満月の夜!ワオーーーーーーーン!狼男にはなりまっせーん
満月が見える。
周りを見渡すと墓場のような場所だ。
わたしが狼女なら変身するのかな?
いつもにゃーにゃー言ってるけど、あれはわたしのキャラ作り。
猫って言われるから開き直って語尾にニャを付けるようになっただけ。
「僕の相手は駄犬ですか」
「へぇ。わたしをすぐ犬だと判断するなんてすごいにゃ」
実際わたしはよく猫と間違えられる。
名前がニャンコスターだから。
小さい頃はそれでイジメにもあったけど、成長するにつれてイジメも減った。
まぁ単純にわたしのスキルに敵スキル無効があるからだけどね。
スキル無効化状態で拳闘士のわたしに勝てる人はそうはいないし。
隆二はそれをあっさりと打ち破ってきたけど。
「僕は犬アレルギーなんだ。今もこうしてる間に蕁麻疹が――――――うぅぅ」
「どうでもいいニャ!」
スキルを無効化して置くに越したことはないね。
「おっとそうはさせないぜ。管理者権限、スキル無効」
「にゃに!?」
しまった!
明石から聞いていたのに、油断した。
とりあえず無詠唱でステータスの確認だけしておこう。
確認されたことがバレないように。
――――――――――――
名前 ロムエル
ジョブ 騎士
状態 健康
レベル 200
HP 1460000/1460000
SP 9300000/930000
筋力 1657542
俊敏 13465
技量 1845312
スキル
ステータス振り 変形武器生成 血清 不死の輪 魂狂化 血濡れの月光 物理法則無効 防具貫通
――――――――――――
スキル多い。
厄介だね。
今はスキルが使えないから身体強化も残機+1もないから死ねないし。
「僕の月光斬鬼のサビにしてやろう」
「刀・・・」
騎士なのに刀。
単純に見た目で装備してるだけかもね。
「できるもんならしてみろにゃぁ!」
「スキルが使えないのに威勢が良い」
スキルなんて関係ないからね。
わたしは拳闘士。
この両の手の拳があれば十分!
「初見殺しのこの世界でレベリングをしていると、自ずと攻撃を予測できるんだ」
右フック左手で受けながらされ、左アッパーをするとアッパーの方向へと飛び退きバク転し躱された。
ただの拳闘士じゃない。
魔法だって使えるからわたしは。
「グレイヴダンス!」
地面に手を当て、敵の下から刃を出す魔法。
これは不意打ちになる。
「魔法使いでもあるんだ。やるな。でも僕には及ばない」
刀ですべて斬り落とされた。
それでもただでは終わらない。
落ちた刃物から発光。
目くらましになる。
「くっ!目眩ましか!」
「もらったにゃぁ!」
前から音声を発声。
でもわたしは後ろから殴りかかる。
「それでも僕はこの世界でレベルを上げたんだ。その程度じゃ驚かないよ」
左ストレートを右手で止められた。
それもがっちりと。
「離せにゃ!」
「離すよ!これと一緒にさ!月明滅牙衝」
刀を振りかぶってくる。
メーテルや隆二なら迷わず腕を斬っただろう。
そうだった場合まずかった。
わたしは横に捕まれた左手を軸に側転の要領で避けた。
「あぶにゃ!」
「へぇ。避けるかぁ」
――――――ズドドドドン
嘘!?
後ろに緑の斬撃が飛んでいる。
「月の光を使った斬撃だよ!」
「スキルが使えないのが痛い!」
スキルさえ封印されなければ。
無い物ねだりはよくない。
「スキル使えなくても工夫して闘うんだよ!この世界ではそういったことが多かったよ!」
すると服を破り、背中から羽根が生えてくる、
天使と言うには余りに黒い羽根。
まるで死神か悪魔ね。
「黒き翼の雨」
羽ばたき始めたかと思うと、羽毛が飛び散って時が止まったかのように刃の様に堅くなり固定され発射される。
全部躱すのは無理!
ならば撃ち落としながら躱せば良いにゃ。
「ほっほっほっほっほっほ!」
だけどそんな無限に体力なんか続くわけもなく――――――
「ほっほっほっ――――――くっ」
ぢりぢりと削られていく。
致命傷でこそないものの傷だらけになってきた。
「受けきるなんてね。じゃあ次は斬り刻もうか!」
「ほざくにゃ!てめぇの攻撃が遅いからゆったりと動いただけにゃ!」
無詠唱の治癒魔法で軽く傷だけを塞ぎ、走って突撃していく。
詠唱すれば邪魔されかねないから。
詠唱の方が効力は高いけど詠唱を言い切れる自信がない。
「我慢強いけど残念だなぁ」
「軽く動いただけで避けやがってにゃぁ!」
ゆらゆらと身体を無気力にしたかのように、わたしの拳を躱していく。
どんどん予測されて躱される。
そしてついには――――――
「チョップで拳を振り下ろしてしまうとはもう終わりだね」
「くぅっ!」
体力切れだった。
悔しい。
わたし一人の力じゃ天使にも勝てないのか。
ポケットから液体の入った瓶を取り出し飲む。
「なんだいそれ?」
「わたしの旦那の特製ドリンクにゃ」
みるみる回復していく。
さすがは隆二のポーション。
体力や血液まで回復している。
「へぇ。人間の作るポーションはすごいな」
「わたしの旦那にゃ!」
「そうかい!」
次に目を細めた天使が居合いの構えを取る。
斬撃が飛んでくると見ていいにゃ。
ならば横に飛べばいい話!
「月明鬼滅波!」
速い!
避けきれない。
だったら受ければいい話!
これだけの威力なら魔法でSPを消費する価値はある!
「ハハハハ!君の遺体は回収しなくて良いらしいからね!どうだ――――――?」
「ぷぷっどうしたにゃ?まさかこれで殺せたと?それはそうと翼はどうしたにゃ?」
「ぐ、ぐあああああ」
攻撃は直撃した。
カウンター魔法:起死回生一点跳打
SPを半分消費して相手の攻撃を返す。
つまり連続では二回しか使えない。
「翼を・・・よくも・・・」
「その趣味の悪い翼を無くしてあげたんにゃ。感謝しろにゃ!」
出血している。
でも予想より威力が少なかった。
予想では人を跡形もなく消す威力だと思ったけど。
まぁ細かいことはいいや。
「とりあえずぶん殴るにゃ!」
「くぅ!調子にの――――――ぼふっぐはっがっ!」
顔面に3発拳が入る。
前歯が折れた。
鼻も折ってあげた。
「いってぇ・・・きさまぁ」
「まだこっちを恨む気力があるなんて余裕にゃね!」
――――――ボコバキボコ!
肋骨を粉砕し、右腕を逆パカ。
腹に蹴りを入れて――――――おっ、内臓が破裂した感触がする。
「・・・」
「満身創痍かにゃ?今、楽にしてやるにゃ!」
もう立ってるのもやっとでしょう。
だけど容赦はしない。
「身体強化魔法、マッスルバフにゃ!」
これでステータスは全部二倍!
身体強化のスキルもあればよかったんだけど。
踏み込んで殴りかかりにいく。
今のわたしは、この世界の新幹線に轢かれるくらいの拳を放てる。
「これで終わりにゃ!」
「鬼には鬼を。鬼を滅するには己が身を鬼と化す」
なんだ?
詠唱か?
魔法が発動する前に倒すまで!
「悪あがきにゃー!」
拳が直撃。
でもピクリとも動かない。
詠唱が終わってしまった。
「鬼神化!」
角が生えて、いつの間にか歯が生えてる。
更にまだまだ続く。
「そして血濡れの月光発動!」
なに!?
一体何のスキル?
見た感じ何も変わらない。
でもなんだかわからないこの威圧感は、ステータスが強化されてる?
無詠唱でステータス確認。
――――――――――――
名前 ロムエル
ジョブ 騎士
状態 鬼神化
レベル 53000
HP 53000000/53000000
SP 53000000/53000000
筋力 53000000
俊敏 53000000
技量 53000000
スキル
ステータス振り 変形武器生成 血清 不死の輪 魂狂化 血濡れの月光 物理法則無効 防具貫通
――――――――――――
なにこのステータス。
もしかしで最終形態とか言わないよね?
隆二の家にあった七つの球を集める話の漫画にそんな敵いた気がする。
なんかこのあとの言葉はなんか予想通りだったやだなぁ。
さぁお待ちかね――――――
「さぁお待ちかね100%だ」
「かーっ!ホントに言ったよ!こいつバカなのかな!」
語尾のにゃを忘れるくらいわたしは動揺した。
強さでは無く数値のバカさにだ。
一読ありがとうございます!
ワォォォン!
にゃんこスターがまさかここまで生き残るとは、登場当時は想像してなかったです!
これからの戦闘は大体1話では終わらないです。
お付き合いお願いします!




