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異世界帰りの勇者達の現代でのお話  作者: 茶坊ピエロ
一章 異世界侵略対策委員
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ニャーが語尾の犬の獣人ニャンコスター!

 似非シスター除いた、俺達は隣町の千葉商済大学附属高校の近くにあるビルに来ていた。


「さぁそろそろ授業の終わりだ。二人とも出てくる生徒の確認を」


 キャリーも青谷も頷いた。

 歩いてくる生徒の中に明らかに違うオーラを放つ生徒がいた。

 いやあれはオーラなんてもんじゃないな。


「なぁ?あれって俺達のこと舐めてるのか?それとも挑戦的なのか?」


「いやアレは単純に――――」


「えぇ。ただのバカね」


 だよなぁ。

 なんでケモミミ少女を侍らせてんだ?

 スキル隠蔽しても意味ないだろう。



「でも理由はどうあれそれだけ自身があるということじゃないか?」


「ワタクシ達のような輩の襲撃なんて眼中にもないってことね」


「まぁ一般的なジョブの勇者だしな。家までつけてみるか?」


 一つ気になるのがスキル隠蔽をあんな舐めた内容にしていたことだ。

 ジョブは隠さずにスキルだけ隠蔽していないのはわかるけど一体。


「いや、止そう。気になることがある」


「それってわたし達についてかにゃー?」


 なに!?

 こいつはあいつの近くにいた、けも耳少女!


「驚いた。一体いつから気づいてた?」


 俺達は気配を探知されてないはずだ。


――――――――――――

名前 青谷大連 17歳


ジョブ 学生


レベル45


状態 気配消失


HP7999/7999

SP45/878


筋力689

俊敏782

技量1234


スキル

記憶改変 気配遮断 記憶改変無効 拳巨大化 鋼の拳

――――――――――――


 青谷のスキルで俺達の気配は遮断されていたはずなのに。


「臭い。わたし犬の獣人族だからにゃー。いつもと違う臭いがあったからわかるのにゃー」


 なら語尾にニャーを付けるのをやめろ!

 猫の獣人かと思っただろ!

 俺は自称犬女のステータスを確認する。


――――――――――――

名前 ニャンコスター・佐川 18歳


ジョブ 拳闘士


レベル1954


状態 身体強化実行中


HP2000000/2000000

SP123456/123456

筋力999998

俊敏2100000

技量1589


スキル

身体強化 限界突破 残機+1 敵スキル無効 

――――――――――――


 おいなんだこれ・・・

 ステータスが天池龍輝なんかの比じゃないんだが――――

 というか、取り巻きでこの実力。

 しかも勇者しか手に入れることができないスキルを三つも持ってるなんて。


「それで、隆二に何かようかにゃー?」


「いや、敵意はないんだ。ただ獣人はこの世界で珍しいからね。気になってしまって観に来たんだよ」


「ふーん。だったらこんなところいないで、隆二のとこに行ってみてはどうかにゃー?」


「ごもっとも。けど今日は遠慮しておくよ。そんな勇気があるならここからこそこそ見たりしないから」


「そうかにゃー。まぁ嘘だってわかってるんだけどにゃー。悪いけど貴方達は死んで貰うにゃー」


 くそっ!ほとんど聞かれていたか!

 あの似非シスターを無理矢理にでも連れてくるんだった!

 自称犬女は爪を立てる。

 おい!犬の獣人って絶対嘘だろ!

 なんで武器が爪なんだ!


「青谷!」


「わかってるよ明石」


「にゃ!?手が巨大化したにゃー。重たいにゃー」


 青谷の拳巨大化は、天池龍輝の頭を潰したときみたいに拳を巨大化させることができる。

 それに制限は無く、敵の拳すら巨大化させることができる。


「一旦退くぞ。キャリー」


「はいですわ!あ、青谷さんは自分からは触れないでくださいまし」


 俺はキャリーに抱きついた。

 青谷が手を握ろうとしていたが、キャリーが手首を掴みそれを避ける。


「逃がすかにゃー!」


「遅いですわ」


 そして次には俺たちの学校の校舎の屋上へと瞬間移動していた。


「ナイスだ、二人とも」


「いやーあいつやべぇな。マジでなんで俺にこの任務回って来たんだ?」


「一回本部に問い合わせた方がいいんじゃないですの?」


 たしかにこれは俺達では荷が重い。

 ステータスが異常すぎる。

 似非シスターや絶倫王子よりも更に上の奴らが出張ってくれないと。


「なぁ・・・俺今さ、最悪のパターン予想できてしまったんだけど」


「なんだ青谷?こんな時に冗談はその鼻だけにしてくれ」


「このプリティな鼻に憧れるのはわかるけどな。そうじゃねぇ!もしかしてこの任務の書類・・・本部からのものじゃないんじゃないか?」


「それってどういう意味よ青谷?」


 たしかにふざけたスキルの資料を提示するなんて本部らしくない。


「でも俺の救援依頼を願いでたんだろ?」


「いや、明石は同じ学校だから救援依頼はいつものように直接頼めって言われたな」


「くそっ!これが仇になったか!じゃあもしかしてもしかしなくても――――」


 コツコツと足音がする。

 最悪だ!あの佐川とか言うのにまんまと出し抜かれたか!

 屋上の扉が開かれる。

 腹くくって対峙するしかない!


「三人とも何をしてますの?」


「似非シスターかよ脅かすな!」


「んまぁ!わたしは敬虔なる神の子のシスターですよ!似非とは何事ですの!」


 とりあえずあの佐川とかいうのがここまで追ってきてなくてよかった。


「明石さん聞いてますの!」


「あーハイハイ聞いてる聞いてる」


「ムッキィ!#%*`#%”$!」


 もう自分何を口にしてるかわかってないな。

 実際何を言ってるか聞き取れん。

一読ありがとうございます。

猫ちゃんよ犬ジャナイヨ猫チャンよー

彼女は果たしてどちらなのでしょうか!w

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