プロローグ 始まりの冒険
3021年 2月1日
この日を境に世界が変わった。
突如現れた一匹のドラゴンが、世界を崩壊へ導いた。
文明を焼き、世界を終焉へと導き、眷属の魔物たちまでもこの世界に呼んだ。
観たものは、この世に存在しない。
見た瞬間奴に炎を吐かれ灰になってしまう。
ドラゴン討伐をある一人の実力者と連れの二人に依頼し、任務を遂行した。その時実力者の手には白い子猫を抱いていたのである。
3031年 4月3日
ついに俺も冒険者になる!しかし、不安が大きい。
大手ギルドを経営している両親を、見て思うことが大変そうだなぁという言葉だけだ。
たまに手伝ったりするが、愛猫に噛まれて止められる。
いつものように支度し外に出ようとすると、ベットの上で寝転んでいる愛猫のノノが目を開いてこっちを向いて鳴いた。
「おはよう」と言うかのように、「にゃー」と鳴いてリビングに向かっていった。
人の言葉が分かるのかもしれないが気にしないでおこう。
俺は、リビングに向かっているノノの背中を追いながら、リビングに向かった。
リビングには、朝のギルドの仕事がある両親が待っていた。
「今日からお前も冒険者かぁ、しかしなぜ学校辞めるんだ?」
「決まってんだろ、冒険がしたいからさ! 勉強でありもしねぇ文化話されるよりもこっちの方がいいと思っただけだ」
すると、母さんが机にコップを持ってきた。
「いいじゃないのあなた。紫吹だってこんな立派な大人になったんですから」
「しかしなぁ〜大人と言ってもまだ17だぞ」
「この子からは色々才能を感じていたのはあなたも同じでしょう?」
「うーむ、そうだが...危険な職業につかなくてもいいと思うが...」
俺は、少し怒りげに
「俺は冒険したい。父さんや母さんの昔みたいな後ろ姿を見てきて俺は思ったんだよ! こんな二人になれたらなぁと」
「ありがたいことだか、俺は反対だ! 我が子を危険をおかしてあいつらをかりにいくなんて…」
「大丈夫だっての、色々鍛えたし魔法だって使えるようになったんだぜ?」
「あなたたら、この子はもう大人なんです。認めてあげましょ?」
「母さんに言われたら断れないなあはは…」
「じゃあ、良いてことか!」
「うむ、下で受付してこい」
「やったー! サンキュー父さん」
俺は反対していた父さんに礼をいい、1階の冒険者ギルドに向かった。
ノノは相変わらず俺の頭の上が好きなのか寝転んでいる。
少し重い...。
ギルドの受付カウンターの近くにある『立ち入り禁止』と書かれた扉からホールに向かった。
「お、ついにギルマス折れたか!」
「ええ、全く困ったものです」
「おめでとさん、こっちで基本教えてやっからさっさとこっち来い」
身体中が筋肉マッチなギルド受付のバートンが俺をギルド裏の窓口に連れて行った。
「ここが、初心者受付だ。まずはここから始めるんだな」
「ありがとうございます! おじさん」
「なんのなんの、頑張れや!」
「はい!」
バートンと別れ、
初心者のギルドで、受付をしている俺の姉の瑠愛のとこに向かい、話を聞くことにした。
「いい? 実の弟だとしても手加減しないからね? じゃあ、ここの水晶に手かざして」
「姉貴て天然なのか、自分でやってるのかたまにわけわからなくなるよな」
「うっさい! さっさとこの水晶に触れて!」
瑠愛が持ってきた水晶に触れた途端、一瞬眩い光を放ち水晶の中で変な数字が表示されていく、
その数字を瑠愛ねぇはメモを取り始め、全て書き写した。
「もういいよ、はいこれ成績表」
「どれどれ」
渡された成績表をみると近距離戦に特化しており、戦士あるいはタンクあるいは武士。
戦闘能力トリプルS、回復力E、頭脳F、友好度100.
何となく思っていたが結果がいまいちだった。
両親はこの成績を全てトリプルSだったという。
「まぁ、どんまい。じゃあこれ渡しとくね」
「あ、ありがと…」
「頑張れ、あとはお願いねノノちゃん」
「じゃ、行ってくる!」
瑠愛が頭の上にいるノノを撫でながら、
渡されたのは革鎧一色と銅の剣と回復ポーション四つだった。
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