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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
四章 区立千葉高等学校 文化祭編
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海の中で闘うにはかなりの肺活量が必要!

 気づいたら一面草原だらけ。

 ここが委員長の、ミホの主人公の世界。

 何もない更地というのも、ミホがゲストだからなのかしら?


「ミホ!聞こえル?ワタシわかル?」


「・・・」


 目が虚のままで、手を前に掲げる。

 ミホは完全に深いところまで洗脳されてるのね。

 なんとかしてあげたい。

 人間を洗脳するような奴が、洗脳を解除してただで済ますとは思えない。

 洗脳を無理に解けば四肢損傷、あるいは命を落とすような手段をつけてる可能性も否めない。

 慎重に闘わないと・・・


「クリエイトハウス」


「ミホ!?」


 ミホが急に言葉を発したので驚いたけど、クリエイトハウス?

 家を作るってこと?

 カタカタと音がする。

 家が作られてる!?

 流石に閉じ込められるのはまずい。

 急いで脱出。

 いくら顔見知りだとはいえ、今は洗脳されてるんだ。

 されるがままになるわけにもいかない。


「ボム」


 爆発音と共に家が粉砕する。

 やはり閉じ込められるのは得策では無かった。

 ここにミホの自我はないわね。

 この容赦のなさは洗脳でそう命令されたからでしょう。


「ミホは殺さないし、捉えるためのスキルは微妙な感じだし、どうしようかしら」


「クリエイトマグマ」


 マグマ!?

 マグマなんて勘弁してよ。


 ――――――ジュワ


 ほんとに本物じゃないの!

 これって灰はあるのかしら?

 いや考える必要は無いわね。

 ワタクシは銃を構えて青いマガジンをセットし、マグマに向かって発砲。


「取りあえず冷やすまで!」


 ――――――ガキガッキーン!


 マグマを凍らせることに成功した。

 ワタクシの銃は佐川に改良し、マガジンの色によって弾丸に属性が作る仕様になった。

 青いマガジンは氷だ。

 マグマは溶岩。

 つまりは岩だからね。

 え!?

 なんか膨らんできた!?


「あ、たしか氷の上にマグマを垂らすと、高温度過ぎて液体を通り越して水蒸気になる。だから膨らむんだったわね」


 凍らせたと思ったのは、あくまで溶岩の周りに氷が生まれただけ。

 それにしても神秘的だわ。

 おっと、ミホが次は何を仕掛けてくるかわからないから警戒しておかないと。

 先にステータスの確認はしておこうかしら。


――――――――――――

名前 梅田美帆


ジョブ 建築士


状態 健康


レベル 50


HP 89574/89574

SP 46532/46532


筋力 53421

俊敏 12451

技量 33214


スキル

レベルアップボーナス スキルツリー クリエイトビルディング クリエイトナチュラル クリエイトアーマー クリエイトウェポン

――――――――――――


 え、嘘・・・。

 クリエイトウェポンって、もしかして生成系!?

 しかも武器を生成で制約がないって、ヤバイ。

 どんなにステータスが高かろうとも、作る武器によっては負けてしまう。

 そんなワタクシの予想を知ってか知らずか、聞きたくない単語を出すミホ。


「クリエイトタンク」


 後ろから戦車が現れる。

 最悪!

 戦車相手にどう闘えと!?

 しかもあれの中に人はおそらくいない。

 つまり無人だ。

 何が悪いかと言うと、熱で車内を熱して蒸しだるまにしても止まることがない。

 つまり破壊するしか止める方法がないのだ。

 こんなことなら、光から聖剣を借りておくんだった。


「発射」


 威力は当然高い。

 それはそうだ。

 地面にクレーターができるほどの威力は現実世界の戦車でもできる。

 どうやって破壊する?

 炎は無理。

 だったら氷?

 足止めくらいはできるだろう。

 狙いを定めず、ただ戦車に向かって発砲する。

 そして運よくてか悪くてか、戦車の発射口が凍ってしまった。

 

「発射」


 ――――――ドゴォォン!


「うるさ!」


 爆発音とともに戦車が爆炎を上げて大破した。

 その音にピクリとも動揺しないミホ。

 耳を見ると血が垂れ流れていた。

 鼓膜が破れたんだ。

 まずいわ。

 洗脳されているからコンティニューできるかわからない。

 だから殺さないように闘おうとしているというのに、彼女を傷つけてしまった。

 下手をすれば、破片が致命傷になる可能性だってあるのよ。

 

「クリエイトダイヤモンドソード」


 え?

 ミホの手には水色の剣を持って、走り出してきた。

 速い!

 銃を構える暇も無く、目の前にはミホが接近している。

 しかし次にはミホはガクンと膝をついてしまった。

 その隙に極端に距離を取る。

 ミホはというと、無理矢理立ち上がった。

 服には赤染みができていた。

 考えられることを二つ想像する。

 ひとつは膝を突いたときできてしまった傷。

 だけど、もっともいやなパターンが想像できた。

 地面にも赤染みが付いているのだ。

 それもかなり大きい。

 膝を突いたときにできたのならば、あれだけの量が出てるはずがない。

 じゃあもう一つのパターン。


「身体を限界まで動かしたからそこの動き!?」


 たしかにあの動きはとても、俊敏10000台の動きではなかった。

 50万はある。

 つまり戦闘が長引いても身体への負担が起きるし、早期決着しなきゃいけなくなったわけだ。


「クリエイトオーシャン」


 すると空中に大量の水が発生した。

 笑えないわ。

 これ一つで敵なんて簡単に殺せてしまう。

 おそらく名前から察するに海を作ったんだろう。


「クリエイトサブマリン」


 潜水艦と言うには余りにもずぼ・・・独特な形をした物が出てくる。

 まるでマトリョーシカね。

 そんなこと言ってる場合じゃない。

 海が降ってきたので、どうにかしないといけないんだ。

 だったら水中で闘うだけよ。

 わたしは海に突っ込んだ。

 中にはサメがいる。

 大型のホオジロザメだ。

 いやデカい・・・。

 あれはなんか図鑑で見たことあるわ。

 まさかメガロドン!?

 その強固な鱗と皮膚に、ただの弾丸では貫通しない。

 だったら電撃に切り替える。

 もっとも電撃をそのまま放てば、ワタクシも感電死するわね。

 たしかサメは電子信号で獲物を認識してるんだったわね。

 黄色いマガジンを思い切りサメに投げつけた。

 水中なので対し体力はなかった。

 物理的には。


「ばばばびぼ!」


 ざまぁみろ!

 水中じゃ全然言えないわ。

 サメに電池を投げつける要領と同じ様になると思って投げたが、成功してよかった。


「クリエイトホエール」


 今度は鯨!?

 でも目の前に現れる気配はナイ。

 いや、そんなことよりも息が保たない・・・。

 とりあえず空気を吸いたい。

 なので海面まで泳いでいく。


「ぷっはぁ!」


 久しぶりの空気は良いわね。

 生き返るわ。


 ――――――ザブーン


 前にホエールウォッチをしていた勇者を殺したときに見た、シロナガスクジラの10倍くらい大きい鯨だった。


「あんなのに呑まれたらいやだわ」


 これはフラグね。

 鯨がこちらに迫ってくる。

 下にはミホが中に入ってる潜水艦のようなマトリョーシカ。

 これは一緒に呑まれるべき?

 それとも離れるべき?

 いや離れるのは怖いわ。

 潜水してマトリョーシカに取りつき、鯨に呑み込まれた。

 

「空気はあるのね」


「・・・」


「あぁぁぁぁぁぁあ」


 しかしとてつもなく臭い。

 そしてそのまま咽に呑み込まれそうになるので、はぐれないようにマトリョーシカとわたしの手を凍らせてくっつける。

 しかし余りの勢いと速さに、わたしの三半規管は耐えきれず目が回り、臭いも相まって意識が閉ざされた。

一読ありがとうございます!

シロナガスクジラって怖いですよね

魚って大きさにかかわらず怖いです。

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