雷鳴の後、凄まじい強風。その後、血の雨が降るでしょう。
評価&ブクマして下さった方が増えました。有り難う御座います。
読んで下さる方も有り難う御座います。
PV数や評価が増える度に楽しくなってくるのでモチベーションが高まって助かっています。
「エッホ…全く、何だってこんな何処にでも居る小娘を」
「ヘイホ…わざわざ浚わなきゃならないんだか?
玩具にするなら他のガキでも良いのに…」
「知るか!俺達とお偉いは思考回路から何から何まで別モンなんだ!考える間に手を動かせ!つべこべ言わずに走れ!
そのお偉いさんの面倒な依頼と変態趣味のお陰で俺達は潤うんだ!」
「エッホ…はぁー。」
「ヘイホ…あー…ペド野郎に救われる人生なんてなぁ……。」
これはよく有る光景。
西通りで光が射せば東の端は影になる。
西通りは何時だって綺麗な服を着た人間と上品な笑い声が響き、東の果てでは喰うに困って略奪三昧。
同じ都市、同じ人間であってもこの違いである。
テミスは静かにすすり泣いていた。
ギルドから言葉巧みに連れ出され、気付けばズタ袋に詰められ運び込まれていた。
聞こえる話を聞く限り、私は確実に人間扱いされる事は無くなる。死ぬ迄。
怖い。嫌だ。逃げたい。
でも、それで一つ。いいことが有る。それは、あのお姉ちゃんの迷惑にはならなくなるという事だ。
ハッカお姉ちゃんにはお城から逃がして貰った。そして、故郷にまで連れて行こうとしてくれた。
見ず知らずの世界に勝手に呼ばれて泣きたいのはお姉ちゃんの方なのに、お姉ちゃんは笑って私の力に成ろうとしてくれた。
でも、それはお姉ちゃんのやりたい事じゃ無い筈。
私が居なくなれば、お姉ちゃんは私をすぐ忘れて自分の旅に行ってくれるだろう。
私が居なければ良い。
さようならお姉ちゃん。
「ありがとう。」
そう呟いた。
「エッホ…アレ?なんか雨降ってきますか?」
「ヘイホ…ん?あぁ、そうかもな。一雨来そうだ。」
後ろで二人が何かをほざいている。
「何バカ言ってるんだ⁉
見ての通り、空は晴れ!雨なんて何処にふってんだ?」
倉庫の狭間、そこから見える空は小さくも青かった。
雨どころか雲さえ無い。
「エッホ……だってぇ。」
「さっき大きな雷がどっかで鳴ったんですよぉ。」
雷?何処から?
ドドドドドドーン!
耳を澄ますととんでもない轟音が響いて来た。
しかし、それは雷では無い。
「雷じゃ無くて地響きだろ?」
地面が雷鳴に合わせて揺れている。
「エッホ…だとしたら、一体何の地響きです?」
「ヘイホ…今日は祭りなんてやって無いでしょう?」
「そりゃぁお前達、これは…」
その先は誰にも聞こえなかった。
ビュォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
倉庫街の狭間に今度は竜巻が吹き荒れ、風の音で何も聞こえなくなったからだ。
『ミツケタ』
嵐の中、地の底から響く様な声が、何処からか響き渡った。
前回、嫌な予感がした人が居るでしょう。
おめでとう御座います。その人は命の危険に気付ける可能性が有ります。(回避出来るとは言っていない。)




