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有能?な王子の影武者は一苦労  作者: 集村優作
13/29

13面倒事に巻き込まれたようだ

俺達の馬車を止めた盗賊達は一番前の俺達が乗っている馬車に近づいてきた。


「お前ら大人しく馬車から降りてきやがれ」


(俺達は馬車から降りるが皆は待機していてくれ。誇白は外にでて他の馬車にこちらで対処するJから動くなと伝えろ。後は馬車に近づく奴がいれば相手をしてくれればいい。黒音と黒華は盗賊の頭だけをのこして他は殺せ)


(かしこまりました)


(3人とも怪我しないよにね)


(義姉上?1人忘れていませんか?)


(アーサーは心配するだけ無駄です)


(アーサーよ私も心配していないぞ)


(そこは普通心配してっるて言うんだよ)


(アイリス様、私達もこのような者達に後れをとることはありませんが、心配のお言葉ありがとうございます)


まず俺達の馬車の扉を開けてきた者を黒華の剣によって頭を貫かれた。

その後すぐ近くにいる盗賊たちから次々に倒して行く。

次に降りた黒音も敵の位置を確認し行動を開始する。

森に盗賊達の悲鳴が響き渡る。

俺はとゆうと馬車の上から観察している。


「くそ。馬車が多いとは思っていたが、学長と女と護衛3人だけじゃないのかよ」


馬車を止めるように言っていた奴と同じ声の奴が独り言のように文句を言っていた。


(あの大剣を担いでいるハゲが頭だ俺が捕まえておく)


(かしこまりました)


(誰一人逃がすな)


俺の合図を聞いて黒音と黒華のスピードがさらに上がった。


「なんなんだあいつら」


「全員一撃で殺されてるぞ」


「俺は逃げるぞ」


奥の方にも待機していた盗賊達がどんどん逃げている。


「主様から全員殺すように言われているの。逃がすわけないでしょ?」


少し奥の方でも悲鳴が上がっていた。


もうあそこまで行ったのか早いな。

俺が手を貸さなくても余裕なのはいいことだ。

俺はこいつをさっさと捕まえるか。


「なんだお前!ふざけた仮面付けやがって」


盗賊ごときに俺の仮面をバカにされるとは腹立つな。


「黙ってねぇで何とか言いやがれ!」


焦っているんだろうな、さっきからうるさい。


「無視してんじゃねぇ!」


やはりおかしいな。

正直俺達がいなくてもこの程度の奴らの集まりは、サーチの学長1人でなんとかなる。

こいつが特別な感じもしないしな。


そんな事を考えていたら、

勢いよく盗賊の頭が大剣を両手で大きく振りかぶり、斬りかかってきた。

手を前にだし風魔法で吹き飛ばそうとしたが魔法が発動しない。


なんだ?魔法が使えないな。

魔力を感じられないと言った方が正しい気がする。


「馬鹿が!魔法はつかえねーよ」


とりあえず魔法が使えなかったので手で大剣を掴み動きを止めた。


「は?なんで動かねえ」


うるさいので腹に一撃くらわせて気絶させて両手両足を縛り捕縛した。

盗賊の頭が気絶すると魔力を感じられるようになった。

念のため適当に魔法を発動してみたが、特に問題なく発動した。

まわりを見渡しているが、

今のところ2人は1人も逃がさずに、殺しまわっている。

ちりじりに逃げ回っている奴らもすぐに追いつかれている。


相手が弱いとはいえ2人の戦い方を見れるのはいいことだ。

もうただの狩りみたいになってるけど仕方あるまい。


黒音は2本の短剣を両手に持ち相手の死角から斬るか短剣を投げつけて仕留めている。

黒華は一般的な長さの剣と左手に指先が尖った小手をつけて、正面から斬るか左手で心臓を貫いている。

2人とも騎士を相手に訓練していたのによくそのスタイルに行きついたなと感心した。


その頃、馬車の窓から外の様子を見ているサーチの学長達は、黒音達の予想以上の実力に驚いた。


「学長。あの従者の人達かなりの手練れです」


「そのようだな。お前達も勝てないだろうな」


「そんなことは!、、、、勝てないですね」


「素直でよろしい」


「ここから見えるのは黒音殿と黒華殿の2人だけですが恐らくレン殿も同じくらい強いんでしょう」


「あれだけ強いのであれば、我々に待機しといてほしいと言われたのも納得できます」


「誇白殿はなにかあった時様に馬車の護衛に専念するとも言っておられましたし、実質3人であの人数を相手にしているとかやばいです」


そんな会話を学長達がしている間に片付いた。


(主様。全員始末しました)


(そのようだな。2人は警戒している感じを出しといてくれ)


(誇白は他の者に警戒のため、少し周りを調べるから馬車から出ずに待機するように言っといてくれ。絶対に馬車から離れないように)


(アーサーはどうするんだ?)


(盗賊の頭が気になることを口にしていたから離れたところで尋問してくる)


馬車から見えないところまで移動し、水魔法を盗賊の頭の顔面にぶつけて起こした。


「なにしやがる」


「お前が喋っていいのは俺の質問に答える時だけだ」


「は?ふざけんじゃねぇ」


「そうか」


俺は魔法を発動した。


「俺の足がああああ」


盗賊の頭の足を斬り落とした。


「どうする?」


「いてぇえ」


「うるさいな」


今度は回復魔法で足をつなげた。


「なんっだ。どうなってんだ」


「俺は何度でも回復させることができる。言いたいことはわかるな?」


「こんなのありえねぇ」


「おい。どうでもいい話はいいんだ。俺の質問に答えろ」


「くっ、、、答えれば見逃してくれるのか?」


「・・・・・・」


無言で魔法を発動しようとした。


「まってくれ!!」


盗賊の頭は絶望の表情をうかべ体が震えている。


「なぜ学長を狙った?人数も把握していたな。誰から聞いた」


「俺らのアジトに顔を隠した魔法使いが影から現れて依頼されたんだ」


影で移動できる魔法か、、、

少し興味があるがこいつに聞いても無駄だな。


「依頼?お前ら盗賊が依頼などまともにうけるのか?」


「普通ならうけねえよ。だが学長の魔力を封じる物をくれたからな。魔法が使えなければただのじじいだ。大金も受け取れて楽な依頼のはずだったんだ」


俺達が一緒にサーチに向かうことになったのはお披露目の夜だった。

やはり依頼者はそれを知ることができないサーチ側の人間か。


「俺の魔力が一時的になくなったのは貰った物の力で間違いないな?」


「指輪の力だ」


つけていた指輪を奪い確認した。

見た目はどこにでもありそうな指輪だ。

指輪には見たことない魔法式が刻まれている。


「使い方は?」


「自分の魔力を指輪に流し込めば、周囲の魔力を完全に封じることができる」


「使っている本人は使えるのか?効果範囲は?」


「使っている者だけは問題なく使える。半径20メートルと聞いている」


魔法を使う者にとっては最悪の指輪だな。

使用者は問題なく魔法使えるとかひどい。

本来の魔法使いは距離をとって戦うが、奇襲などで距離を詰められたら終わりだな。

まぁ俺は魔法を使うのに距離とか考えたことないが、、、

こんな便利な者をその魔法使いが作ったのか。


「その魔法使いは何者だ?」


「それは、、、」


「さっさと話せ」


「わからないんだ」


「ここで嘘をつくとはいい度胸だな」


「まってくれ。本当にわからないんだ」


「依頼者の事は調べないのか?所詮盗賊だな」


「指輪を受け取って直ぐに魔力を流してみたんだ。そうすれば魔法使いを脅して金を奪えると思たから、、、」


「失敗したのか?」


「使ったら目の前にいた魔法使いが崩れ落ちて、残ったのは人の大きさの木の人形だけだった」


影からでてくる魔法と人形を操る魔法か興味深いな。

指輪の効果も動かなくなった人形を見て確信したんだろうな。


「2日前に暗殺者が来たがお前たちの仲間か?」


「いや、俺達じゃねえ。ここで待っていればいいだけだったから暗殺者なんか送らなくていい」


「そうか。もう聞きたいことはない」


「正直に答えた!見逃してくれ!!」


「お前は気絶していたから知らないだろうが、お前以外は全員殺した」


「なっそんな」


俺が言葉を発していることはばれてはいけない。

なによりこちらを攻撃してきた者を生かす理由などないのだ。


「じゃあな」


風魔法で盗賊の首を斬り落として兄のところに戻った。


(兄上今から伝えることを学長殿に伝えてくれ。尋問したのは黒華ってことにしといてくれ)


(聞き出せたんだな?)


(今回の狙いもサーチの学長だ。盗賊達に魔力を封じる指輪を渡し連れ去るつもりだったらしい。相手はわからないが、影で物体を移動させる魔法と人形を人のように操り、おそらく人間と区別がつかないほどの魔法を使う奴だ)


(わかった。伝えてくる)


「もう大丈夫なようだから学長殿にも伝えてくるよ」


リサは不思議そうな顔をしていたが、すぐに表情をもどした。


「全く心配していませんが一応学長は上司なので私も一緒に行きます」


俺は従者らしく兄の後ろで待機することにした。

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