表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
有能?な王子の影武者は一苦労  作者: 集村優作
23/29

23面倒な奴が相手になる予感

目が覚めると隣のベットで誇白が正座していた。


なんでだ?

俺は一度も起きるまで正座をしろとは言っていない。

昨日もゆっくり休んでいろと言ってから部屋を出たはずだ。

考えてもわからん。

これはとりあえず声をかけるか。


「おはよう誇白」


「おはようございます。主様」


「それでどうゆうことだ?」


「申し訳ございません。主様が帰って来られたときに寝ておりました」


ものすごく申し訳なさそうなにしているが、誇白が寝ていたことはなにも間違ってないんだよな。

起こさないように部屋に入ったし。


「別に問題ない。俺は休めと言ったんだしな。それよりも確認したいことがある。死者を生き返らせることについて知っている事があるな?」


誇白は俺が確信しては話していると感じたのだろう。

一度、目をつむりこっちを見た。


「はい。もう何百年も前の事になりますが、死者が生き返っているのをこの目で見ました」


やはりあの資料にあった伝説の物語に出てくる誇白は本人で間違いないようだな。


「そうか。お前が見たことを今まで誰かに教えたりしてきたのか?」


誇白の表情が険しくなった。


「そんなことありえません!」


この表情は前に一度見たことがあるな。

死者を生き返らす魔法の話をしていた時だ。


「そうか」


「主様はなぜ私がそのことについて知っているとゆう考えになったのですか?」


「リサの研究室で死者を生き返らせることができた伝説の物語の資料があった」


「誰がそんなものを、、、、」


「誇白が一度も他者に話していないのであれば、あの物語から考えると生き返らせた剣士かもしくは生き返った3人の誰かか、、、」


俺が続きを話そうとした時、誇白が話を遮って答えた。


「ありえません」


「では残っているのは悪魔か」


「そうとしか考えられません。なぜあのことが伝説として残されているのかわかりませんが悪魔の仕業としか思えません」


「なぜそう言い切れるんだ?」


「主様がお読みになった伝説についてお聞きしてもよろしいでしょうか?」


誇白には昨日読んだ物語についてすべて話した。

途中までは特に変化はなく聞いていたのだが、

終わりの部分を聞いて怒りを隠しきれていなかった。


「その様子だと」


「はい。事実と違います」


「悪魔の事をシルフに聞いていて物語としてもおかしく感じたんだがやはり違うんか」


「3人は確かに生き返ったと思います。ですが人としてではなく人の見た目をしたなにかでした」


「生き返ったと思った根拠はあるのか?それに、、、なにか?」


「3人は彼女の問いかけに答えていました。ですが様子がおかしかったのです」


「様子が?」


「とても苦しそうでした。生き返った事に喜んでいる様子はなくむしろ彼女に殺意をむけていました」


「3人がなんだったのかはわからないんだな?」


「はい。正体についてはわかりません。ですが人ではありませんでした。そしてそれに気づいた彼女は私に逃げるように言いました」


「そうか」


「逃げるようとした時に悪魔は言いました。”残念だここからがおもしろいのに”とですが私は彼女の言葉通り全力で逃げ、それ以来その洞窟に近づいていません」


「話してくれてありがとう。十分だ」


「1つ気になることがあります」


「どうした?」


「昨日の時点でこの話について知っていたのであれば私を起こしてでも聞いておく内容のような気がしますが?」


「それも兄上の判断だ」


「ランスロット様がそのような判断を?」


「誇白も気になるか?」


「はい。先ほどの伝説の内容から物語の終わらせ方にしては急な気がします。普通なら違和感を持ちそうなものです。その後についても考えればおかしいと思うはずなのに、、、」


「そうだろうな。俺もそれについては気になっていた」


あの話が全て本当であったなら。

悪魔は崇拝されるような対象になるはずだ。

生き返らせることを望んだ剣士と生き返らせてもらった3人がそんな奇跡を後世に伝えないはずがない。

なのにそんな伝説は昨日まで知りもしなかった。


「悪魔が伝説を残したのは間違いないと思いますが、、、」


「広める気がないようだな」


残ってはいるが広まっていない。

なぜ?

なにか意図があるんだろうが俺ではわからない。


「とりあえず、内容の確認ができただけでも良しとしよう」


俺が話題を終わらしたことで、誇白が次の質問をしてきた。


「リサ様の研究室でそれがあったとゆうことは、私がランスロット様の従者として皆の前に出たからサーチに呼ばれたとゆう事でしょうか?」


「兄上はそう判断した」


「一応お伝えしておきますが、リサ様と知り合ってからは特に直接の接触はありませんでした」


「そうか。かなり慎重になっているのかもしれないな」


もしくは、説明会の後の方が接触する口実になると考えていたかだな。


「そうですね」


「今日には何か進むかもしれないぞ」


説明会の後に接触するつもりだったなら相当焦るはずだ。

予定が一気に崩れるんだからな。


「何か策があるのですか?」


「昨日兄上から今日の行動について指示をもらっている」


「今お聞きしても大丈夫でしょうか?」


「まず。兄上が1人で契約魔法について説明会に出席する。護衛には黒華をつける。義姉上には部屋で待っていてもらう。護衛には黒音をつける。俺と誇白は隠れて説明会の様子を伺う事にする。因みに誇白が昨日から行方不明と説明会の直前に伝えることでリサの行動を監視する予定でもある」


「影の魔法を使う者がリサ様と連絡を取っていないと考えている前提ですか?」


当然の反応だな。

だが全てを説明する必要はない。


「兄上の予想ではそうらしい。俺も理由は聞いているが納得いく内容だったからあっていると思うぞ」


詳しい内容を説明してもいいんだが、誇白なら兄と俺が決めたと言えばそれで納得してくれるだろう。


「わかりました」


誇白なら納得するだろうとを思っていたが、

俺達の従者として手本のような奴だな。


「兄上に連絡を取る。準備だけして待っていてくれ」


「はい」


(兄上起きているか?)


(ああ。起きている)


(誇白に確認は取れた内容については省くが生き返った事と悪魔が関与していることはわかった)


(本当か!!生き返る事にも驚きだが、悪魔が関与しているとはまた面倒な事になりそうだな)


人が生き返るなんてことを想像してこなかったのもあるが、

やはりか、、、


(兄上。なぜ悪魔が関与している可能性を排除していた?)


(???どうゆうことだ?)


・・・・・


(アーサーどうしたんだ?)


やはりおかしい。

昨日の時点で考えておくべきだったか。


(兄上。人が住めないと言われている森に1人の若者が迷い込んだ。しばらくすると小屋が見つかる。若者は助かると安堵し小屋から一生出る事はなく暮らした。こんな伝説があればどう思う?)


(おかしいだろ。人が住めないのに小屋があるのとその若者が一生小屋から出ていないのであれば、どうやってその伝説が残った?)


そうだよな。

お粗末な内容だ。


(では昨日の伝説もおかしくないか?)


(なにもおかしくないと思うが、、、)


ここまで言って気づかないなんてことあるか?

兄上が?

こんなこと言われれば子供でも分かるようなことが?


(どうしたんだアーサー?)


(いやなんでもない)


可能性としてありえるのは、

あの資料が罠である可能性か、、、

昨日あの後の兄との会話でおかしいと感じたのは、

物語についての違和感に触れなかったことだ。

俺も直接読んだが俺は違和感には気がついた。

これは確認しないといけないな。


(予定通り誇白と隠れて待機しておく)


(ああ。よろしく頼む)


ランスロットはアーサーの言動に戸惑いながらも今日の説明会の準備を始めた。


「主様どうでしたか?」


「計画に変更はない。だが俺はあの資料をとってくることにした」


「どうしてですか?」


「少し気になることがある。誇白はリサの見張りを頼む。絶対に目を離すなよ」


「かしこまりました」


誇白と別れて研究室に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ