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異世界バーサーカーガール ~JKヒロインの異世界暴拳譚~  作者: 黒銘菓
道具の街で次のクエストが解放されました。
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VSポップスライム

多過ぎじゃない!?

目の前に立ち塞がるスライムの海。

殴っても殴っても減らない数。一匹一匹が弱いけど、数が多いから厄介の一言に尽きる。

「オラオラテミスちゃんオラオラオラ核の回収はオラ出来ればでオラァ!良いから、オラオラオラ離れないように…着いてきてオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

「解った。」

そう言ってテミスちゃんがぴったり私についてくる。

私の拳が幾万と放たれる。拳の一発一発で爆散するスライム。核を回収するテミスちゃん。

スライムで覆われた世界を徐々に徐々に拳で浸食していく。

拳一発で倒せるのが何より…………


ポニョン


楽勝……と思っていた矢先にフラグとばかりにポニョポニョした何かが私の拳で吹っ飛んでいった。

それは地面にスーパーボールみたいに叩き付けられて弾んで……また私に挑んできた!

弾力、打撃への耐性、ウィーケストスライムに似た体色。レミさんのスライム講習が頭の中を駆け抜け、飛んでいったスライムの正体に辿り着く。

「ポップスライム!」

打撃をほぼ無効にする特徴を持ったスライム。ウィーケストに似ているから油断した武闘家がやられる場合が有るから気を付けなさいと言われていた。


ポニョン

ポニョン

ポニョン

ポニョン


殴られても爆散しないスライムが増えて来た。

目の前で跳ね回る水色のボールが跳ね回る。

このまま殴り続けても埒が明かない。

バール?あれは打撃要素が多過ぎる。先端で刺せないことも無いけど、結局刃物じゃないし、そもそも一匹ずつ刺していったら一日が終わる!

なら…………

「アレをやってやろうじゃぁないの!」

目の前のウィーケストとポップスライムを拳で一気に全て吹き飛ばし、両腕を上に上げる。

それは威嚇するグッラップラーの様、背中に鬼神が宿りそう。

ただし、その手は奇妙で異様な形を作っていた。

ピアノを弾く様な手。

包丁に添える手。

猫の手。

手をパーに開いて少しだけ指を曲げた状態。

降参?まさか。

打撃が効かない相手なんて幾らも見て来た。

トコロテン怪人を倒す方法も自分で考えた。

そうして、親戚のトーケンおじさんの技を教えて貰うに至った。


トーケンおじさんから教えて貰った必殺技。


それは、右足を前に出し、上げた両手をリラックスさせて肩、肘、手首、指の関節をフルに回転させる技。

「シャァァァ‼」

シュパッ!

次の瞬間、空を切るような音がして、目の前でポンポン跳ねていたスライム達が突然6枚切りのパンみたいにスライスされた。


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