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異世界バーサーカーガール ~JKヒロインの異世界暴拳譚~  作者: 黒銘菓
緊急クエスト:謎の魔人と遭遇!

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謎魔人VSヒロイン? ~汝の名は~

 「ヤロォ……。」

 溶けかけた岩にめり込んだ体を引っこ抜いて、立ち上がる。

 謎魔人は体から火を撒き散らしてノーリアクション面。

 『私の鏖殺(殴殺)コンボを喰らって苦し紛れに爆発した』って訳じゃ無さそう。

 実際、こっちもマトモに喰らわせた感触は無かった。

 正確には殴った感触は有るけど、手足が『アイツを捉えた』という感じがしなかった。

なんか………軽かった。

 触った感触はちゃんと有る。けど、アイツの見た目と威圧感からは到底考えられない軽さだった。

 なんだか、実体無いものを圧縮して固めたような…気がする。

 『山を殴る気で殴ったら、空気がパンパンに入ったボールを殴った様な感触がした。』って感じ?

 「再度驚いた。

 人間は何時から、魔法も魔力も無しに火に炙られても生きていられるようになった?

 陽爆を正面から喰らったならば、真っ当な人間ならば消炭になっている筈だが?」

 ポーカーフェイス。ただ、謎魔人の言葉の端からは、驚きが少しだけ垣間見えた。垣間聞こえた。

 「別に、あれくらいなら反射的に受身すればなんとかなるでしょ?」

 ノーモーションでの不意打ちや爆発。

 その手のヤツは、まぁまぁ遭遇機会が多い相手だよね。

 うっかりテロリストに遭遇した時とか、特殊部隊の極秘ミッションにうっかり鉢合わせして目撃者として消されかけた時とか、暗殺者に狙われたときとか、不意打ちならウチの家系の人間を始末出来ると思って箔付け目的で狙われるetc………………。

 そんな時は自分から吹き飛んで爆風を殺して受け身を取る。

 そうすれば大概の爆発は『(アッチ)!』で済む。

 で、大体仕掛けた側はその絵面に肝を潰して、後で肝やら腸やら骨やらを物理的に潰される。殺ろうとした奴の手によって。

 皆、何らかの理由で吹っ飛ばされたらやってみて。

 「こっちこそ傷付くなぁ………………ベルセルクを喰らってカウンター出来る奴なんてウチの一族か元伝説の特殊部隊なコックか未来からやって来た殺戮アンドロイドか、はたまた香港のカンフーコップ(警官)位だと思ってたのに……。」

 ゴキャゴキャ

 手足を回してみたけど、問題は無い。

 「さぁて………未だ遊び足りないけど、待たせている相手が居る事だし、颯爽と殴り倒させて貰おっかな?」

 「…………そうか。奇遇だな。

 私も終わりにしようと思っていた所だ。」

 一瞬、言葉が止まった。

 「私達、もしかして気が合う?」

 構えながらそんな事を言ってみる。

 「それは無いな。

 お前が描いている終わりと私が描いている終わりは違う。

 お前が描いているのはお前の勝利。

 私が描いているのは私の勝利なのだから。」

 「ッ、『お前』って止めてくれないかな?

 私には『八坂八華』っていう縁起が良い、可憐で素敵な名前があるんだから憶えておいて。

 なんてったって、貴方を降す人の名前なんだから。」

 全身の血流が心臓が肺が神経が、皮膚の下でドクドクと蠢く。

 「失礼した。八坂八華。

 では、こちらも最後に名乗ろう。

 炎熱の精霊、アモン。

 憶えておけ。八坂八華を灰にした者の名だ。」

 謎魔人…改めアモンの周囲に揺らめいていた炎が静かに、静かに、沈んでいく。

 『瞬突』

 筋力の爆発。

 関節が駆動し、身体を前に引っ張っていく。


 時空が歪んだようにも見える…否、人間の肉体が認知不可能な速さでの突進!

 炎など寄せ付けない衝撃波を纏った突撃!

 ウェイトのハンデを笑うが如き圧倒的速度の猛進!


 相手の炎を掻き消し、その勢いのままアモンを……………………すり抜けた⁉

 私がぶつかる前にアモンの体が火の粉と散る。

 「悪いが、お前と真っ向からぶつかる道理も動機も無い。

 確かに、八坂八華。お前は頑丈ではあるが、その程度だ。」

 『炎毒瓦斯』

 すり抜けて何も無い岩の壁にぶつかる私の後ろでそんな声が聞こえた。



 スライムと聞いて思いついた時、某なろうのスライム大先輩を思い浮かべ、イフリートと連想し、流石にまんまでは不味いので火の悪魔の名前を借りました。


それはそれとして、『小説文字ラジオ』という読者参加型企画をなろうをふくめた小説投稿サイト4箇所同時に始めました。

是非一度ご覧下さい。良ければ参加して下さい。

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