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晩御飯

 「うっかりここを紹介した時はどうなる事かと思いましたぁ。」

 椅子に座ってぐったりとなるリエさん。

 宿屋の食堂のテーブルで話を聞いた所、仕事を終えた後でうっかり私達にこの宿を紹介してしまった事に気付き、慌てて追いかけて来たところでこの宿の主、セリアちゃんのお母さんに出会い、ここまで来た………らしい。

 「わざわざ私達を追いかけて来て下さったんですか?」

 「えぇ……私の所為でお二人を路頭に迷わせる訳にはいかなかったので…………。」

 そこまでしてくれたのか………。

 「さぁ!スープが出来たぞ!

 今日は他に客も居ない。

 リエちゃんも飲んでけ。今日のは特に旨いぞ!」

 リエさんが申し訳なさそうな顔をしそうに成る中、そう言って雰囲気を壊したのはおじさんだった。

 「私も………良いんですか?」

 「おぅ!リエちゃんのお陰で恩人にこうやって礼が出来る!

 ジャンジャン食って今日はウチに泊まってけ!お代は要らない!」

 そう言って座る皆の前にスープ皿を置いていく。

 出されたのは宿屋の外から嗅いだあの何とも言えない匂いの元。

 何種類もの野菜が透明なスープの中に浮かんでいるだけ。しかし、本能で解る。

 「美味しいやーつ!」

 「お父さんのスープは絶品だよ。」

 「本当…………美味しそう…………。」

 三者三様に女の子が目を輝かす。

 おじさんがパンをテーブルの上に載せて椅子に座り、セリアちゃんのお母さんがパンパンと手を叩いて言った。

 「ほら、あなた達。食事の前にやることが有るでしょう?」

 アイコンタクトを私、テミスちゃん、セリアちゃんに言った。

 「「「はーい。頂きまーす!」」」



 こうして、異世界生活初日は城落としに始まり、テミスちゃんと旅をする事になり、異世界生活の目的が出来、ギルドで多少派手なデビューをして、誘拐犯を探してこの都市を走り回り、宿を紹介され、宿を追い出され、同じ宿に今度は歓迎され、そうして、晩御飯に辿り着いた。



 まぁ、悪くない。


 凄まじく忙しい一日でしたね。

 さぁ、後はちょこちょこありまして…………受付のリエさんが言っていた…そう、例のアレが!次話に、来ます!

 楽しみにしておいて下さい。

 最高のサービスを噛まします!

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