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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
四章 区立千葉高等学校 文化祭編
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結局クズは死ぬまでクズなのね

 スキル:限界突破発動!

 わたし達は隆二のおかげで限界突破のスキルを取得できた。

 だけど限界突破は本来、勇者専用のスキル。

 だから制約があるのよね。


「「「ウガァァァァ!」」」


「うるさいわね」


 首が3つだから更にうるさいわ。

 とりあえず、あれを殺しましょうか。


「フハハハ!そいつは頭を3つ同時に破壊しないと死なない!ただでさえ硬いのに、貴様に倒せるかぁ?」


 それはたしかに厄介だけど、所詮はただの獣。

 前戦った天使達のが何百倍も厄介だわ。


「ウォータースライサー、ライトニングブレード、マガトギ、聖魔反転!」


 ウォータースライサーは水を高出力で噴射させて横になぎ払った水。

 水ノコギリのように三頭龍の右の頭を切り落とす。

 ライトニングブレードは、光の剣。

 レーザーのように左の首を切り裂いた。

 そしてマガトギは言わずもがな。

 先ほどのゴーデンのように真ん中の首の神経をズタズタにした。


「な、なんだ?夢でも見てるのか?」


「すごい・・・」


 兄妹の天使達は口を開いてこっちを見てる。

 まぁ兄の方はありえないって顔で、妹は尊敬の眼差しだけど。


「何故だ!何故人間風情に三頭龍のゴールデンドラゴンが殺せる!何故一撃で殺せる!?なぜだぁぁぁ!」


「簡単な話よ?貴方がそんな人間なんかより弱いから」


 まぁ実際は一撃ではなく三撃で殺してるんだけどね。

 コナエルの驚愕した顔がみるみるうちに歪んでいき、顔を赤くして怒りの顔をしている。

 なので、笑顔で投げナイフを両方の眼球に突き刺す。


「ぐぁぁぁぁ!」


「ナミエル、今治療するわ」


 さすが限界突破。

 みるみるうちに回復していく。


「なんで助けてくれるのだ?」


「貴女こそなんでお兄さんを助けたの?」


「それは・・・」


「結局そういうことよ」


 兄の性格的にこうなることはわかっていたはず。

 なのに、助けに出た。

 兄を殺されたくなかったから。

 理屈じゃないのよね。


「貴女がお兄さんを殺してほしくないというなら、殺さないことも考えるわ。でも殺さないと報復されるかもしれないわよ?」


「それでも・・・それでもわたしはお兄様に死んでほしくないのだ」


「そっか。わかった考えとく。ねぇ貴女。ここから無事出られたら、わたし達の養子にならない?」


「え?」


「貴女は天使だけど、他の子とは違う気がするの。貴女のお友達のことはごめんなさい。貴女は敵だと認識していたから」


「う、それはわからないなの。でもいいの?天使と人間は関わるのはいけないことだって。それに貴女は神に、憚られたって聞いた。貴女が許しても、貴女の仲間は・・・」


「そうね。でもそれに貴女は関係ないわ。わたしは貴女個人に頼んでるのよ?天使でもコナエルの妹でもナイ。ナミエルに。それに仲間に天使が増えたところで、わたしの旦那や友達は何も言わないと思うわ」


 それでもと言う彼女に、考えといてと頭を撫でて、振り向く。

 まずはコナエルを眼球えぐり出しの刑で終わらせてあげるわ。

 これしてないしいいわよね?

 立ち上がり、未だにもがいてる奴の元にいく。

 顔面にわたしの右足を乗っけてグリグリ踏みつける。


「惨めね。どうかしら?バカにされた人間に顔面を踏み潰される気分は?」


「下劣で下等な人間が!見ていろ!」


 クビを剣で斬り落とそうしてるところを止める。

 両手をわたしの両手でしっかりと押さえ込み、押し倒すような状況。


「やらせると思った?」


 自殺すれば全てが回復する。

 そんなことはやらせない!


「下等生物が薄汚い手で触れるなぁ!」


「ゲームはどこだ?」


 あ、あった。

 だか見つけるのが一歩遅かった。


「ふへへへぇ」


「なんで再生するの!?ナイフを刺してたのに!」


 眼球を再生された。

 そして運悪く、近くに奴の剣が落ちている。

 わたしは取りおさえるために剣は手放したまんま。


「形成逆転だな」


「さぁ?どうかしらね?」


「負け惜しみすんなよ。この下等種がぁ!」


 剣がわたしの目の前まで迫ってくるが、止まる。

 当たり前よね。

 何も対策がないのに、抑え込むためだけに剣を離すわけないでしょ。

 だって自殺を止めるだけなら、別に腕を切り離したって構わないんだから。


「ち、チートだぁ!」


「チートじゃないわよ。エアーシールド。貴方のこの体勢なら防ぎきれると判断していたのよ」


「嘘だ!バース様!これは不正です!どうにかしてください。そ、そうだ!管理者権限を・・・」


「あーそうだったわね。天使にはそれがあったわね。文字封印(スペルシール)。文字の選択、管理者顕現」

 

 するとコナエルの身体が光り出す。

 おっけー。

 これで彼は管理者権限という単語を口にできない。

 つまり、彼の強みは最早コンティニューオンリー。


「な、なにをした?」


「わざわざあんたみたいに教えてあげると思う?敵に対してずっと失礼ね」


「下等生物に礼儀など馬鹿げてる!」


 これは死んでも治らないだろうなぁ性格。

 でもナミエルが殺さないでと言ってるし、どうしたものか。

 とりあえず電源を切ろう。


「――――――!なんで――――――が発音できないんだ!」


「なんででしょうねー?」


 無知だね。

 人間界の魔法くらい把握しておくでしょ普通。

 人間相手だからって油断しすぎ。

 これじゃあのバースとか言うのも完敗してるんだろうなぁ。


「とりあえず電源切るから。貴方の負けよ」


「やらせ――――――」


 ――――――ピッ!


 世界が崩れ始めた。

 成功ね。


「何てことをしてくれたんだこの野郎!」


「わたしは野郎じゃ無いわ。やめてよね?低脳さん?」


 みるみる紅くなっていく。

 タコかしら?


「余り怒りすぎると、血圧上がるよ?」


「くそったれがぁぁ!」


 なにっ!?

 巴投げをおしてくるなんて。

 抑えきれるはずだったのに、綺麗に決まり背中に叩きつけられる。

 

「がはっ!」


「肺の空気が抜けてくるしかろう」


 そのまま首根っこを捕まれる。

 そして剣でわたしを突き刺そうとしてきた。


「やめるのだー!」


「この堕妹が!僕の邪魔をしてふざけやがって!てめぇを――――――」


「悪いわねナミエル。爆裂魔法:エクスプロージョン!」


 コナエルを吹き飛ばし、焼け始める。

 もちろんゲームの電源を切ったから再生するスキルもコンティニューもない。


「アアアァァァァァァ。あ、あづ・・・い・・・!た、たすけろ!ナミエル!お前妹だろ?今まで悪かったただすけでくれ」


 ナミエルはそっと目をそらす。

 そっか。

 ナミエルは兄さんが死ぬ事を受け入れたんだ。

 わたしを選んでくれたんだ。

 それが素直に嬉しかった。


「お兄様ごめんなさい。わたし・・・この人と、お姉さんと行きます。今までありがとうございました」


「貴様!きさまぁぁぁぁ!俺が目をかけてこの世界に隔離してやったというのに!部下まで与えてやったのに恩を仇で返す気かぁぁ」


「お兄様はサンドバックがほしかっただけです。ゴーデンや他のわたしの友達はわたし自身で見つけましたし、それに部下とか言わないで!大事な友達なのよ!」


「知るか!てめぇ、ただで済むと思うなよ?バース様は貴様を探していた。堕天使を殺さなければいけないとなぁ!現実世界に戻っても貴様はバース様に殺されるだろうな!ざまぁみろ!ハハハハハ!」


「まぁそれはバース様とやらが生きていたらだけどね」


「は?」


 呆けた顔をしている。

 まぁおそらくこれだけ時間が経ってたら、わたし達の中で最強の彼女は勝利をつかみ取っているでしょう。


「お別れは良いかしらナミエル?」


「うん。お姉ちゃん」


 わたしの手をぎゅっと握って見つめてくるナミエル。

 なるほど、苦しませないようにもう殺してあげてってことね。


「わかったわ。じゃあ、さよならコナエル!」


「や、やめろぉぉぉぉ!」


 コナエルの首を斬り落とした。

 あんなのでもナミエルのお兄さんだしね。


「ごめんなさい。貴女のお兄さんを殺さないって約束を守れなくて」


「いいのだ・・・お兄様は・・・ううん何でも無いの!」


 強い子・・・。

 ぐわっと身体が揺れる。

 時間切れみたいね。


「ごめんなさい。わたしは貴女を信じてる。少しだけ肩を貸してくれないかしら?」


「わ、わかったのだ・・・おかあさん」


 ・・・!

 養子にならないかって聞いたんだったわね。

 ここまで破壊力があるのね。

 わたしは脱力しながらもナミエルを抱きしめた。

一読ありがとうございます!

今日は急遽夜までシフトで遅れてしまいました!

クズ兄は死にバカ親の誕生です!

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