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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
四章 区立千葉高等学校 文化祭編
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類は友を呼ぶ。イカれてやがるぅぅ!

「行くぞ!」


「来いッッ!」


 この号令とともに儂等は動き出す。 

 ラーシャーロウを狙う天使に対してサウザンドタイフーンを放ち、近寄らせぬが今回はちゃんと対処し流れに身を任せて上昇。

 そのまま上に出られる。

 そして先ほどと同じような独特なポーズを取り――――――


「発射!」


「じゃから、なんでそんな格好しながら!」


 すると先ほど儂に投げたように剣を回転させてラーシャーロウに投げつける。

 じゃが、それは読めた。

 だが対処もしなかった。

 レーザーの方が殺される心配があったからじゃ。


「動かないか。だけど君は選択を間違えた」


「なぬ!?」


 ラーシャーロウの頭の所にいる天使。

 剣の居る場所に転移した!?


「これがラーシャーパラサイトの能力さ!」


「させるかぁ!」


 爆炎魔法で展開するが――――――。


「終わりだ!」


 レーザーを頭に撃つ天使。

 そしてラーシャーロウは白目を剥く。

 ラーシャーロウが討伐されたか。

 ふらついておる。

 さすがにこの巨体だから生命力がすごいのぉ。

 仕方あるまい。

 この手は使いたくなかったがもう迷ってはおられん。


「ふふふ。ふははははは!これで・・・おい何をする気だ?」


「わかるじゃろ?爆炎魔法を街に放つのじゃ。ラーシャーロウが死ぬ前に」


「バカか!?何故、君が攻撃するんだ」


「主のクエストは街を守れってものじゃろ?つまり街自体が守られなければクエストは終わるんじゃないか?」


「君は悪魔か?・・・いやお前は悪魔だ!」


「悪魔は神達じゃよ?儂をこのような性格にしてくれたんだからのぉ」


 助かるためなら例え子供だろうと、民間人だろうと犠牲にする。

 それは隆二から学んだことじゃが。

 実際、明石達の子供か、儂等夫婦の子供が入れば命がけで守るじゃろう。

 でも一度も話したこと無い子供を殺すことすら、儂には何も感じなくなるほど心を歪ませた。

 恨むなら神を、あのムシを恨むと良い。


「お前の攻撃を止める!」


「もう遅いのじゃ」


 爆炎魔法は展開されておる。

 あとはそれを振り下ろすだけ。

 そしてそれを実行する。


「くそっ!させない!たどり着く前に消し去る!」


「いい人ぶるでない。お主も天使じゃ。人がどうなろうと気にせぬじゃろう?」


「僕は神を信頼しているが、人々を守ることに誇りを持ってる!だから神が例え不干渉と言っても守る!誇りにかけて」


「眩しいのぉ・・・」


 どう考えても儂が悪者じゃ。

 たしかに此奴は理由はどうあれ街を守ろうとしておる。

 そして此奴の言うこともたしかだろう。

 信者であると同時に勇者でもあるのじゃな。


「それでも残念ながら儂は――――――やめることはせんよ」


 サウザンドソード展開。

 組み合わせてサウザンドタイフーン。

 千本の剣が回転し始めてる。

 天使が青い顔をしておる。


「悪いのぉ」


「それを街へ落とすというのか!?」


「そうじゃ。街の住民に悪いが、尊い犠牲じゃ」


 爆炎魔法ならレーザーでがんばれば防げるかもしれぬが、この千本の剣が降り注ぐ攻撃は防ぎ切れぬ。

 奴は――――――笑っていた。


「防いでやるよ!俺は全力で防ぐ!」


「面白いのぉ」


 ――――――パチンッ!


「どういうつもりだ?」


「爆炎魔法は良い。千本の剣を防ぎきれるはずもないしのぉ。お主の行動を見たくなった」


 儂は自分の行動に驚いた。

 哀れんだのか?

 それともほだされたのか?

 違うのぉ。

 チャンスを与えて希望を作る。

 儂が思ってるよりも天使への――――――神への恨みは強かったようじゃ。

 この攻撃は防ぎきれぬ。

 そして長いようで短い攻防が始まった。

 千本すべてが同じ速度で落下していく。

 それをひとつずつレーザーで撃ち落としていくとはやるのぉ。

 しかも自分の剣を使って近くの剣も弾いて時間稼ぎをしておる。

 同じと言っても位置は同じというわけじゃないからのぉ。

 きっちり落ちるのが早いのからどんどん落ちていくが、どんどん見逃していく数が増えていき、500本を処理できたところで40本ほどは街に突き刺さっていた。

 子供を守る親などで、どんどん犠牲者が増えていく。


「あと半分ッッ!」


「やるのぉ」


 どんどん傷が増えていく。

 残ってた数も100本近くになった時点で天使の片腕が切れた。


「しまった!」


「これまでかのぉ」


 そして両腕でも見逃しがちだったのが片腕になればまぁ・・・。

 しかも落ちた方はレーザーを放つ方の手じゃ。


「おわりじゃのぉ・・・」


「くそぉぉぉ!」

 

 そしてどんどん被害が増えていく。

 天使が悲痛な顔をする。

 ふへへ。


「アハハハハハハハ!」


 おかしいのぉ。

 気がついたら笑っていた。

 被害を出したことよりも、天使のその悲痛な顔を見ることができないのがこの上なく快感だったのじゃ。


<Quest FAILED!GAMEOVER!>


 間に合ったか。

 これだけ犠牲を出したから当然じゃのぉ。


「この悪魔!」


「天使の敵じゃし悪魔と言われてもしょうがないのぉ」


 それに儂がやったことは非道。

 自覚はある。

 だから弁明する気も無い。

 そして儂はこの上なく優越感に浸っておったからのぉ。


「君の勝ちだ。しかもゲームの電源は落ちるから、これで不死じゃ無くなる」


「そうじゃのぉ」


「ふふっ。僕だけが不幸を見るのは良くないよなぁ!」


 儂に抱きついてくる。

 セクハラじゃな。

 儂は止めようとするがそこで気づかなかった。

 剣が儂の後ろに!?


「ばぁか。油断大敵だ。爆裂魔法:自爆」


 自爆じゃと!?

 まずい!

 離れて殺さないとまずい。

 だけどそれとは裏腹に儂の感情は思いのほか高ぶっておった。


「アハハハハ!これが因果応報だよ!死ねッッ!」


「ふふふっ」


 なぜだか笑いがこみあげてきおった。

 仕方あるまい。

 この自爆は()()なのだから。


「ハハハハ!」


「何がおかしい!」


「それは魔法じゃろうが!」


 ――――――パチンっ!


「何を・・・」

 

「自爆なんて逃げの手をさせると、儂がすると思っておったのか?」


「レジストしたのか!バカな!自爆魔法はレジストできないはずだ」


 残念じゃったのぉ。

 レジストはしてない。

 というか奴の言ったとおり自爆はレジストできぬからのぉ。


「じゃが、魔法ならば範囲を減らすことが可能じゃ」


「ッッ!?」


 神の使徒でも知らぬ事はあるのだな。

 そもそも神とは一体何なんじゃろうな。

 おっと世界が崩れ始めた。


「お前は・・・お前達は一体何者だ?」


「ただのエルフじゃよ。覚えなくても良い。天使は全員殺す。それが儂等のささやかな復讐じゃ」


 トドメはサウザンドソードで倒してやる。

 串刺しの刑!


「グハッ!がはっ!アアア!」


「良いように泣くのぉ」


 絶対に心臓は傷つけぬ様に細心の注意を払って攻撃し続けた。


「痛いかの?」


「痛くねぇよバーカ!ぺっ!」


 儂の頬に唾が掛かる。

 静も初めて会ったときにたしか唾を隆二にかけていたのぉ。

 もしかして此奴等は唾をかけるのは良いことだと思って居るのか?


「唾をかけてどういう意味じゃ?」


「汚ぇもんに汚ぇことをして悪いことなんかねぇ!死んじまえ」


「そうか・・・」


 最大の侮辱だったのじゃのぉ。

 最早慈悲など懸ける必要もありゃせん。

 死んでわびろ。


「いずれバース様が、他の神が、お前等に天罰を下してくださる」


「だったら露払いをするだけじゃ」


「減らず口を」


「さようならじゃ。カプエル」


「あぁさようなら。反逆者佐川パピヨン!」


 重力魔法:ブラックホール。

 それを首に指定する。

 余りに大きくすることができないのが欠点じゃが、首を絞めること位はできる。


「あーがはっ!はぁはぁはぁはぁ。うっ・・・」


 間もなくするとカプエルはもがきながら死んだ。

 ステータス解析をしても反応が無い。

 1時間ちょっと続いた闘いも、蓋を開けてみたら呆気ないのぉ。

 そして儂は世界が崩れて屋上に戻った。

一読ありがとうございます!

この話は本来王道バトル展開になるはずだったのですが、わたくしの意向によりエルフ様まで壊れた人になってしまいました!

残念です←ほんとかよw

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