15次の面倒事はどこから?
(では俺たちも行くとしようか)
(黒音、黒華ランスロット様たちをしっかり守るのですよ)
(任せてください誇白様)
「では都市を見てまわろう」
城から少し離れたところでアーサーと誇白は4人から離れる。
人がいない裏路地に入り仮面とローブを変える。
(今回の仮面は凄く普通の仮面ですね)
(今からは完全に素性を隠していくからなこれくらいでいいんだ。それより誇白もこれをつけろ)
(かしこまりました。どこに向かわれますか?)
(リサの後を追う。指輪には追跡の魔法をつけている)
(かしこまりました)
アーサーと誇白は茶色のローブに黒がメインで真ん中に白の線が一本入った仮面をつけて移動を開始した。
そのころのランスロット達は、都市の魔法にテンションが上がっていた。
「凄いですね。ここで動いてる物は全部魔法の力なんでしょううか?」
一番テンションが高いのは黒音だった。
「ほとんどがそうでしょうね」
アイリスが妹を見ているような目で黒音に返事をしていた。
「あのビリビリしている球体は!?」
「雷の属性の魔法でしょうね」
「ではあちらの子供達が遊んでいる氷でできた山?のような物も!?」
「そうでしょうね。滑り落ちているけど冷たくないのかしら?」
「ではあちらの店の前でお座りしている猫も魔法でできているんですか!!」
「うーん。流石に普通の猫じゃないかしら」
「はっはっは。楽しそうでなによりだ」
「そうね。小さな妹と一緒にいる気持ちになれて嬉しいわ」
「アイリスが楽しそうで私も嬉しいよ。ところで黒華はどこにいる??」
「ランスロット様!、アイリス様!」
黒華はランスロット達の名を呼び駆け寄ってきた。
「あら、それはどうしたの?」
黒華は両手に食べ物を持って説明しだした。
「食べ物を売っている店があったので買ってきました。こっちは氷の魔法でカチコチにした果物です。そしてこっちが雷の魔法を使った口の中でぱちぱちピリピリする食べ物です。味見はしました!特に問題なく美味しかったです」
果物は棒に果物が刺さっていて食べ歩きをするのにちょうどいい物になっている。
もう1つの方は入れ物にゼリー状の食べ物と小さな粒’が沢山入ったお菓子のようなものだ。
「果物を凍らせているのね。じゃあイチゴをもらおうかしら」
「私はブドウをもらおう」
「黒音も食べなよ美味しいよ」
「ありがとう!でも黒華の分ないけど?」
「大丈夫!私は先に全部食べたから」
ドヤ顔を披露して満足そうな黒華を見て黒音が驚いていた。
「え?いつの間にそんなに食べたの、、、、」
「美味しかった」
嬉しそうな黒華を見た3人はそれぞれ果物を口にする。
「おお。ここまでひんやりしていて美味しいとは新しい発見だな」
「凄いですね。少し硬い気もしますが味はいいです」
「美味しい」
果物は氷の部分が砕けると果汁が一気に口の中であふれる。
魔法を使った食べ物ならではの食べ方だ。
果物を食べ終わるとゼリー状の食べ物に手を伸ばした。
「これは少し食べるのに躊躇するな」
「ええ。体に害はないのでしょうけど。雷魔法を使っていると聞くと少し、、、」
「任せてください。私が先に食べます」
黒音もビビりながらではあったが、一緒に貰ったスプーンを使い一口食べてみた。
「んんんっ」
黒音が目を見開き口を押えた。
「おい!大丈夫か!!」
「黒華これ大丈夫だったのよね??」
「はい。最初はこうなると思いますが美味しいですよ?」
見たことない黒音の表情でランスロットとアイリスは焦っていた。
「大丈夫です初めての感覚でびっくりしましたが、なれると全然平気です。美味しいです」
「そうか、、、次は私が食べてみよう」
「私も一緒に食べます」
ランスロットが食べると同時にアイリスも食べる。
ランスロットは表情が変わらず平然と味わっている。
アイリスは黒音と同じような顔をしていた。
「これは美味しいな。痛くない丁度いい加減で口の中で電気がはじけている感じだ」
「美味しいのは美味しいですが、私はこのピリピリした感じは苦手です」
「アイリス様のお口に合いませんでしたか申し訳ございません」
「全然大丈夫よ。苦手な物があるのは仕方がないこと。美味しかったんだけどね」
「残りは私がもらおう」
「ありがとう。私は果物の方が断然好きですね。こんなにも美味しく食べる事ができる方法が広まっていないなんて残念です」
アイリスは少し残念そうに残った棒を見て言う。
「これはサーチの人達が公開している魔法で違う使い方をした結果だろう」
「でもこんな美味しい食べ方があるなら広めてもいいのでは?サーチはそうゆう方針でしょ?」
「魔法を広めるのはやっているよ。これはあくまでも魔法の使い方の問題だ。食べ物を長期保存するならば広まっている魔法だ。果物を凍らせてそのまま食べようと思った者がいたかいないかの違いだ。まぁこれはさらに工夫されているが」
「確かにそうね」
アイリスは納得した。
ランスロットが言っていることは間違っていないからだ。
「サーチの人達は研究者だ。魔法のいろんな使い方を日々考えているんだろう。サーチにいる間に沢山の新しい物が見れるといいな」
「そうね。できる事なら国に帰ってからも食べたいわ」
◇◇◇◇◇◇◇◇
魔法都市サーチの数ある研究所の1つで話し合いが行われていた。
「まっさっか。あの指輪を渡したのに失敗することになるなんて思わなかったわ~」
180cmくらいでピンク色の短髪。研究者には見えない筋肉を持ち、化粧が濃く一度見たら忘れられない顔と言われても納得できる見た目をしてる男が自身の計画が失敗したことに驚いていた。
「けっけっけ。残念だったな自信満々に計画が成功した後の事を俺に話していたってゆうのに始まってすらいないんだからな」
答えているのは、170cmくらいで髪がなく。やや細く見える体型。鋭い目つきとギザギザの歯が特徴的な男。
「何言ってんのよあんた。あんたも力を貸してくれた計画なのになんで失敗して笑ってるのよ」
「力を貸したって言ってもよ。影魔法で移動手伝っただけじゃねぇか」
「はぁ?あのねあの爺さんを連れてくることができていたら、あんたもあたしも力を手に入れることができたのよ?」
「それは成功したらの話だろうが」
「実験は成功してるんだから問題ないわよ」
ピンク髪の男は両手を広げ自慢げに答える。
「成功ねえ。それも雑魚を使って成功しているだけじゃねぇか」
「仕方ないじゃない。雑魚以外をさらってくると騒ぎになるんだもの」
「それでどうするんだ?指輪も取られてハイド王国の王子まで来ていやがる」
「あら~サイズちゃんビビってるの?」
ピンク髪の男は鋭い目つきの男を指さし、おちょくるように指摘した。
「あ?おいオカマ野郎。誰に向かって言ってんだ?」
「そうよね~サイズちゃんがビビるわけないわよね~」
ピンク髪の男は自身の分厚い唇を触りながら、サイズを挑発するよに話をしている。
「当たり前だ。ただな本来簡単にじじいを攫って力を手に入れるはずだったろ。それなのに余計な奴まで来ているのが多少面倒だと思っただけだ」
「ちっちっち。むしろチャンスよサイズちゃん」
「は?」
「考えてもみなさいよ。本来なら爺さんだけのつもりだったけど、ハイド大国の王子もついてきてるのよ。つまりあたしたちが手に入れることができる力はさらに増えたってことよ。魔法さえ使えなくしてしまえばサイズちゃんなら楽勝でしょ?」
「そうだな。武芸も凄いとは言われているようだが俺にかかればひねりつぶせる」
「あら強気ね。そんなあなたにあいつらの情報をあ・げ・る」
「折角だ聞いてやるよ」
「素直に教えてほしいって言えないのかしら。まあいいわ。盗賊は指輪を使う機会がなくやられたみたいよ」
「そりゃそうだろ。使っていたら今頃じじいは捕まえてる」
「王子の従者達だけで盗賊を倒したらしいわ。それも無傷で、、、」
「あ?無傷だと?」
「ええ。実際には3人だけで倒したらしいわ。そうよね?」
ピンク髪男は、少し離れたところで立っている女に声をかけた。
「従者の3人は魔法を使わずに全ての盗賊を倒していました」
「なるほどな。従者は最低でもそれくらいの実力はあるってことか。いいねいいねいいね少しくらいは俺を楽しませてくれそうじゃねーか」
サイズと呼ばれている男は女の報告を聞いてテンションが上がっていた。
「サイズちゃんが全員相手するつもりなの?」
「そのつもりだ。俺の影魔法で1人ずつ攫って倒してやるよ」
「いいわねそれ。早速準備しましょう。それと指輪も渡しておくわね」
「指輪あんのかよ」
「あるわよ。持ってこさせたから」
「なるほど。どうせだったら従者もまとめて実験に使おうぜ。そいつらの魔法はどんなもんだ?」
サイズは女に向かって質問をした。
「魔法を使用していなかったのでわかりません」
「なんだよ使えねーな。指輪を使わずにやろうかと思ったが仕方ねぇ使うか」
「仕方ないわよ使っていないんだから。報告はもういいわ。あなたは戻っていなさい」
女はピンク髪の男に言われた通り研究室から出ていった。
「大丈夫かよあれ」
「ええ。問題ないわ。あの子は裏切る事なんてできない」




