甘えって考えは自分に対して使う言葉であり、人に押しつけることではない
カプエルがやられるとは・・・
正直驚きましたね。
カプエルは不甲斐ないですね。
まぁ事故みたいなようなもの。
「調子に乗らないことです」
「手を出さないでくださいパピヨン」
「ぬ?どうしてじゃ?」
なるほど。
彼女は1人で私と使徒達を相手取ろうというわけですか。
どこまでも神をおちょくりますね。
「彼女には絶望してもらわないと困ります」
「なるほどのぉ。まぁ主が負けるとも思えんしいいじゃろ。どっこいせい。バリア」
読んでいた!?
わたしが殴ろうとしたタイミングでバリアを張るなんて。
「なにを呆けておる?ん?もしや?」
「そうですの、パピヨンさん」
「かーっ!たしかにステータスが高いしスキルも良いのに、残念過ぎるのぉ」
「同感ですの」
こいつら、なにがおかしい!
彼女のステータスはわたしより劣ると言うのに、なぜ攻撃が通らないのですか!
「神が哀れだにゃー」
「にゃーこさん!」
「ロムエルも負けたというのですか!?」
どうしてこうもうまくいかないのですか!
彼らは取るに足らぬ相手。
それがどうしてこうも続けでに失態を起こすのですか!
彼の世界には堅王も封印しておいたというのに!
「驚きましたね」
「わたしも驚いたにゃー。堅王とか言うのは流石に手強いにゃー」
まさか堅王を倒したというのですか!?
セガエルでも数を合わすので精一杯だった彼を!?
これは彼らの危険度について上方修正をする必要がありますね。
「堅王を倒してくれたのは感謝します」
「にゃはは!お前の天使は即死したがにゃー」
「ロムエルは我々の中でも弱い部類でしたからね」
ロムエルに彼女の相手は荷が重かったでしょう。
ナムエルかセガエルをぶつけるべきでしたね。
「おー?俺は三番手かー?」
佐川隆二だと!?
赤黒い物体・・・。
セガエル・・・なのですか?
「おかえりじゃ隆二」
「天使も案外大したことなかったにゃね?」
「いやー、こいつは強かったぞ。めんどくさかった」
「その割に無傷ですね佐川さん」
「俺より強くはなかったから、俺はここにいるんだ。まぁポーション使ったからだけどよ」
セガエルが負けるのは計算外でした。
世間一般より強い方って、彼は私達の中でも強い方ですのに・・・。
「全く彼は不甲斐ない」
<<<<<GAMEOVER!You lose!Continue?>>>>>
殺された!?
馬鹿な!?
佐川隆二が銃を構えている。
つまりわたしを殺したのは彼!?
神の力を借りてる彼女ならまだしも、ただの人間に!?
「ステータスの割に動体視力ないんだな」
「佐川さん。おそらく彼女は実戦経験が少ないですの」
「ってことはこいつぁ、俺達が相手したどの天使よりもよぇぇってことか?」
「舐めたことを言わないでください!わたしは神ですよ!」
神の矜恃が、わたしのプライドが、絶対に彼を許さないと決めました。
無残に殺して差し上げます。
「舐めたことを言ってんのはてめぇだろ?」
「は?」
「死力を懸けて戦った仲間を労うこともせず、不甲斐ないだ?ふざけんのも大概にしやがれ。セガエルがてめぇを嫌う理由がよくわかる。てめぇは仲間を駒としか見ていない」
何を当たり前のことを言っているのでしょうか?
わたしが作ったんだから、使徒をどうしようが勝手でしょう?
ふざけてるのはどっちでしょうか。
「さすがこの親にしてこの子ありとはよく言ったものね。いや、この神にしてこの天使ありか」
「メーテルか」
「先を越されたわね。あ、突然だけどこの子を養子にすることにしたの」
「はぁ!?急だな。そいつは天使か?」
女騎士まで戻ってきましたか。
コナエルも負けてしまうとは。
ん?
あれは・・・
「何故ナミエルが生きているのですか!?」
「ひっ!?ば、バース様」
――――――バンッ!
<<<<<GAMEOVER!You lose!Continue?>>>>>
「俺の娘を泣かすなよ?」
くっ、ナミエルを見ていて目を離して仕舞いました。
しかし、何故ナミエルが生きている。
コナエルには殺せと命じたはずです。
彼女は天使にあるまじき――――――
「娘って認めてくれるのね」
「まだそれは保留で頼むな。一応こいつが作り出した天使のようだし」
「そうですよ。彼女は失敗作。天使にあるまじき甘さを持って生まれたから、一年違いで生まれた兄であるコナエルに処分するように言っておいたのです」
まさか生きているとは。
ですが丁度良い。
このまま、彼女を使い内部破壊をしましょう。
スキル、宇宙の匠を使ってテレパシーをします。
『聞こえま「なにテレパシーでナミエルちゃんに話しかけてるんですか?」』
何故わかった・・・
テレパシーを盗聴できる?
いやもっと最悪のパターンが頭をよぎった。
スキルを使用したことがわかる・・・?
「そんな青い顔をしてるってことはわかるでしょう。わたしは貴女がスキルを使用した際に、そのスキル内容が頭に流れ込んできます」
たしかにこの世界はステータスが低くてもスキルがなんとかしてくれる。
でも彼女の場合は逆。
圧倒的ステータスを持っていないと勝てない。
ありえない。
スサノオノミコトにもそんな能力なかった!
つまり神の力ではなく、彼女自身の力と言うことになる。
ふざけるな!
「ナミエル!悪いことは言いません!その手を繋いでいる女を殺しなさい!そうすれば貴女の処分の話しは取り消しますよ!」
「いやなのだ!お、お母さんを殺すなんて絶対にしないのだ!」
「今、わたしのことお母さんって言ったぁ?ありがとぉ」
頬ずりをしている女騎士。
わたしの使徒が彼女の元に行くのは戴けません!
「神を嫌う人間が、天使を養子にするなんて馬鹿げてますね」
「ふふっ。貴女こそ馬鹿でしょ。彼女の魅力がわからないなんて」
「魅力?たしかにナミエルは色々な物に懐かれることがよくありましたね。わたしが殺せと命じても殺せなかった。その甘さは天使には要りません」
「ハハハ!いいじゃない。仲間思いの優しい子。決してそんなのは甘えじゃない」
何を言ってるんですかこの人は。
「時に仲間であろうと非情に殺さなければならない状況がある。そんなこともわからないなんて、貴女も甘ちゃんですね」
シスターの方が口を開いた。
「仲間であろうと非情な選択を持ち入れられる場面はあるでしょう。ですけど、甘ちゃんとは思いませんね」
「なんでですか?」
「守る者の居る人間のが強いものですよ」
「わたしには一切理解できないですね」
甘い人間は足下を掬われるものです。
人間は我々の子供達であり、神のために生きなければならない。
そのために神は人間世界の調節をする。
そのために勇者を送り込む。
甘さなど必要が無いのです。
「ナミエル。貴女は除名です。この闘いが終わるまでもない。消えなさい。最初からこうすればよかった」
除名
つまりは名無し。
この世界で、名無しは生きることができない。
そして神には天使の名前を除名することができる。
但し、命令違反程度じゃ除名しても効力がない。
ですが、主に敵対した今ならそれが実行できます。
「じょ、除名・・・」
「除名とは、その名の通り名前を削除しました。そしてこの世界で名前がない者は生きることができません。神の使徒の名前は神が自由に消すことができます」
「なんですって!?」
どんどん姿が薄まっていますね。
やはり、今回は除名するにいたる条件は満たしておりました。
「どうすればいいかわかるナミエル!」
「わ、わたしにはわからない・・・」
「何か、何かないの!?」
無駄ですよ。
もうこれで消えてしまいます。
涙を流しているあの顔は実に良い。
人間はこうやって理不尽に者を奪われて、苦しい思いをするのが好ましいです。
「簡単だろメーテル」
「隆二!」
「お前の名前は今日からナインだ。よろしくな」
「え?」
するとナミエルが光り出し、次には薄まっていた身体が元に戻りました。
ありえない。
「貴様何をしたッ!!」
「怒るなよ。血管切れるぞ?」
にやりとしたその顔は腹が立ちますね!
一読ありがとうございます
甘えってなんでしょうね
昔の私はあーだったとかこうだったからできないは甘えって言う人は、それは本当に誰にでもできることなのかもっと見直しましょう。




