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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
四章 区立千葉高等学校 文化祭編
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親は子を選べないというが、子供からしたら親を選べないんだぞと言いたい

 まずキラービート擬きは殺しても切りが無い。

 だから放置。

 幸い毒は効かないからな。

 何度も衝撃刃を飛ばして突撃してくるDFに対して、真正面から剣で打ちあう。

 三度打ちあったところで突撃をやめた。


『闘い方を変えてきましたか』


「その姿になれば、再度召喚できるみたいだからな」


『さすがに、二回で気づきますか』


 実際まだ半信半疑だったけどな。

 でもこいつの発現のおかげで確信に変わった。


「なるほど。やはり再度召喚できるんだな」


『わかっていたんじゃないんで・・・嵌めましたね』


 ここにきてセガエルは初めて悔しそうな顔をする。

 いい気味だ。


「よそ見すんなよ」


『!?』


 アサルトライフルで弾幕を張りながら近寄る。

 煙が中を舞い、DFの姿は認識出来ない。

 そしてしばらくすると拳が飛んできたのだ。

 そのまま喰らえ!

 地面に両手を付けて錬成。

 岩でできた半円の物だ。

 これでゴーカートとかである360度回転のように、ロケットグーパンを弾く算段だ。

 ロケットグーパンとやらを見事はじき返した。

 追尾式だろうが、この威力なら方向変える前に当たるはずだ。


『ぐああああ』


「ナイスショット」


 そして煙が晴れると、腹を押さえたDF。

 自身の攻撃を食らう気分は、最悪に決まってる。

 屈辱だろうな。

 まぁ関係ねぇな。

 どうせ殺す。

 こいつは天使で、俺に悪意を向けてきた。


『貴様・・・この屈辱は万死に値する。ここで死ね』


「ふはは!それがあんたの本性か?滑稽だねぇ」


 表情はあの姿じゃわからないが、言動から怒っているのはわかる。

 丁寧口調が崩れていることからも明らか。

 冷静さを失っている今がチャンスか。

 俺はすぐさま追い打ちとしてグレネードを投げる。

 オーガの姿の奴は、手を出している。

 しかしシールドを作る様子はない。

 キャッチして投げ返そうということだろう。

 しかし悪手だ。

 掴む前にグレネードが爆発。

 そして蜘蛛の巣の形をした粘着剤が飛びかう。


『なんだこれは!?』


「ネットグレネード。粘着力も半端ねぇぜ」


『くっくそぉ』


 必死に抜け出そうとするも、暴れれば暴れるほど色々な場所に付いて状況が悪化するだけ。

 気づけば、全身粘着剤で覆われてしまった。

 こいつはテンプレばかり鍛えて、こういった不測の事態ではちゃんと動けないタイプか?

 強いと思っていたのに少し拍子抜けだ。

 いや実際強かったから、たまたまこういう攻撃に弱かっただけだろう。

 俺はホルスターから拳銃を取り出し、額に銃口を突きつけた。


「お前は強かったよ」


『殺す気ですか?考え直しましょう。貴方は今までのいざこざでそんな愚かな真似はしないと信じていますよ』


 何を白々しい。

 シルエットからこいつの姿が今は腹話術人形の姿だってのはわかってるんだ。

 つまりこの言葉は時間稼ぎ。

 俺はそのまま拳銃を後ろに向かって撃ち放った。


 ――――――ドスーン


 何かが落ちる音がした。


『き、きづいていたのか!?』


「同じ手が二度も通じると思うな」


 ワンパターンなんだよ。

 たしかに攻撃の手数はバカみたいにあったと思うよ。

 でもトドメの仕方は同じ。

 確実性があるからだろうけどさ。

 思考もワンパターンで読みやすかったぜ。


『こんなの認めない・・・認めないぞぉ!』


「なんだ!?」


 光に包まれていく。

 そして目の前に居たはずのセガエルが消え、目の前には――――――


「俺か?」


『そうです。貴方自身が相手ですよ』


 声は俺だが、口調はセガエル・・・か。

 つまりは奥の手か。

 俺自身ってことは俺のステータスもすべて俺自身だと思って判断する。

 だったら持っている武器も俺の武器だろう。

 目の前の俺は聖剣と拳銃を取り出し、発砲しながらこちらに駆け出してくる。


「どうやら何か勘違いしてるみたいだな」


 俺はサバイバルナイフを取り出し、弾丸をすべて弾いて接近戦を行う。

 拳銃を向けて撃とうとしてきたところ、ナイフで銃ごと弾道を変える。

 そのまま聖剣で俺の手を切ろうとしたところで俺はバク転しながら顎を蹴り飛ばす。

 距離を取るわけには行かないから懐に入り込み、ナイフを右脇腹と、左ももを突き刺す。

 すぐさま後ろに回り右肩を刺した。

 その瞬間、右手の力が緩んだところを見逃さずに持っている銃を蹴り飛ばす。

 目の前の俺は左手の聖剣の逆持ちにして俺を突き刺そうとしてくるが、右肩が負傷しているので正確性は無く、いなしたところで左手首を切り落とした。


『バカな!?同じ身体なのにどうしてここまで差が!?』


「簡単な話だ。俺は柄が短い武器が一番得意なんだ」


『今までは手加減していたというのか!?』


 別に手加減していたわけじゃない。

 聖剣と拳銃が弱くはない。

 ただ使い方が違う。

 敵が銃を使う場合、どれだけ弾丸に威力があるかわからないから、丈夫な聖剣を使っていた。

 その点でどれだけの威力かわかっている俺自身の武器が相手なら、一番得意な武器に切り替えて戦闘ができる。

 万が一折れる可能性がないからな。


「単純に武器がどれだけ耐えれるかわからなかったからな。自分の武器相手ならどれくらいかわかるから、一番得意な武器で闘ったわけだ」


『バカな・・・だったら強度関係無しに得意武器で闘っていたらどうなっていたんだ?』


「それは今、お前が想像しているとおりだと思うぜ?」


 早期決着とまでは言わない。

 翼の生えた姿の攻撃は防ぎきれないしな。

 要するにこいつの敗因は工夫だったわけだ。

 辺りは光だし、目の前に粘着剤で撒かれているセガエルの姿が現れる。


「さて、フィニッシュだ」


『ははは・・・世界は広いものですね・・・』


 こいつの強さから、それだけ自信が生まれてもおかしくは無いとは思うが。

 実際強かった。

 前に相対したアラートほどじゃないにしても、ムシ並みには強かったとは思ってる。

 だから敬意を・・・必要ないな。

 明石じゃないが、最後に台詞を刻み込ませて殺すのもまた一興だ。


「現世へわざわざご苦労様だなぁ。あの神様が主神じゃなければ、お前の天生ももっとマシに終わっていただろうに」


『同感です。バースが主神であったばかりに、わたしは敗北してしまいました』


 あら、意外だねぇ。

 天使ってのは神を無作為に慕っていると思ってたのに。


『意外って顔してますね。わたしはバースのあの出世欲にイライラしてましたよ。出世のためならどんな物でも駒にして使う。彼女に神は相応しくない』


「そこまで言うほどの何かをされたのか?」


『敵に何かを語る気はありません。貴方達もまた、我が同胞を殺したことに間違いは無いですからね。話しは終わりです。さっさと殺しなさい』


 あとはもう何も話す気は無いと、笑顔でこちらに向いてくる。

 最も粘着剤で表情は見えねぇんだが。


「そうかい。じゃーな守護者様」


『えぇ、さようなら佐川隆二』


 ――――――パンッ!


 そのひとつの銃声と共に天使の息の根は止まった。

 そして世界が崩れ始める。

 ん?

 あれは天使の持っていたゲームか。


「何かに使えるかもしれないしな。持ち帰っておくか」


 石川の奴はバースを倒したのかねぇ。

 あいつのあのスキルは強力だからな。

 名前はダサいけど。


「んー!そろそろ現実世界かねぇ」


 俺は背伸びをして、完全に世界が瓦解した。

 あ、少しくらい宇宙船の内部の様子見ておけばよかったな。

 ゲームを持ち帰るからあとでじっくり見るか。

一読ありがとうございます!

イラストを自分で書こうとしてますがむずい!

残るは梅田美帆ひとり!

次回、キャリーvs梅田編ですぅ!

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