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至極真っ当なJK                 ?


八坂八華(やさかはっか)はJKである。

ごく普通の家庭で生まれ、ごく普通の高校へ通う、至極真っ当なJKである。

だから、良からぬ輩や誘拐犯と遭遇した場合、彼女は危険に曝される。

それを危惧した親戚や両親は護身の基本を彼女に教えていた。

 「良いか、八華。

 相手が凶器を持っている場合やこちらが後手に回った場合、先ずは冷静になれ。ナイフ位なら刺してきてもなんてこたぁ無いが、銃はちょっとマズイ。冷静にならなけりゃこっちはやられたまま詰む。

 で、冷静になったら……………」

 「『先ず相手に一発叩き込め。』

 基本だよね。」

 足元に転がる、いかにもな魔法使いを跨いで歩き出す。

 部屋の隅には私とあまり変わらない年頃の女の子達。彼女らに戦意・害意は無い。

 部屋の中央には鎧兜の3m超えの大男や薄い布を纏ったいかにもな踊り子や中世の神官的な奴や中世の騎士が何人も居る。

 こいつ等には………敵意が有る。

 「メ、メル様がやられたぁァぁぁァぁ!」

 「おんのれぇ!貴様ぁぁァ!」

 「いきなり人に膝蹴りを噛ますとは原始人が!常識を知れェ!」

 「召喚は失敗だったか!」

 思い思いにそこの連中が叫び、こちらに敵意どころか殺意を向ける。

 原始人とは失礼な!

 花も恥じらうJKに向けて何て言い草。

 しかも。

 「いきなり世界の壁ブチ破って誘拐した連中が常識とか!何言ってるの⁉」

 そう、これは多分今流行りの異世界モノという奴だ。

 友達の漫画にこんな感じのが有った。

 そこでは皆異世界に行ってチヤホヤされて、喜んでいた。

 でも、私は思う。

 「頭のおかしい誘拐犯に『勇者だ』『救世主だ』『選ばれた』って言われて何で鼻の下伸ばすと思ってんの?」

 一言で言って危ない奴等に絡まれたと思うし、だから頭蓋の両側面の破壊からの膝蹴りは正当防衛。

 常識的な範疇。誰だって、あんな目に遭ったら先ず『膝蹴り』するでしょ?

 「えぇい、衛兵!この蛮族をひっ捕らえろ!」

 大男がThe騎士をけしかける。

 大半が槍に盾。しかも、鎧を身に纏っている。

 素手でやり合えばこちらが不利…………と思ったか⁉




 先人曰く

 『剣だろうが槍だろうが銃だろうが、使われる前に近付いて素手で殴っちまえば良い。(by八坂八華)』である。


 バキッ


 騎士達の目の前まで一歩で飛ぶ。助走の余波で足元の石の床が砕けた。

 先頭に居た2人の槍兵の兜を握り

 「(さい)ッ!」

 そのまま兜を中身ごと石の床に叩き付けた。


 『この世で最も大きな鈍器は我々の立つ地面である。(by八坂八華)』


 二人、撃沈!

 「アンタ達に至極真っ当なJKを見せてあげる!」

 さぁ、次話から飛ばそうかッ!

私の作品の傾向として………まともなヒロインが居ない!

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