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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
四章 区立千葉高等学校 文化祭編
78/290

堕天使がいるように堕神もいるのだろうか?それは邪神?いいえ違いますよ?

「スキル無効化!」


「ん?何だこの光は?」


「ステータス解析!」


――――――――――――

名前 堅王


ジョブ 神狼


状態 スキル無効


レベル 99999


HP 99999/99999

SP 93/93


筋力 0

俊敏 0

技量 0


スキル

不死の輪 魂狂化 血濡れの月光 咆哮 ナルミカヅチ

――――――――――――


 0?

 もしかしてスキルで能力値が決まるタイプだった?

 何はともあれ一つ言いたいことがある


「脅かすなぁ!!」


「脅かしてなどいない!死ぬがいい小娘!」


 筋力0の攻撃になんて受けとめられない訳無いじゃないの!

 わたしは片手で受けとめる。

 誤表記の可能性なんて全く疑ってなかった。

 

「なに!?」


「何に驚いてるのにゃ?もうとっと死んでくれにゃ!」


「なるほど。スキルを無効化されていたのか」


 気づかれた!?

 だけど倒してしまえば関係ない!


「うおおおおおおお!」


 耳が割れるような雄叫びが聞こえる。


――――――――――――

名前 堅王


ジョブ 神狼


状態 憤怒


レベル 99999


HP 999999999/999999999

SP 930564/930564


筋力 63645754

俊敏 63467513

技量 63456679


スキル

不死の輪 魂狂化 血濡れの月光 咆哮 暁の夜 

――――――――――――


 ステータスが戻った!?

 まさか、あの雄叫びがスキル無効化を無効化したの?


「スキル無効化は、我レベルになると喰らってからも無効化できるのだ」


 めちゃくちゃだ。

 わたしの1番の強みを封じられるなんて。

 それでも勝利を模索する。

 恐怖心は正直なところ残ってる。

 いや、スキル無効化を無効化された事で増したと言っても良い。


「それでも諦めないにゃ!わたしは隆二の妻にゃ!」


「隆二と言う奴のことはよく知らんし、我に勝とうとしていることは、万死に値する。スキル無効化は見事だった。しかし二度も同じ手が通じるほど我は甘くはない」


 だろうね。

 なんかラスボスっぽい雰囲気してるもん。

 だけどわたしは隆二の嫁として恥じぬ闘いをしなければいけない。

 例えそれが死ぬことを選ぶ選択だとしても。


「それでも闘うにゃ。どのみちあんたを倒す以外に選択肢なんてない」


「覚悟を決めたか?まぁどのみち貴様はバースからの供物だ。確実に殺してやろう」


 もう話すことはないと、互いに口を閉じる。

 先に動いたのは堅王。

 腕を振りかぶり振り回して接近し始める。

 ただのなぎ払いだ。

 ただのなぎ払いなのだが、その威力はわたしを一瞬で屠れる威力。

 1発でも貰えば肉塊だ。

 わたしは空高く跳躍し、魔法を唱える。


「月下に咲き乱れ!ライトニングマグナム!」


 光のレーザーの様な魔法。

 防ぐ手段はそこまで多くない。

 堅王もそれは変わらず後ろに下がって躱す。

 しかし避けたところで変わらないわ。

 そのままレーザーを縦になぎ払えば!


「ほぉ」


「やった!右腕を――――――」


 ほんの少し油断してしまった。

 死ぬまで一瞬も気を抜いちゃいけなかったのに。

 わたしは堅王のすぐさまの攻撃をもろ受けてしまった。

 肉塊にならなかったのはおそらく痛み。

 それで死ぬはずの威力は殺せたの。

 だったとしても内臓が何個か破裂してるわね。

 ポーションも残り二つだし、慎重に使わないと。

 ――――――ゴクゴク。


「回復しただと!?」


「あんたは顔や言動には表してないけど、攻撃が即死の威力じゃ無かった理由は痛みにゃ。それで正確な位置が狙えずに、こうなったのにゃ。違うかにゃ?」


「ほほぉ。良い洞察力だ。少しはできるようだな」


 悔しい。

 少しはできる。

 それは負け惜しみでもなんでもなく、事実少ししかできないから。

 今だって隆二のポーションがなければ重傷で戦う事になってたわけだし。


「悔しいけどそれは事実にゃ。見逃してくれって言ったら見逃してくれたりするにゃ?」


「ふはは!冗談がうまいな。我が貴様を逃がす理由がどこにある?」


 だよねー。

 どうにかこの場を脱する方法はないか。

 そういえばいかなる機能も無くなるなら、何故この世界は崩れていかない?

 そもそも、あのゲーム機が壊れてる可能性があるだけ。

 ヒビは入っているけど壊れてないかもしれない。

 この世界と繋ぐゲートとしての役割しかないのなら話は別だけど、聞いた感じ世界を作っていると思う。

 ならその可能性にかけるしかない!


「我を相手に考え事か?良いご身分だな」


「にゃ!?」


 さっきよりも速いなぎ払い。

 あれでも児戯、遊びだったって言うの?


「速度を上げても避けるか!久々に食べ応えのある供物だ」


「誰が供物にゃ!悪いけどわたしは孫に看取られて死ぬつもりだから、ここで死なないにゃ!」


「天寿全うしようと言うのか?面白い!ならば耐えてみせよ!」


 ゲーム機を拾ってボタンを押すが反応がない。

 その間にもなぎ払いが来てるが、それはギリギリのところで避ける。

 意図してやっているわけではないが、当たりそうで当たらない距離の空振りはただの空振りより消耗する。

 さしもの堅王も、あの速度の攻撃を、その巨体で繰り出せば疲労するはず。


「ちょこまかと厄介だぞ!ふはは!」


 全然疲労した様子が見られない。

そりゃそうだ。

 躱されてるじゃ無く、避けられてしまった。

 事故みたいな感覚だろう。


「くそっ!動いてにゃ!このポンコツ!」


「頭が悪いのか、さすがは小猫風情だな。我がいる限りそのゲーム機によって生み出される効果はなくなる。そんなことをしていて、楽しめなくなっては困る。さっさと捨ててしまえ」


 ってことは害をなす可能性があるのね。

 だってホントに無意味ならそんなこと言う必要はない。

 バラすなら頑張って起動させてから、言えば良い。

 つまり起動されたら困るから言ってるんだ。


「身体強化とマッスルバフ同時発動にゃ!」


「なら我も。うぐぉおおおおおおおおおおおおおおお!」


 なにこれ!?

 身体の力が吸われてる?


「魂狂化だ。お前のステータスは減り、俺はステータスが増えていく」


「相手のステータスを吸う強化?」


「正解だ。付け足すとHPも吸ってるからな。0になった時点でお前は死ぬ。あと精々10分程度か?」


 まずい時間が無い。

 わたしのHPはそこまで高い方じゃない。

 しかも、この連続のなぎ払いを避けながら、ゲームを起動させるの?

 詰んでるわ。

 このクソゲーム機。

 さっさと起動しなさいよ!


 ――――――バキン!


 思い切り地面に叩きつけた。


<Fuck You My Master>


 付いた。

 よしゲーム起動。


「ほほぉ。だが無駄だと言ったろう。ぐぉあああああああああ!」


 このタイミングで雄叫び?

 いいえたしか、堅王には咆哮というスキルがあった。

 叫んだときもスキルを吹き飛ばした。

 じゃあ咆哮がスキルを無効化できるってことだ。

 そしてスキル無効化の影響を受けないとしたら?

 ゲーム機は言ってしまえばスキルの塊。

 なるほど納得が言った。


「管理者権限。スキル封印」


「無駄だと言った――――――なに!?」

 

 焦りが生まれてる。

 ステータスを確認したら、筋力俊敏技量が0になっている。

 って事はつまり、堅王のスキルが無効化されたんだ。


「バカな!?何をした!」


「スキル無効化の無効化を無効化したのにゃ」


「どういうことだ」


 スキル無効化をゲーム機に試しにかけてみた。

 もしかしたらスキル無効化を無効化するだけで終わるんじゃないかと思ったから。

 ゲーム機のスキルを無効化するには、咆哮を二回しなければならなかったのではないかと。


「なんだと!?我のスキルを我より把握しているなど、貴様何者だ!」


 あー何言ってるにゃこいつ。

 おっと何言ってるんのこいつ。

 自分のスキルを把握するのは当たり前のことなのに。

 そんなこともできてないなんて。

 強すぎる能力を持っていたから起きた弊害ね。

 でもその自信も無理もない。

 スキル無効や封印がなかったら、というかこの世界に飛ばされたのが隆二か明石かわたしじゃなかったら、おそらく負けてただろう。

 しかもわたしは相性がよかっただけで戦闘で勝利したわけじゃない。


「く、くそがぁぁぁ!」


「堅王とか名乗っといて、バカにゃ。強みである能力が封じられると哀れにゃね」

 

 わたし自身、スキル無効化が効かないと思ったときは絶望的だったし気持ちはわかる。

 だからこそ全力で殴る。

 身体強化とマッスルバフ同時発動で強化された筋力と俊敏で上乗せされた威力は、今の堅王には過剰な攻撃で――――――


「スキルさえ封印されなければ・・・・」


 あー、こうもあっさり倒すと拍子抜けだなぁ。

 豆腐のように軽く吹き飛び、胴体に大きな穴を開けた。


「我が、こんな小娘に負けたのか?」


「勝負にはなってないにゃ。あんたは強かった」


「おのれぇ!」


 堅王様。

 まともに闘えばムシより強かっただろう。

 彼は一体何者なのか。

 世界が崩れ始めた。


「暁の夜が崩れていく。終わりか」


「暁の夜ってスキルもあったにゃ。効果は一体何だのにゃ?」


「効果などない。一度発動すれば、夜が明けるか我が死ぬまで紅くなるだけだ。ただ我は暁の夜がないと存在ができぬがな」


 なるほど。

 堅王様にも時間制限があったのね。

 つまり神に決め手をかけることができるだけの時間がなかった。

 だから閉じ込められた?


「貴方は一体何にゃ?」


「ははは。短絡的・・・だな。我は神を追放された元神」


「邪神ではないのにゃ?」


「そうだな。我は邪神にすら慣れず、追放された神。バースに嵌められた。その詫びだか口止めだか知らぬが、定期的に供物が提供されていた。我はそれに満足していたから、この世界で暮らしていたのだ」


 やはり神狼なんだ。

 ジョブにあったとおり。

 まぁ神と言うなら情けは無用。


「それで良い。強者は弱者を滅ぼす。貴様などいつでもひねり潰せたが、それが油断で足下を掬われてしまった。強者と弱者は実力ではなく、勝者と敗者のことだ。さぁ殺れ」


 いさぎが良い。

 ムシなんかよりよっぽど共感が持てる。

 わたしは思いきり堅王様の頭を潰した。

 堅王様は粒子となって消える。

 一応ホストではないから?


<Congratulation!>


 コングラチュレーションね。

 勝てたには勝てたけど、イマイチ釈然としない。

 もっとロムエルみたいなゴミのがよかったよ。

 あ、武器って持って帰れるのかな?

 あの月光残鬼とか言う刀は結構使えそうだし、キャロラインにお土産にしようかな。

 そして世界が砕ける。

 元の世界に戻ると目の前には・・・

一読ありがとうございます!

ちょっと納得いく終わり方を模索してたら2日もたってしまった!

うぇーん。

もう1話上がれれば今日あげるかもです!

でも納得いく話書くの難しい

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