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有能?な王子の影武者は一苦労  作者: 集村優作
16/29

16身内が関わっている面倒事

アーサーと誇白はリサが入って行った研究所の近くかでリサが出てくるのを隠れて待っていた。


(リサの研究室はさっきの城って言っていたが、指輪をここまで持ってきてどうするつもりだろうな?)


(こちらの研究所の方が調べられるかもしくは、、、)


誇白はその先を言うのをやめた。

自分が主と認めた方に近しい存在にあたる人に対して言うべき言葉か考えているからだ。


(元の持ち主に持って行ったかだな)


アーサーが思ったことを口にしただけだが誇白は驚いている。


(それは、、、)


(?どうした)


(主様は、、、その、、、リサ様が盗賊を使った者に通じていると考えているのですか?)


(可能性の話だ。俺はリサがどうゆう人間か知らない。だから敵であるかもしれない可能性がある事に目をそらしていないだけだ)


(そう、ですよね)


(それより出てきたぞ。指輪の反応は研究所だリサは指輪を置いてきたようだな)


(リサ様を追いますか?)


(そうだな。誇白はリサを見張っていてくれ、深追いはしなくていい。絶対に見つかるなよ?もし気づかれたらすぐに離れてくれ、緊急性のあることは魔法で連絡をしろ)


誇白はアーサーの指示通りリサを追いかけていった。


さて、兄達は念のためにリサの研究を調べろと言っていたが、死者を生き返らすなんて言葉を口にする者を信じるのはどうかしている。

誇白は義姉を気遣って口には出さなかったが、リサは自分の研究所で調べると言った。

だが実際に指輪があるのは別の研究所で持ち込んだのもリサ本人。

これはもうリサがドランバルト学長を攫う指示をした本人か、裏で通じているのどちらかしかないだろう。


「困ったな」


アーサーはつい口にだして本音をもらした。

この騒動がサーチだけでの問題なら黒音と黒華に言っていた通り放置していた。

本来の兄達の頼み通りリサの研究を調べるだけで良かったのだ。

だが、リサが関わっているとわかった事でアーサーが何とかしなければいけない未来しかない。


「とりあえずここが何なのか調べるか。俺はこうゆう感じの隠密行動嫌いなんだよなぁ」


アーサーは目の前にあるどこにでもある研究所を見てしぶしぶ入って行った。


◇◇◇◇◇◇◇◇


「次の作戦が決まれば呼びに来い」


「ちょっとまちなさいよ」


「ここに俺がいても意味ねーだろ」


「いいえあるわよ。少し調べてほしいことがあるのよ」


「はぁ?そんなもん自分でしろよ」


「この指輪ね場所を伝える追跡の魔法がついているのよ」


「それがどうした」


「あのねぇ」


ピンク髪の男はあきれたような口調でサイズを見る。


「あたしがつけた魔法じゃないのよ」


「なにぃ?」


「おそらくハイド王国の王子か従者の仕業でしょうねぇ」


「やってくれるじゃねーか。ってことはもう来てるかもしれねーってことか」


サイズはニヤリと笑い体から魔力が漏れ出している。


「ちょっとお。ここでたぎらないでよ。因みに今は王子と妃、それと従者が2人都市を見て回っているみたいね」


「つまり来ているのは1人か。1人ずつ攫う予定だったから手間が省ける」


「来ていたらね」


「少し探してくる。もしここに来たらすぐに俺を呼べ」


「それならこれ持っていったら?」


ピンク髪の男は魔力を封じる指輪をサイズに渡す。


「なるほど。これを持っていれば、追ってきている奴が姿を見せるかもしれねーな」


「どうせならそのまま別のところに行ってよ」


「あ?研究所にいなくていいのかよ」


「むしろそれを持って出ていった方が、ここは中継地点に使われただけって思ってくれるかもしれないしねぇ」


「なるほどな」


サイズはそう言うと部屋から出ていった。


◇◇◇◇◇◇◇◇


「動いたか」


アーサーは指輪が移動していることに気が付いた。


こっちに近づいているな。

ばれたか?


アーサーは気配を消し指輪の持ち主が近づいてくるのを待つ。


あいつか。

指輪もつけているな。

さっさと捕まえてリサとの関係を聞くか。

それとも他の案を考えるか、、、、

あーだめだな。

俺が考える事じゃない。


アーサーが考え事をしていると、サイズは影の中に手を突っ込んで入ろうとしていた。


あいつが影を使って物を移動させる奴か、移動できるのは物だけじゃなかったようだな。

どこに移動するきだ?

追いかけるのが面倒になる。


「お前か?」


声がした方を振り返ると、影から顔と体の前半分くらいをだしているサイズがいた。

さっきまでサイズがいた方を見るとまだ通りきっていない体が残っていた。


あんな感じになるのか。なんか面白いな。

あれって通ってる途中で魔法を解除したらスッパリと切れるのか?

気になってきた。

まぁ今はそれよりも。


サイズの状態を確認したアーサーは、サイズに斬りかかった。


「おっと」


影に入ったサイズは元の位置に戻っている。


「攻撃してくるって事は、お前が従者で追跡の魔法をつけたやつだな?」


いろいろばれていたのか。

つまりまんまと俺は敵の罠にはまったわけか。

、、、、関係ないが。


「俺がいいところに招待してやるよ」


サイズは影に入って消えた。


どこいった?

気配も魔力も感じないんだが、、、

かなり離れたとこに行ったのか?


招待すると言い消えたサイズの気配を探していると、

後ろの影から腕が出てきてアーサーの腕をつかんだ。

勢いよく影の中に引き込もうとしてきた。


ああ。逃げたわけではないのがわかって安心した。


招待に応じることにして影の中に引き込まれた。


「ようこそ。死ね」


体が全部移動しきった直後にサイズが斬りかかってきた。


後方に飛びのき、少し距離をとり周りを見渡す。


「驚くどころか、普通に避けんのかよ」


サイズの言葉を無視して今いる場所を探るために誇白に魔法を使う。


・・・・・・・・

魔法は発動しなかった。


ああそうか指輪をもう使っているのか。

ここはどこだ?


周りを見るがかなり広い空間が広がっている洞窟のようだ。

光が入ってこず松明が何本も適当に置かれている。


影を移動するこいつにとって最高の場所ってことだな。


「おい無視してんじゃねぇ。お前がハイドの王子の従者だってゆうのはわかってんだよ。3人の従者の中でお前は何番目に強いんだ?」


ん?

3人って言ったなこいつ。

リサと接触していてこっちの戦力を聞いていると思ったが少し違うな。


アーサーは影魔法がどんなものか知りたかっただけで相手の誘いにのりその後倒すつもりでいた。

だが相手からの予想外の情報で少しだけ考えを変えた。


よし、予定を変更するか。


アーサーはサイズに向かって距離をつめ斬りかかる。


「魔力がなくても焦らずにくんのかよ。いいねぇ」


2人の剣が何度も金属音を響かせる。


「なかなかやるじゃねーか。なら」


サイズは魔法を発動し影の中に剣を突き刺した。

アーサーの足元から剣がでてくる。


まぁそうだよな。

相手の動きを制限してくるとは、結構利口なやつなのかもな。


アーサーは少し高めに飛びのく。


「馬鹿が!魔法を使えない奴が飛んだ時点で負けだ!」


サイズは影のような真っ黒い斬撃をいくつも飛ばす。


「死ねぇぇえ」


だが、その斬撃は届かない。

全て天井にはじかれた。

少しだけ天井が崩れている。


「は?はじくのかよ」


こいつの実力はわかった。

情報もほしいところだが俺が喋らないと何も情報を漏らさないだろうな。

だが今回は俺は話さない方がいい気がするんだよなぁ。


「おいおい。動かねぇならこっちから行くぞこらぁあ」


サイズは影に入った。

洞窟内のすべての影から魔力が漏れてくる。


同時に複数の影を使えるのか。

それにそうかこの指輪の持ち主はこいつじゃなさそうだ。

丁度いい。

壊そう。


洞窟の天井と側面に向かって斬撃を飛ばしまくる。


「なんだこの威力!斬撃だけでここを壊そうってことか?」


少し慌てて影からサイズが出てきたが、

意図が分かったところで意味はない。

もう崩落は止まらない。


「くそが、1人で埋まりやがれ」


サイズは影の中に消えていった。


大きな音とともに天井に穴が開き完全に埋もれた。

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