第8話 次の日
「そうですかぁ〜。その服ですとこれぐらいになりますが…」
店員が請求書を見せてくると、1000万と書かれていた。
うーん、ここの市場に取っては安い方だ。
「この服に防御力強化の魔法とちかん防止の魔法。あと身体能力上昇の魔法付与できるか?」
「ええ、もちろんです。そちらを合わせますと2000万となりますがよろしいでしょうか?」
「ああ、問題ない」
財布からこの世の貨幣である白い金貨を渡した。
すると、店員が目を疑ったような顔をし始めた突然驚き出した。
「い、1億出されても困ります!!」
「いいていいて、それぐらい価値あるだろ?」
「どうでしょう、しかしこれは貰いすぎです!」
「それは運営資金に当ててくれて構わないよ」
速攻店員はノノが着ている白い制服に魔法を掛けた途端、色々と他のオプションと他の衣装もおまけしてくれた。
遺跡のモンスター倒したことによって白い金貨はざっと100枚あるなんて言えないが…
服屋に来て一時間後やっと出ることが出来た。
両手に紙袋ではなく両手に多数の指輪になってしまったのが少しショックだ。
魔法が付与されている指輪や、アクセサリーを色々くれノノの服まで貰ったため俺は申し訳ないと思い白い金貨をもう一枚だすとまた色々貰ってしまったのである。
さすがにこの荷物で遺跡に行くのは困難なため一度部屋に戻ることにした。
酒場を出るとマスターが、俺達に小さなカバンを渡してきた。
「これは一体…」
「そいつは魔法のカバンさ」
「魔法のカバンて、その何個でも入るカバンのこと?」
「そうそう、さすがお嬢さん知ってたか」
まぁとマスター
「そんなもんで良かったら使ってくれ」
「ああ、ほんとありがとなマスター」
「ありがとうございます!」
俺とノノはそれぞれの右の腰に魔法のカバンを取り付けいざ遺跡に向かった。
どこから出てきたのか忘れたがノノが俺の手を引っ張って遺跡に戻ることができた。
しかし、裏路地という事もあり悪そうなやつがちょくちょく近寄って来るのだが、何故か魔剣を見た途端全員足を引いてどっかに行ってしまうのである。
2つ目の部屋を攻略したあとの休憩室に戻ると早速探索を開始した。
また地図を頼りに進んでいくのだが、ノノは疲れたのか遺跡に入った時から猫の姿になり俺の頭の上に乗ってのんびりしている。
何事もなく最後の部屋の前に辿り着くと、部屋の奥から異様な気配を感じた。
恐る恐る扉を開けると、天井から石の塊が落ちてきた。
石の塊は、徐々に形を巨人に変えて行った。
ゴーレムだ。
俺は警戒しつつ鞘から魔剣を抜いた途端、ゴーレムの一撃をくらった。
その一撃は、重くどこかに飛ばされるような勢いだった。
咄嗟にガードしたものの口から血を吐き、ダメージを負った身体でゴーレムの腕を斬り落とした。
しかし、斬り落とした腕は即本体にくっつき目の前に現れた時の状態に戻っていた。
まずいと思った俺は咄嗟の判断で魔剣を盾にしてゴーレムの攻撃を凌ぎ隙を見て魔剣を刺した。
俺は魔剣を持ったままゴーレムの動きに振り回されていると、ノノが俺の頭から落ちた途端、人の姿に変わった首輪から宝石を取りだし、ルーンの剣を、顕現させそのままゴーレムにトドメの一撃で、粉々に粉砕した。
嘘だろ…
驚きながら振ってきた貨幣やアイテムを集める事にした。
その時ノノは何も喋らずに俺の左手を握っていた。
どこにも行かないでと言わんばかりの瞳でこっちを見てくるノノに対して俺は、右手に持っていた魔剣を鞘に戻し、右手で猫耳が生えた頭を優しく撫でた。
ここまで読んでくれてありがとうございます
・色々と準備
・ゴーレム倒した~