帰宅!サボり魔達の集い。そして変わり果てた似非シスター
「ただいま」
「「「おかえり」」」
まだ居たのか佐川夫婦達。
なんだ似非シスターも来てる。
今日は水曜だぞ?
なんで学校行かねぇんだ?
「お前ら学校は?」
「昨日の今日でなんで学校行く気になんだよ?アホか?」
「アホはお前だ!学生の本分を考えろ!」
「テメェが言うなよ・・・」
悪いな佐川。
俺は普段優等生なんだよ。
「光は普段、学生を演じ切ってるからね」
「へぇ、意外だこと。昨日はあんなにケダモノだったのに」
メーテル・・・お前も人のこと言えないくらい喘いだ声をあげてただろうが。
まぁ俺も途中から佐川夫婦達を気にしないで、ハッチャケ始めたが。
「そうじゃの。儂も途中お主らの行為を目にして1人で慰めてしもうた」
「パピィ?」
キャリーの目が光っている。
ハンターのそれだ。
表情を微動だに変えず、ただ獲物を狩るフクロウのようだ。
なぜフクロウで例えたか?
俺がフクロウが好きだからだ。
「お主・・・心配せんでも明石は盗ったりせんから安心せい」
「まぁ佐川達が相思相愛なのは知ってるから殺そうだなんて思ってないわ」
嘘つけ。
あの目は冗談でもなんでもなかった。
現に今とさっきじゃ目が違う。
そもそも誰も殺そうとしてるとか言ってないしな。
はぁー。
河野薫の件について話したいのに、全然話が切れない。
「キャロちゃんの目がガチだったですわ」
「にゃー?明石は怖い顔してどーしたにゃ?」
ナイスにゃーこ!
やっと話をきりだせる。
「実はさっき勇者らしい人間に会ったんだ」
「まぁ俺のもお前らAACからしたら勇者らしいしな。それでどんな奴だ?」
まぁ佐川は一度俺達に殺されかけてるしな。
俺は今日の帰りの出来事を話した。
女性陣達は必死に笑いを堪えていたが、佐川はと言うと――――――
「あははははは!なんだそいつ!男なのに魔法少女?しかもデブ?あははははは!」
高笑いしていた。
それはもうゲラゲラと。
「隆二、ぷっ。まだ話は終わってないんだから可哀想よ。ぷぷっ」
メーテルお前も酷いからな?
キャリー、パピヨン、にゃーこは口が少し歪むくらいなのに。
「敵は不死でわりとヤバいからな?」
「そう言って明石、内心ではキメェとか思ってただろ?」
「・・・まぁ」
「ほれみろ!ふはははは!」
キモいのと脅威は別の話だろ!
あーヤダヤダこれだから馬鹿は!
「正直、不死の話が本当なら脅威なんてもんじゃ無いわよ?しかも光やAACについても把握してらしいじゃない?それってつまり、ワタクシ達のことも把握されていてもおかしくないってことよね?」
キャリーは冷静だ。
しかしすまない。
笑わないよう、手をつねってるのは見えているんだ。
「ふはっ!俺は鍛治士だ。そいつはゲームのような機械でフィールドを展開しなきゃ、ただのデブなんだろ?ならその機械を起動させない武器、またはフィールドを破壊できる武器があれば、雑魚ってことだ」
佐川のやつ、的を得た答えを。
でも佐川の言う通りだ。
要するにあのフィールドをどうにかするのが攻略の鍵。
できれば展開させたくないな。
フィールドが展開されれば、あれは無敵に近い。
「ってことでだ。お前の地下に俺たちの新しい拠点作っていいか?」
「はぁ、なんでそうなる?」
「てめぇ!俺たちの家がどうなったか知ってるだろうが!原因はAACにある」
まぁ花野フミと大貫颯の所為で全壊したもんな。
あれでもAランクだ。
AACの責任に変わりは無い・・・か。
「わかったよ。勝手に作れ。今度ボーナス貰わなきゃ割に合わないぞ。絶倫の相手もしないといけないのに」
俺のも一つ頭を悩ませる事項。
絶倫王子の来日だ。
プリズ・レイ・プミというふざけた名前だが、もう二度と会うことはないと思っていた。
クレソン・ウメダを連れてきてくれたおかげで、梅田美帆の状況は安心とまでは行かないが護衛に使える。
「その絶倫王子ってのは、俺達が初めて会った時にいたあのイケメンか?」
「そうだ。よく覚えてるな」
「お前等の話しは聞いてたからな。頭が痛くなる内容だったのは覚えてるぞ」
そういや報告とか色々と偽装してたなこいつ。
忘れそうになるが、こいつ元々俺達の敵だったんだよな。
絶倫とこいつが会ったら絶倫はどんな反応するんだろうか?
「あいつの存在が頭を痛くする原因だ。本部も俺を頼りにしてるからくそめんどくせぇ」
「同感ね。あれとはできる限り関わりたくないわ」
「二人がなんでそこまで毛嫌いしてるかはわかりませんわ」
似非シスターはまだ純情なんだ。
バカだから。
あいつは名前から変態の塊だというのに。
「へぇ。石川はまぁバカだからウザいとすら感じないんだろうな」
「そうね。静はバカだから精神攻撃効かなさそうだものね」
「にゃー。偽修道士はおバカさんだから、あっちから避けてる所為で何も感じない可能性もあるにゃー」
「バカなのは仕方ないじゃろう。バカは治せないんだから」
「バカバカ言って、怒りますわよ?」
お、似非シスターが珍しくキレた。
女性に対してキレるところは初めて見るかもな。
「まぁ実際あいつは、仲間の女子には紳士だ。勇者相手だと性奴隷にしてしまうほどイカれてる」
「女の敵よあれは。知ってる?イギリスで彼の殺害方法で、勇者の一番多い死因が腹上死よ?」
腹上死は、性行為中に死亡するいわばテクノブレイクってやつだな。
犯し殺すから、あいつはある意味AACの中で一番イカれてるかもしれないな。
「そういえばスカイはイギリス支部にいたんだっけか」
「えぇ。日本より命の危険はないけれどね」
たしかにここ最近命の危険が多すぎる。
昨日なんか、全員死ぬところだったし。
いくつもの運が絡み合い、得た勝利だったな。
この勝利は油断すれば簡単に命を落とすと言うことを再認識できた。
また自信も付いたしな。
「なんで日本にこんなにも勇者達が帰還するんだ?」
「佐川、それはなんでだかわりと予想が付く」
日本の神話は終わっていないと言われてるからだ。
説明は省くが、陛下が仮に神族であるとすると、なにも不思議なところしか?
「日本の陛下が神族だとか言われてるからだろ?」
「ほんとうにそれだけか?」
あとはAACの本部が日本にあるからとかそんなところじゃないか?
少なくともあくまで俺の予想だしな。
勇者自体は全世界どこにでも帰還するしな。
そう考えていると良い気がする。
「あ、そろそろ完成ですわね」
「なるほど。なんで似非シスターがいるのかと思ったら、飯か」
この中で唯一料理を作れるのは似非シスターだけだ。
にゃーこのは酷かった。
キャリー、メーテル、パピヨンは話にならない。
俺と佐川はかろうじて作れるが、それでも似非シスターには及ばない。
「じゃじゃーん。チーズリゾットですよ」
普通に美味そうなんだが。
食欲がそそる。
「まぁ積もる話は晩飯食ってからでもいいだろ」
「だな。何のために石川を呼んだかわからなくなる」
似非シスターは神を信仰しない方が温厚で良い。
てか多分似非シスターっつってもあんまり反応ないし、男が近づいても毛嫌いしなくなったしな。
ある意味天使との闘いで一番変わったのは似非シスター、いや石川かもな。
ちなみにチーズリゾットだが、とても美味しかった。
レストラン開けるんじゃ無いかと思ったほどの味だった。
なんかムカつく・・・
一読ありがとうございます。
過保護な親って困りますね。
母の所為で人生で休まる時間が無くて辛い




