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有能?な王子の影武者は一苦労  作者: 集村優作
24/29

24面倒事がおきるかもしれない説明会

さて、今日の予定は皆に伝えた。

後はリサがどのように動くかだ。


今回の説明会の会場となるのは、

城の中にあるかなり広い場所だった。

1000人規模の会場でランスロットと黒華は舞台横で待機していた。


まさか契約魔法についての説明をするために

ここまで大きな場所を用意するとは思わなかったな。

出入口は私達がいる場所の逆側に一か所。

舞台正面に三か所。

案内されてここで待機しているが、

聞かれたくない話をするのには適している。

かわりに襲われたら逃げづらい。


「ランスロット様」


黒華が心配そうにランスロットを見ている。


「すまない。考え事をしていた」


「なにかあれば必ず私が守ります。安心してください」


黒華のなにかあればは、戦闘面においてだろうな。

誇白と違い黒音と黒華は物事を深く考えない。

元々は誇白に従って生きてきただけらしいから、

そんなものだろうと思っているが、

リサが敵だと伝えた時の反応も実にシンプルだった。

”そうなんですか!”くらいっだったしな。

かかわりが薄いからなのもわかるが、

主の義妹が敵と聞いてもそれくらいの反応なのは意外すぎた。

戦闘は私よりも強いからそこは十分に頼りにできるし問題ないと思いたい。


「頼りにしているよ。ないとは思うが説明会中に襲われればその時は、、、」


「はい!全力で殺さないようにぶちのめします」


黒華が笑顔で拳を握りしめて答えた。


情報を得るために殺さないのは大事だが、

その笑顔怖いぞ。


「大事な事だな」


「はい!黒音が捕まえた暗殺者の時のように自ら命を絶たれないように確実に気絶させます!」


サーチに来る道中に黒音が倒した敵は自ら毒を飲んで死んだからな。

それを警戒しての事だろうが、

相棒の失敗を見て、同じことにはならないように考えるのは褒めてやりたい。

もちろん成功してからだが。


「そうだな。未だに暗殺者の方は情報がないからな」


暗殺者の狙いはドランバルト学長だったから、

説明会中の私を襲ってくる者がいるならそれはリサ達の方だろう。

襲われる確率はかなり低いが、、、


「頑張ります」


ランスロットと黒華が話していると


「義兄さん」


リサが舞台の反対側から歩いてきた。


「やあリサ」


「もう少ししたら、説明会に参加する人たちが入ってきます」


「そうか。少し気になっているんだが、ここまで広い場所じゃなくてもよかったんじゃないか?」


「なにを言っているの?これでも足りないと思っていますよ」


足りない?

この規模以上の者達が集まる見込みなのか。


「そうなのか?」


「契約魔法ですよ?契約を結ぶ魔法なんてもの研究者なら、今まで発見されなかった未知の魔法を調べてみたいと思うものですよ」


「確かに私も誇白に聞かなければ知りもしなかった魔法だしな」


「誇白さんはどちらに?」


やはりそうなるよな。


「実はな。昨日から消息不明なんだ」


「本当ですか!?」


リサは目を見開き。

口元を手で押さえていた。


かなり驚いている様子だ。

予想通り従者を1人倒した事は伝わっていないだろう。

知っていてこの演技ならたいしたものだ。


「昨日調べものをしてくる言って出て行ったきり帰ってきていない。目撃情報もないんだ。勝手な行動をする者ではないから何かに巻き込まれてしまったんじゃないかと考えている」


「急いで探しに行かないと」


「それはダメだ」


「なぜそんなに冷静なのですか!」


「こちらの都合で説明会を中止にするわけにはいかない」


「ですが、、、、」


こちらの誇白への対応にかなり戸惑っているのがわかる。

さあ。どうする?


「心配ではないのですか?」


「心配はしているさ。襲ってきた連中にやられたのかもしれないからな」


「なっ」


「影を使う魔法に、人形を操る魔法なんてものは皆が知らなかった魔法だ。誇白が後れを取る可能性だって十分にありえる」


これについては事実だと考えている。

アーサーでもない限り初めて体験する事に即座に対応することができる者など、

私はいないと思っているからな。


「そうですか、、、」


バタンと会場の3つの扉が開き説明会の参加者達が入ってきた。


「どうやらそろそろ始まるようだな」


「そうですね。全員が集まるまで私は知り合いの研究者の方たちに挨拶してきます」


リサは一礼した後、

客席の方に向かって歩き出した。


(リサに誇白が行方不明であることを伝えた。そして今から知り合いに挨拶をすると言って客席に向かっている。私も見てはいるが注意して監視してくれ)


◇◇◇◇◇◇◇◇


数分前

リサの研究室の机から昨日の資料をだしていた。


「もしかするとこれに何かあるとは思っていたが、、、魔法?」


これは気がつかないわけだ。

僅かではあるが資料に書かれている文字に魔法が付与されている。

俺のように魔力が多い者だと効果を受けないような弱い魔法。

兄の言動やリサの行動を考えると、

原理はわからないが魔力が少ない者が読むと、

この物語を受け入れてしまうんだろうな。


「俺じゃあわからないわけだ」


悪魔の扱う魔法はまた違った面白さがあるな。

応用できるなら是非覚えたい。

もし魔力が多い奴にもこの魔法が効くなら、

簡単に洗脳できる。

契約魔法を使う時にこちらの良いように話を進める事が出来て、

契約を成立させることができれば、

今回の説明会をして契約魔法を広めたとしても、

俺達がどこの国よりも優位に立つことができる。


「謎があるとすれば、、、」


なぜ魔力が少ない者にしか効果がない魔法にしているのか、

単純にそうゆう魔法なのか、、、

魔法が付与されている事がばれてしまう可能性があったからか?

考えてもわからないか。


兄から俺と誇白に連絡がきた。


(リサに誇白が行方不明であることを伝えた。そして今から知り合いに挨拶をすると言って客席に向かっている。私も見てはいるが注意して監視してくれ)


(かしこまりました)


(わかった)


さて俺も向かうとしようか。


資料を持ち説明会の会場へと向かった。


◇◇◇◇◇◇◇◇


(どうだ?こちらから見ている感じは談笑しているようにしか見えないが)


ランスロットは舞台の端からリサを見ていた。


(私から見えている範囲ですと今のところは不審な動きはないと思います)


(誇白はどこから様子を見ているんだ?)


(ランスロット様から見て右の2階です)


フードを被って顔を見えづらくした誇白がいた。

この会場には確かに2階はあるが通路のみで人が溢れたら行くようなところだが、

埋まりきってもいないのに目立たないか?


(そんなところにいたのか)


(ここからですとよく見えるので)


(アーサーはどこにいるんだ?)


(俺なら研究者たちに紛れて入っている。会場の一番後ろの扉近くで座っているぞ)


念の為に軽く変装はしているが、

この都市の研究者は結構ローブにフードを被って外にでる者が多いおかげで、

同じような格好をしていれば疑われることはない。


(アーサーから見てもリサに不審な動きはないか?)


(今のところはないな)


「やっぱり多いわねぇ。あっちが空いてるからあっちにいきましょう」


「どこでもいいだろ」


アーサーの横をピンク髪の男とサイズが通りすぎていった。


あのハゲ顔を隠さずに堂々としているってことは、

表向きは普通の研究者ってことか。


(今俺の横を通り過ぎたハゲが影の魔法を使う奴だ。あまり見すぎるな前回俺を簡単に見つけた奴だ)



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