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友達に「〜とは何か」みたいに書けとか言われたけど知らん。才能ないし

作者: 赤い

「」 

 最近、

 ひどく頻繁にもの忘れが身の回りでおきている。


 例えばその日のうちに、朝にキッチンハイターの買い物をわず、昼にカレーの具材にトマトを入れず、夜に実家に手提げごと置き忘れ取りに帰る羽目になった。


 ここのところ毎日だ。


 毎日何かに追われ、焦って、うまく頭と回路がつながらない。


 最近は老い先というものがわからなくなってきた。


 ただ麦わらの帽子を被った猫のように。


 焼け跡の残る家屋で漫画を読むように。


 自分をつくってきた過去でさえ乱反射して誰の言葉かわかない。

 検討がつくこともない。


 誰なんだろう。


 誰なんだろう。


 そのうち苦しみ方さえ忘れてしまいそうだ。


 言いたいことはある。

 こんな風に悩むこと、こんな風にに答えを出さないこと、こんな風に自分が嫌いなこと。

 例えばそれが悩む前に行動し、明確な信念を持ち、他人に分け与えられるほどの勇気を持つことができた自分がいたと想像してみれば。


 死んでいる。


 そんなものは死体だ。


 そんなものになっている姿を想像したくないから

 その度を増していく物忘れも、過ちも咎めない。


 その通り。

 意地だ。


 死にたくなるほどに『人間だ』と叫んでいる証拠だ。


 ほら、こんな雑記の内容さえ何が描きたかったか思い出せないら、


 ただ、文字と檻の中で叫びたかったことは覚えている。

 うるさい!そういう話をしてるんじゃない!

 こういうことだったと思う


 こんなものはただの染み付いた癖を晒しているだけと理解しても

 それが正しいく見えてしまう。


 たとえ未来の自分がどれだけ満たされていても。


 今日の誇れない自分だけが俺である


 自分より大きな壁に当たりやがては砕けるまで

 臭く、重く、息苦しく一生を踏み切っていく。

 社会と自分に殺されるまで。


 今日の全てを締めた部屋から、いつもと同じような時間から、


 未来の自分を見下しつづけている

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