺を見て言った。
「今この瞬間お前は部外者だってことが確定したぜ」
続けてサイズが体事こっちを向き睨むように俺を見た。
「本当は契約の魔法を全部聞いてからやるつもりだったんだけどねぇ」
これはまずいな。
ここで戦うつもりか?
周りを巻き込むのは流石に、、、
「2人目」
サイズが魔法を発動した。
サイズの影が無数の剣のような形になり襲ってきてた。
大きな音とともに机や椅子が破壊され飛び散る。
周りでは悲鳴が上がり2人の周辺には人がいない。
俺は立ち上がりその場から勢いよく飛びのき二階まで行った。
先ほどまで俺がいた場所は粉々に粉砕されていた。
「あら今のよけるのね」
「これくらい避けてもらわねーと張り合いがねーってもんだ」
サイズとビビアンが立ち上がりこちらを見ながら兄の方も警戒していた。
サイズの影は今も無数の剣の形をしたものの剣先がこちらに向いている。
ビビアンからもなんらかの魔法が発動しているのはわかるが今のところ異変がない。
(ビビアンと呼ばれていたピンク髪の男は何か魔法を発動したんだが何かわかるか?)
(私も発動しているのは確認しましたが発動した本人もその周りも特に変わっている感じはしません)
誇白の位置からも変わったところがわからないのは問題だな。
俺達が知らない魔法となると人形を操っていた魔法の奴だが、
あいつがそうだとして人形??
この状況で考えられるのはなんだ?
(私からも特に変わっているようには見えない)
兄からも連絡がきているが、
まぁわからんだろうな。
期待はしていない。
「サイズ所長、ビビアン所長何をしている?」
所長ってことはそれなりの権力をもっているいのか?
ドランバルト学長が立ち上がり2人に質問をしていた。
突然の出来事とはいえ平然としているのは流石と言うべきか?
リサも隣にいるようだがあの位置はまずいな。
「うーんそうねぇ言う必要ある?」
わざとらしく困ったような表情でビビアンが答えていた。
「うるせーよじじい」
サイズはかなり態度が悪い。
ドランバルト学長の口ぶりから2人ともどこかの研究所の所長ってことはわかったが、
完全になめているな。
「ドランバルト学長。私の従者の調べではその者達が学長を捕えようとしていた者達のようです」
兄が舞台に出て学長にそう告げた。




